日本の株式の決済期間を短縮する
「T+2」化プロジェクトに参加。
入社8年目に大きなプロジェクトに携わる機会を得ました。それは「株式等の決済期間短縮化」です。当時、海外の主要マーケットは約定日から2日後に決済を行う「T+2(ティープラスツー)」がスタンダードになっていたのですが、日本ではまだT+3で決済が行われていました。そこで、日本もいよいよ「T+2」化しようと、野村證券が主要メンバーとして参加する業界横断的なプロジェクトが動き出し、決済部を代表して私も参加することになりました。
「T+2」化は、決済期間を単に1日短縮するだけと思われがちですが、1日の短縮は決して簡単なことではなく、システムの改修はもちろん、考慮すべき事項は驚くほど多岐にわたっています。私たちが担う決済業務もプロセスを抜本的に見直すなど、懸念点を1年前から洗い出しミーティングを重ねました。また、普段は関わることのない社内のさまざまな部署の方や、同業他社の方と話し合う経験はとても新鮮で、たくさんの刺激を受けました。所属するチームのメンバーにも協力してもらい、IT関連部署の方々とシステムのリリースに向けて事前テストを重ね、ついに2019年7月、業界全体でT+2化がスタートしました。
最初の1〜2週間はシステム等のトラブルが起こらないか、それによって決済の不履行を多く生じさせてしまわないかを注視するなど、緊張の続く日々でした。しかし、綿密に事前準備をしてきたこともあり、無事に業務が軌道に乗ったときにはとても安堵したことを覚えています。当時の役員をはじめ関係者から慰労と感謝の言葉をかけてもらった時には、大きなプロジェクトに携わっていたことをあらためて実感することができました。また、このプロジェクトを通じて社内外にネットワークが広がり、何かあった時に相談できるコミュニティが構築できたことも自分にとっては大きな財産となりました。