演研・富永代表 朝ドラで熱演 「舞いあがれ!」航空学校管理官役【帯広】
劇団演研(帯広)の富永浩至代表(62)=帯広市=が、現在放送しているNHKの連続テレビ小説「舞いあがれ!」に「航空学校帯広校」の管理官として出演している。女優の福原遥さんが演じるヒロイン岩倉舞らのフライト訓練を見守る役どころ。ドラマや映画でせりふのある役は初めてという富永さんは「反響の大きさに驚いている」と話している。
吉川さん(左)や目黒さん(右奥)と共演する富永さん(NHK提供)
富永さんはオホーツク管内湧別町出身。帯広畜産大で演劇部に所属し、十勝を代表する劇団である「演研」に1983年に加入。2015年から代表を務める。
富永さんは十勝で撮影した映画「GTO」(1999年)で警官役を務めたが「せりふもなく、豆粒ほどの大きさで映っただけだった」。今回はNHK大阪放送局がロケ地帯広の地元で芝居経験がある人を探し、富永さんを選出。富永さんは「エキストラだと思ったら、せりふが多くて驚いた」と振り返る。
富永さんの撮影は8月20日、航空大学校帯広分校で行われた。練習機を管理する教官として、舞の同期・柏木弘明を演じるアイドルグループ「Snow Man」の目黒蓮さんや大河内守教官役の吉川晃司さんらとせりふを交わした。急きょせりふが追加され、運航管理室で練習生に「頑張れよ」とエールを送るシーンも撮影。「大勢のスタッフに緊張した。何度もリハーサルを繰り返す丁寧な仕事ぶりが印象的だった」と話す。
富永さんは計5話に登場。第42回(11月29日)、第46回(12月5日)、第47回(同6日)、第49回(同8日)に出演し、12日の第51回が最後の登場回となる。出演後は本人だけでなく、家族や親戚の元にも出演を喜ぶ電話やメールが相次いでいるという。
「若い頃は東京で芝居をする夢を持っていたが、仕事にはせず十勝で楽しみながら演技することを選んだ」と富永さん。「朝ドラに出られるなんて思ってもみなかった。十勝を舞台にしたドラマに出られて、うれしいし光栄」と笑顔を見せる。
演研は来年6月に公演を予定。富永さんは「教官役の吉川さんは表情やせりふの言い方にこだわっていて、熱心な役作りにプロ意識を感じた。参考にしたい」と刺激を受けている。
また、十勝の関係者では、3月に帯広柏葉高校を退職した五十嵐英実さん(元同校演劇部顧問)が、首席教官として帯広校で訓示を述べるシーンに登場した。
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