---------------------------------

----M----065---------------------
----a-----------------------------
----i-----------------------
----a------------------------------
----g-a-r-e----------------------
-----------------------------------
---------------------------------------------------------------


（悠人）お前　来年には　パイロットになって家　出ていくんやろ。そのあと　工場が　どうなんのか考えたことあんのか？どうせ　手ぇ離すんやったらはなから助けん方がええ。
無責任やぞ。
[℡]（呼び出し音）
[℡]（柏木）もしもし　舞？
（舞）うん。　柏木さん　今　大丈夫？
（柏木）うん　どうした？
[℡]いや…　元気かなぁ思て。
ああ　うん　元気。　そっちは？[℡]うん　元気。
何かあったのか？ううん。
今な　うちの工場　大変やねん。
[℡]しばらく手伝うことにしてん。そうか…。うん。
パイロットにはなるんだよな？
[℡]舞？
あ…　うん。
来年には　なるよ。
勘が鈍らないように　勉強もしとけよ。[℡]うん。
柏木さんは　忙しいんやろ？
研修中だけど　いろいろ学んでる。
そっか…。　忙しいのに　ごめんな。
声聞けて　よかった。
[℡]うん。　じゃあ　また。
うん　またな。
[℡]（不通音）
♪～
♪「公園の落ち葉が舞って」
♪「飛び方を教えてくれている」
♪「親切にどうも」
♪「僕もそんなふうに」
♪「軽やかでいられたら」
♪「横切った猫に」
♪「不安を打ち明けながら」
♪「ああ　君に会いたくなる」
♪「どんな言葉が　願いが景色が」
♪「君を笑顔に幸せにするだろう」
♪「地図なんかないけど歩いて探して」
♪「君に渡せたらいい」
♪～
（古川）社長。（浩太）ん？
今回の仕事が　うまくいったとしてもそれで全てが解決するわけやありません。
いや　分かってるって。けど　重要な一歩やで。
太陽光発電の仕事が決まったら売り上げも　徐々に回復してくはずや。
はい。　けど　間に合いません。
今　人員整理進めな　工場がもちません。
それだけは　でけへんねて。
それでも　お願いします。
これ以上　従業員は切られへんね。
（めぐみ）お昼　お先でした。うん。
何かあったん？
リストラを進めてほしいとお願いしました。どないしても　従業員を守りたいいう社長のお気持ちは　よう分かります。
せやけど　今　リストラせなＩＷＡＫＵＲＡは　ここで終わってしまいます。奥さんからも　説得してもらえませんか？
お疲れさんです。（山田）お疲れさんです。
頭　いた…。大丈夫ですか？
ただの二日酔いです。
昨日　合コンで。
ああ…　スポーツドリンク買ってきましょか？
私にゴマする必要ありませんよ。
どうせ短いつきあいやし。
お嬢さんが辞めんのが　先か私が辞めさせられんのが　先か…。
辞めさせられる？
またリストラされるみたいですよ。ホンマですか？
（ため息）
そういうの　何かイライラするんですよね。
私も沈みそうな船乗ってる仲間て顔されんの。
一人だけ　救命胴衣　着てはんのに。
なあ　お父ちゃん。うん。
また誰か辞めんの？
何でや？
いや…　そんな話　聞いたから。
誰も辞めへんで。
工場　潰れてしもたら従業員全員が　仕事なくすねんで。
それやったら　リストラの方がまだマシなんと違うかな…。
お父ちゃんな　機械は売ってもしゃあないか思てるわ。
けどな　一緒に働いてきた仲間をクビにはでけへん。
それだけは　あかんね。
まだ何か　手ぇは　あるはずや。
諦めたない。
ありがとう。
ん…。
お父ちゃん。大丈夫？
どないしたん？いや　大丈夫や。
薬のんだら　治るわ。
明日　病院行ってきてな。
そんな時間あれへん。
行った方がええよ。
今　大事な時や。
お疲れさんです。（宮坂）お疲れさん。
不良品　見つけました。ああ　ありがとう。
ああ　ホンマやな…。
試作品の開発　ここ２～３日壁にぶつかっとってなぁ。けど　結城がなええこと思いついたんやて。
そうなんですか？（宮坂）うん。
（結城）これで　どうでしょうか？
この方向でいけそうやな。
（笠巻）いっぺん転がしてみよか。せやな。
やっと足掛かり　つかめたみたいやな。
章　ようやった！
はい。
５月になりました。
そうですか！　ありがとうございます！
よろしゅうお願いいたします。
♪～
みんな　ちょっとええか？
試作品　合格や！
（歓声）
しっかり食べといてや。
これから忙しなんで！（一同）はい！
（結城）社長。（浩太）おう。
（結城）仕事終わり　お時間ありますか？（浩太）おう　ええで。
扇さんからうちで働けへんかて誘われたんです。
社長には　１８の頃からさんざんお世話になって…。
こんな形で辞めんのはホンマ申し訳ないて思てます。
そやけど　３人育てんのはお金がかかって…。
もう決めたことなんやな。
はい。
恩をあだで返してしもて…。
そら　ちゃうわ。
チャラチャラしてたお前がどんどん腕上げていくの見てんの楽しゅうてなぁ。
もう十分　恩は返してもろた。
よそに引き抜かれんのは　悔しいけどな…。
それだけの腕前になったちゅうこっちゃ。ええ？
誇らしいで。
♪～
うん　分かった。
そうか　章がなぁ…。うん。
（ため息）
こんな時に　お酒飲まれへんやてな。
はあ…。
悔しいなぁ…。
会社立て直すから行くなて言われへんのがホンマ悔しいわ。
いや～　工場　もうどないもなれへんかもなあ。
しゃあない。　そん時は　そん時や。
（雪乃）あんま思い詰めたら　あかんで。はい。
（梅津）ホンマやで　浩ちゃん。いざとなったらな一緒にお好み焼き屋やったらええねん。
お好み焼き屋か…。おう。
名前も　うめづいわくらに変えたるで。（笑い声）
漫才コンビみたいやな。
漫才でもええで　一緒にやったる。
（梅津）なあ　笠やん。　ええ　コンビやん。ええやん。
なあ　雪乃？うん　ええよ。（笠巻）夢あるわ。
長い間　お世話になりました。うん。
こちらこそ。
社長　申し訳ありません。
大事な時に抜けてしもて…。
お前の腕も必要やけど一番こたえんのはなもう一緒に働かれへんちゅうこっちゃ。
お前がいてへんようなったら寂しいわ。
（浩太）今までおおきにな。
ありがとう。　元気でな。
ありがとうございました。
♪～