「なぜこんなにも面白く、パワフルで魅力的なのか」韓国文学翻訳家・斎藤真理子がひも解く、物語の裏側にある韓国の姿

  • 文:韓光勲

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近年、韓国文学が続々と翻訳・出版されている。2018年に発売された『82年生まれ、キム・ジヨン』は日本でも20万部を売り上げるヒットとなり、一種の社会現象にもなった。『アーモンド』は2020年本屋大賞の翻訳小説部門で1位となり、大きな話題に。そのほか、『フィフティ・ピープル』、『保健室のアン・ウニョン先生』、『カステラ』、『ピンポン』、『菜食主義者』など、韓国文学は日本で多くの読者を獲得している。

また、小説ではないが、『死にたいけどトッポッキは食べたい』や『私は私のままで生きることにした』などのエッセイも人気を呼んでいる。

読者層も様々だ。海外文学ファンだけでなく、『キム・ジヨン』や『アーモンド』は「普段は小説を読まない」という人にも広がった。

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