M&Aアドバイザリー業務は、前述したような様々な側面からの分析を含め、案件執行は到底一人の力で成し得るものではなく、チームメンバーの力を合わせて、「ディールチーム」としての最高のサービス、アウトプットを顧客に提供していくことが必要となります。ディールチームは、プロジェクトの責任者となるシニアメンバーを中心に、中堅、若手の数名で構成されることが一般的です。特に若手メンバーは、先輩社員を見ながら、必要なスキルやお客様に対する対応力を徐々に身に付けていきます。自分自身も様々な先輩やチームメンバーと日々コワークする中で多くのことを学び、M&Aバンカーとしての階段を一歩ずつ上がって来たように感じます。また、お客様と日々密接に係りながら進めていく仕事であり、その中でアドバイザーとしての付加価値を高めるためには、「お客様のために」どのようなアドバイスをすべきか、そのために今何をすべきかを常に考えて行動する必要があります。野村には、このDNAが脈々と受け継がれており、強さの源泉となっていることを実感してきました。これからも顧客に満足頂けるサービスの提供を目指して、チームを牽引しながら、自分自身も更に努力して成長しなければいけないと考えています。
業界図を塗り替えるような業界再編や、数千億円レベルの超大型案件、海外企業を買収するクロスボーダーM&Aなど、マーケットや紙面でも話題になるような案件に関与し、成し遂げた際の充実感は大きいものがありますが、それ以上に、顧客やチームメンバーと共に、成約に至るまでに必ずぶつかる難局面に対して、知恵を振り絞りながら一つ一つ乗り越え、ゴールに辿り着いた際の達成感は格別なものがあります。一つのプロジェクトのスタートからゴールまで、半年、長い場合には年単位の期間に及ぶこともあり、その中で築き上げた顧客との信頼関係は、プロジェクトが終わった後も消えない大切な財産として蓄積されています。プロジェクト外でご相談事項を頂いたり、新たなM&A案件においてご指名を頂く機会もあったりすることは、この仕事をやっている中で何より嬉しい瞬間であり、また新しいお客様、次のプロジェクトにチャレンジしていく上での大きなモチベーションにもなっています。
メディア等で、終身雇用から多様なキャリア設計へ、と叫ばれて久しい中「なぜ野村證券で働き続けるのですか?」は最近学生の皆さんから多く受ける質問の一つです。目の前の新しく接する物事を乗り越えるのに必死だった若手時代、仕事やプロジェクトの全体像が見えて、お客様やチームのために一つでも上の役割を担って貢献したいと奔走した中堅時代と、ステップを踏むにつれて次の目標やその時々のやりがいを感じながら、あっという間に十余年が過ぎ、正に入社来胸に掲げてきた「日本の企業・経済発展に貢献するインベストメントバンカーになる」ことが実現できるステージに立った今、一層の充実感とやりがいを感じながら日々の仕事に取り組んでいます。世界の各拠点にネットワークを有している野村だからこそ得られるプロジェクトや経験がたくさんある。だからこそ、もっともっとグローバルに活躍するインベストメントバンカーを目指して、これからも野村證券の中で走り続けたいと思っています。