【今週の秘蔵フォト】1970年代後半、豊満かつ日本人離れした均整がとれたダイナマイトボディーで、一気にグラビアで大人気を集めたのが烏丸せつこだ。

 79年に第6代クラリオンガールに選ばれて芸能界入り。80年に映画「海潮音」で映画デビューを果たして、同年の映画「四季・奈津子」で初主演を演じると、大胆かつ美しいヌードシーンを披露して大きな話題を呼んだ。その後も81年の「マノン」「駅 STATION」などの話題作に出演して、トップ女優の地位を確立した。

 81年には「JINX」で歌手デビュー。84年7月17日には渋谷のライブインで約2年ぶりのコンサートが決まり、同年7月12日付本紙ではライブへの意気込みを語っている。「とにかく歌いたくて仕方なかった。すごく久しぶりだけど、私のすべてを見せますよ」と笑顔を見せている。

 烏丸は82年に所属する田中プロ社長で映画プロデューサーの田中寿一氏と結婚(2001年に離婚)。2女をもうけた後にしばらく芸能界から遠ざかっていた。それだけにライブにかける意気込みは並々ならないものがあったのだが、過去にステージ上から「浜田省吾さんが好きです」と宣言して大騒動になった経緯もあり、ライブでは浜田の曲を歌うことも決まっていた。

 記事では「烏丸せつこ、ロマンス再燃か」「夫の前で爆弾発言?」の見出しで記事が掲載されている。さすがに既婚で母親の烏丸は「困っちゃうわよ、変な誤解されて」と苦笑いすると、横から「浜田さんの詞の世界が気に入っているようです。音楽的に好きということですよ」と所属プロ関係者がフォローした。

「できれば早く新曲が欲しいですね。ディレクターから“作詞して”と言われてますが、とにかく今はコンサートのことで頭がいっぱい。秘密レッスンもばっちりですから、ドーンと歌うしかない。ネアカに派手にね」と語った。

 歌手生活は80年代でピリオドを打ったが、NHKの大河ドラマや連続テレビ小説にも出演。個性派女優として現在でも様々な映画やドラマで活躍を続けている。