NPO法人 ほうぼく[抱樸]

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社会福祉法人の設立について

誰も取り残さない。
新しい家族のかたちを。

社会福祉法人「抱樸」設立にご協力ください

私たちはNPO法人として活動を続けてきました。
しかし、どんな方をも取り残さない支援を目指すとき、NPOだけでは出来ないことに直面する瞬間が増えてきました。
そのため、私たちは社会福祉法人の設立を目指すことにしました。

なぜ「社会福祉法人」か

私たちにとってNPOの活動は「自由」ということでした。制度の枠から始まるのではなく、「その人」との出会いから必要な支援を創ってきました。対象はホームレス・生活困窮者、子どもと世帯、刑余者、障がい者、高齢者、若者、住宅確保困難者など多岐に渡ります。対象者を限定しないことが特徴でした。これが「断らない」という共生社会を体現したと思います。

しかし、同時に制度外の事業が多く常に財政面では緊迫していました。「専門性」に関しても多くの課題が見えてきました。そこで、NPO法人を継続する一方でより高度なケアを実現するために「社会福祉法人抱樸」の設立を目指します。NPOと社福が重なることで一層「断らない」が徹底できると思います。

絶対に断らない支援

社会福祉法人「抱樸」がやりたいこと

社会福祉法人になることで社会福祉法の第一種事業が可能になります。第一種事業は、経営の安定が求められ、行政か社会福祉法人に限られた事業です。私達は、第一種事業である「救護施設(措置施設:自治体責任による福祉サービス)」の開設を目指します。現在の福祉は「措置から契約へ」という流れにあります。しかし一方で、自分だけでは「契約」できない方もいます。

「契約しなかった(助けてと言わなかった)あなたが悪い」ということではいけません。「契約」を基盤にするには、「最後は(契約ができなくても)、公が責任を担う」ことが必要です。救護施設は、「身体や精神の障害や、何らかの課題(生きづらさ)を抱えていて、日常生活を営むことが困難な方たちが利用している福祉施設です。(中略)支援を必要としている方を幅広く受け入れる救護施設は、命と生活そのものを支える存在」(全国救護施設協議会HPより)です。この介護や障がいで区別されない「幅広さ」は、抱樸が実施してきた活動に近く、支援体制の充実が図れます。私達は、NPO法人と新しい社会福祉法人との連携で「共生型の救護施設」開設を目指します。制度と制度外の事業を組み合わせた活動にします。

社会福祉法人設立のために必要なこと

社会福祉法人設立には、現預金一億円もしくは同等の不動産(自己所有物件であり社会福祉事業に活用することが前提)の所有が必要となります。これを「基本財産」といいます。

社会福祉法人設立を目標に掲げて以降、実施場所や実施事業の模索を行っていました。そのような中、北九州市小倉北区の跡地活用が浮上し、当該土地を「基本財産」として社会福祉法人設立を行いたいと考えるに至りました。皆様から頂戴しますご寄付は、この基本財産取得とその土地において実施される支援事業のために活用させていただきます。

呼びかけ人・賛同人になってください

社会福祉法人設立に伴い、呼びかけ人・賛同人になってくださる方を募集しております。ぜひお力をお貸しいただき、私たちに「ホームレスを生まない、助け合う社会づくり」を進めさせてください。

「呼びかけ人・賛同人登録用紙」にご記入いただき、メール添付かFAXでご提出いただけましたら幸いです。

社会福祉法人抱樸の設立に伴い、より多くの皆さまにご協力・ご参加いただき、市民と地域に開かれた社会福祉法人を目指したいと考えております。寄付の目標額は1億円です。用途は、①基本財産として活用、②施設整備費としての活用です。

代表呼びかけ人、呼びかけ人としてご寄付をくださった方のお名前は本ページでご紹介させていただきます(ご希望の方のみ)。

【呼びかけ人】とは?
社会福祉法人設立の趣旨に賛同し、ご寄付と共に積極的に賛同者を募ったり、ご紹介したりしてくださる方。代表呼びかけ人は20万円以上、呼びかけ人は5万円以上のご寄付をお願いいたします。
【賛同人】とは?
社会福祉法人設立の趣旨に賛同し、ご寄付と共に賛同の意思を表してくださる方。1万円以上のご寄付をお願いいたします。

呼びかけ人・賛同人になるための手順

1 呼びかけ人・賛同人の登録用紙(PDF)をダウンロードする

2 必要事項を記入の上、PDFをメールに添付するかFAXでお送りください

ご提出・お問い合わせ先

NPO法人抱樸 〒805-0015 福岡県北九州市八幡東区荒生田 2-1-32

TEL / FAX 093-653-0779
Email npo@houboku.net

3 お振り込みにて、寄付をお願いいたします

ゆうちょ銀行(郵便局)からのお振り込み
口座番号 01780-8-64142 特定非営利活動法人 抱樸

窓口に備え付けの振込用紙をご利用の上、お振り込みをお願いします。その際は、通信欄に「社福設立のため」とご記載ください。

ゆうちょ銀行以外の金融機関からのお振り込み
ゆうちょ銀行 七四八店 普通 7505620
特定非営利活動法人抱樸 理事 奥田 知志

4 領収書をご寄付くださったすべての方にお送りいたします。

寄付控除のご案内

個人が寄付してくださった場合
抱樸は、認定NPO法人です。所得控除としての寄付金控除または税額控除があります。当法人が発行した「領収証」を添付して、所轄税務署で確定申告を行ってください。

法人が寄付してくださった場合
一般の寄付金の損金算入限度額とは別に、当該損金算入限度額の範囲内で損金算入することができます。損金算入する金額の計算は、特定公益増進法人に対する寄付金と合わせて行い、お振込みの際の「控え」は当法人から「領収証」が届くまで保管しておいてください。

当法人では、寄付者が次のにいずれかに該当する場合は、寄付をお受けできません。

①寄付者が暴力団等の反社会的勢力に該当するか、もしくはその恐れがあると当法人が判断する場合

②その他、社会通念状不適切と思われる相当の理由があると当法人が判断する場合

なお、寄付を受け入れた後にいずれかの事実が判明した場合は、当法人の判断において寄付の受け入れを遡及的に取り消すものとします。

この取り消しに伴って、すでに経費等として支出している分を除き、寄付金は寄付者に対して返金するものとします。なお、寄付者の所在が直ちに判明せず連絡が取れない場合等、返金が困難な場合には、返金は行いません。

代表呼びかけ人・呼びかけ人のご紹介

お名前公開の許可を頂いた方のみ掲載しております(50音順、敬称略)
※2021年8月25日現在

代表呼びかけ人のお名前・団体名

株式会社サンレー
公益財団法人芳賀文化財団
石本龍成
板倉峰子
大熊由紀子
北岡賢剛
平野啓一郎
村木太郎
村木厚子
奥田知志

呼びかけ人のお名前・団体名

一般社団法人あおい福祉AI研究所・公益財団法人沖縄県労働者福祉基金協会・一般社団法人鹿児島県労働者福祉協議会・グリーンコープかごしま生協・グリーンコープ生活協同組合(長崎)・グリーンコープ生活協同組合おおいた・グリーンコープ生活協同組合おおさか・グリーンコープ生活協同組合くまもと・グリーンコープ生活協同組合さが・グリーンコープ生活協同組合ひろしま・グリーンコープ生協ふくおか・グリーンコープやまぐち生活協同組合・一般社団法人高知県労働者福祉協議会・照圓寺・社会福祉法人生活クラブ・公益財団法人鉄道弘済会・株式会社不動産中央情報センター・株式会社プラスアド・山口裕税理士事務所・労働者福祉中央協議会・穴井堅能・石橋誠一・大野重雄・大野素子・片山正之・工藤一成・國武優子・紺谷早苗・柴本孝夫・瀬戸克範・高橋厚至郎・田島良昭・平澤勉・細川礼三・又村あおい・松永奉義・村上さとこ・森松長生・山﨑秀一・山田雄次・和田香織・渡邉芳樹

理事長 奥田知志からのメッセージ

1988年12月、私達は路上に生きる人々を訪ね夜の町を歩き始めました。数名のボランティアがおにぎりを携え路上の人々を訪ねます。「何ができるのか」、「何をすべきなのか」、手探りの活動が始まりました。訪ね歩き、傍らに座りひたすら耳を傾けました。一言も漏らさないようにメモを取り続けました。なすべきことは、その中にありました。時には「来るな」と叱られることもありましたが、「その時」が来るのを信じて待ちました。

2000年、私達はNPO法人となりました。その日、「一日も早い解散を目指します」と宣言しました。こんな活動が必要ない社会を創ることを目標にしたのです。私達が掲げたミッション(使命)は、「ひとりの路上死も出さない」「ひとりでも多く、一日でも早く、路上からの脱出を」「ホームレスを生まない社会を創造する」でした。

孤立が広がる時代において「ひとりにしない」こと、「断らない」こと、そして「つながり続ける」ことが私達の基本姿勢となりました。制度の枠に縛られることなく「ひとりとの出会い」から必要な仕組みを作りました。そのような「制度に因らない活動」は、「人を属性で見ない」と言う在り方を生みました。そもそも「ホームレスと言う人」はいません。例えば山田さん、田中さんという名前のある個人との出会いからすべてが始まり、私達は「出会った責任」を考え続けました。活動は自立支援に留まらず、「出会いから看取りまで」、「人生そのものに伴走する」というスタイルとなりました。

活動開始から25年目の2013年、私達は名称を「抱樸(ほうぼく)」としました。山から切り出された原木・荒木(樸)をそのまま抱き止めることを意味するこの名称は、「自己責任」など、「断る理由」が横行する日本社会に対する「対抗文化」を意味します。すでに、日本の貧困と格差は常態化しています。私達は、「解散できない」ことを悟り、「解散しない」ことを決意しました。

私達が目指すのは「抱樸する社会」です。「断る理由を断念した社会」です。路上生活者の支援から始まった活動は、困窮し傷ついた家族、泣くことさえできない子どもたち、さらに孤立する人々、仕事を失った人、生きづらさを抱える人々、罪を犯した人々、障害のある人、高齢の方々、住宅確保困難者支援に広がりました。現在実施している事業は27となりました。すべては「出会った責任」を果たすためでした。

私達が目指すのは「伴走型支援」です。従来の問題解決型の支援に加え、たとえ解決できなくても「つながり続ける」ことを大事にします。「伴走」が社会の前提となることで、私達は「助けて」と言うことが出来ます。抱樸が目指すのは「助けてと言える社会」です。

どうか、この活動にご支援いただきたいと思います。

抱樸の活動を広める

社会福祉法人抱樸の設立をご支援ください。

NPO抱樸の活動実績について

社会福祉法人抱樸には、NPO法人抱樸で培った経験・実績の全てを投入します。また並行してNPOの活動も続け、相互に役割を分担し、連携をして支援に当たっていきます。

抱樸が大切にしていること

1 「いのちに意味がある」

「生きる意味がない」と人が殺される時代になりました。「生産性」や「有用性」がいのちを分断しています。抱樸はそんな時代の対抗文化(カウンターカルチャー)であり続けたいと思います。「あんたもわしもおんなじいのち」は、抱樸の原点です。

「断らない」

抱樸とは「樸」(原木)を「そのまま抱く」ということです。「製材されたら引受ける」のでは手遅れです。抱樸が目指すのは「断らない」ということです。

「つながる」

一般にこれまでの支援は「問題解決型」が中心でした。結果、支援側が成果主義や生産効率主義に陥る危険性がありました。私達は「伴走型支援」をしてきました。これは「つながること」を目的とした支援です。「出会い、つながり、応援する」ことを大切にしてきたのです。専門家のみならず地域に暮らす多くの人々と、どれだけ「つながる」かが重要です。つながりにおいては「質より量」だと重要だと考えます。

「安心して失敗できる」

「人生山あり谷あり」、問題がない人はいません。ただ「問題解決」にこだわり過ぎると「失敗する権利」の侵害にもつながります。問題解決を目指すほど、予防のためその人の人生に「ガードレール」を敷設します。ご本人は、安全だが窮屈な人生を強いられます。抱樸が目指す「伴走型支援」は「ガードレール」ではなく「セーフティーネット」です。それは、空中ブランコの下に張られた網であり、「落とさないための網」ではなく、「落ちても死なないための網」です。抱樸は「安心して失敗できる社会」が良いと思います。

5 「家族機能を社会化する」

戦後の日本社会は、企業が家族の面倒を見るという「日本型社会保障」を構築してきました。しかし、企業は脆弱化し、「家族の機能」は確実に縮減しています。抱樸が目指したことは「家族機能の社会化」です。赤の他人が家族の機能を果たすための仕組みが必要です。「自己責任が取れないなら身内が責任を取れ」と多くの人が考える中、抱樸は、赤の他人が「家族の機能」を果たす仕組みを創ってきました。

お問い合わせ

ご不明点やご不安な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください

TEL/FAX 093-653-0779
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