SARD UNDERGROUNDのメンバー。左から杉岡泉美さん、神野友亜さん、坂本ひろ美さん(GIZA提供)
SARD UNDERGROUNDのメンバー。左から杉岡泉美さん、神野友亜さん、坂本ひろ美さん(GIZA提供)
オリジナルアルバム「オレンジ色に乾杯」
オリジナルアルバム「オレンジ色に乾杯」
SARD UNDERGROUNDのメンバー。左から杉岡泉美さん、神野友亜さん、坂本ひろ美さん(GIZA提供) オリジナルアルバム「オレンジ色に乾杯」

 1990年代を代表する人気ユニット「ZARD」のトリビュートバンド「SARD UNDERGROUND(サード・アンダーグラウンド)」が、3枚目にして初のオリジナルアルバム「オレンジ色に乾杯」を発売した。島根県松江市出身でキーボードの坂本ひろ美さん(25)が所属する3人組が、新たな一面を見せた10曲が収められている。

 メンバーは、坂本さんとボーカルの神野友亜さん(21)、ベースの杉岡泉美さん(21)。3人は、ZARDを世に送り出した音楽事務所「ビーイング」グループ内の会社でレッスンする中、ZARDのカバーを始めた。

 グループ創設者で、ZARDを手掛けた長戸大幸プロデューサーの目に留まり、ZARDの楽曲を後世に伝える存在として2019年1月にバンドを結成。これまで名曲をカバーしたアルバムを2枚発売した。

 今作は神野さんが作詞した楽曲が多く含まれる。これまでのイメージから一転、クールでダークな曲もあり、バンドとして大きな一歩を踏み出した一枚だ。

 ZARD全曲のサブスクリプション(定額制サービス)による配信が9月に解禁されて話題を集める中、故坂井泉水さんの未公開詞を使った楽曲も盛り込む。

 10月には東京と大阪で約1年ぶりのライブを開き、全国各地での開催も目指す。坂本さんは「松江でライブができるよう頑張る」と力を込めた。

 通常盤は3300円で、ボーナストラックを1曲収録。2種類の初回限定盤もある。 (吉田真人)