さらに、朝芽さんの両足の靴と靴下が公園から約1km離れた河川敷で見つかったということですが、取材に応じた朝芽さんの家族によりますと、靴の片方が『裏返しの状態』だったということです。また、家族は「河川敷には一緒に行ったことがあった」とも話しています。「なぜ朝芽さん自ら、公園から河川敷まで1kmも移動したのでしょうか?」犯罪ジャーナリストの小川泰平さんが解説します。
家族「公園や河川敷には一緒に行ったことがある」朝芽さんは「道を覚えるのが得意だった」
ーー朝芽さんがお母さんと待ち合わせをしていた公園は、自宅に近い公園でした。どうして遠い公園まで来てしまったと思われますでしょうか?
「待ち合わせをしていた公園と非常に近いんですね。これはあくまでも推測でしかないんですが、自宅目の前の公園では、キックスケートができないんです。草の長さがあり、そこでキックスケートで遊ぶことはできません」 ーー小学校1年生の女の子が、キックスケーターに乗って1km移動することは可能だと思われますか?
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「ご家族から聞いた話なんですが、この公園には当然来たこともありますし、ここでキックスケートをやってることもあると。しかも自宅から距離は1kmということですが、実際に大きい通り沿いを走ってきたとしたら河川敷へ来るまでに2回しか角を曲がらないんですね。ですから非常に場所としてはわかりやすいなあと感じました。(ご家族によると)朝芽さんは道を覚えるのが得意だということで、色々な所に出かけたりすることはあると。家族と一緒に出かけることが多いので、近所については地理的に詳しいのではないかということが言えると思います」
女児の家族『人や車とすれ違う時はキックスケートから降りるよう』指導
ーー周辺の防犯カメラに朝芽さんが何回か映っていましたが、そこから何かわかることはありますか?
「複数の防犯カメラに映っているのですが、片方の防犯カメラは人が通りかかる。あと車から降りようとした人がいたときにキックスケートから降りて、何か話をしているような感じにも見えるんですね。ご家族から話を聞くと、人や車とすれ違ったりする時は、キックスケートを漕ぐのをやめて降りるように指導しているということでした。ですから誰かに何かを言われたから止まったわけじゃなくて、普段からお母さんと一緒にいる時も、前から人が来たらキックスケートを漕ぐのをやめて、一旦降りることを普段からやっていたようですね」 ーー河川敷そばにある公園にキックスケーターが残されていたということですが、このあたりはどのように考えられますか?
「この河川敷、勾配が急なんですね。ですからキックスケートを持って小学校1年生の女の子が坂道を上がってこられるとはちょっと思えません。ですから本人自ら河川敷に来たのかどうかは別として、やはり土手にキックスケートを持って上がってくること自体は難しいのかなと思います」
靴の一部は『裏返しの状態』で残されていた
ーー河川敷で女の子の靴と靴下が見つかったということですね?
「実は靴と靴下が見つかったのは川の30m手前にある木の下です。ご家族に伺うと、実際には靴下と靴の一部が裏返して置いてあったということです。その場所の写真も見せていただきました。ですから、もし水辺に行ったとしたら、靴を脱いだ場所から20~30m歩いていかないといけない。この辺りは歩く分には問題ないのですが、川の手前4-5mの所から下が悪いんです。もし川に入るなら、その手前ぐらいまでは靴で行くだろうとしかも今日は、捜索しているボランティアの方にポールを借りて、どれぐらい深さがあるか試してみたのですが、水辺に入ってすぐの所でも70cmの深さがあるんですね。しかも、江戸川の川幅を見ていただければわかる通り、お子さんが遊ぼうかなと思うような所ではないんですね。これは大人でも同じです。我々でも、ちょっとこの川に入って何かしようとは思わないような場所なんです」
(9月28日放送のMBSテレビ『よんチャンTV』より)