<1>小池知事の逆鱗に触れると排除以外に生き延びる道なし
いの一番にやるべきは、共働きの妻の説得だ。「だから言ったじゃない!」と叱責されるかと思ったが、「仕方ないわね。こうなるってわかってたんでしょ。仕事探してよ」とこれまでで一番優しい言葉をかけてくれた。
……そんなことはどうでもいい。7月13日、都庁では幹部人事の異動が発令された。その中に不可解な異動があった。福祉保健局長が交通局長に異動。外部から見ればどうってことのない横転人事である。だが、都庁関係者の間には衝撃が走った。福祉保険局長とは新型コロナウイルスの拡大防止の最前線で奮闘してきた局長である。その指揮官をコロナ再拡大のこの局面で取り換えるとはどういうことだ。以前から福祉保健局長と小池知事はウマが合わないとか、局長の進言、直言を知事は快く思っていないなど、不協和音を感じさせる噂が流れていた。それにしても、気に入らなければ人形の首を挿げ替えるように役人を扱う小池知事のやり方は2期目に入っても微動だにしないらしい。再び恐怖政治の4年間がはじまったのである。 =つづく