マンション管理士は、女性が取得し、活用することのできる資格なのでしょうか。
このような情報は少なく、マンション管理士を目指している女性にとっては悩ましいところではないかと思います。
そこで、マンション管理士試験における男女比率や、マンション管理士は女性でも活躍できる資格なのかについて解説していきます。
マンション管理士試験の男女比
過去5年間のマンション管理士試験の男女比率は以下のようになっています。
男性 | 女性 | 男性合格率 | 女性合格率 | |
---|---|---|---|---|
2021年 | 86.1% | 13.9% | 9.9% | 10.1% |
2020年 | 86.7% | 13.3% | 8.6% | 8.2% |
2019年 | 87.2% | 12.8% | 8.3% | 8.2% |
2018年 | 87.1% | 12.9% | 7.9% | 7.4% |
2017年 | 88.0% | 12.0% | 9.1% | 8.1% |
2016年 | 88.7% | 11.3% | 8.2% | 6.8% |
このように、例年のマンション管理士試験の受験者に占める女性の割合は10%強となっています。
女性受験生の割合を他の不動産関連資格と比較すると、管理業務主任者試験では例年20%程度、宅建では例年30%以上。
マンション管理士試験における女性割合は、他の不動産系資格より低いと言えるでしょう。
※参考:http://www.kanrikyo.or.jp/kanri/shiken_r02/pdf/goukakugaiyou.pdf
https://www.retio.or.jp/attach/archive/116-023.pdf
その理由については不明ですが、マンション管理士の働く時間帯が影響しているという意見もあります。
例えば、マンション管理士の仕事である管理規約や使用細則の素案の作成を行う場合です。
マンション管理組合の意見を聞いた上で作成することが多いため、マンション管理組合の総会などに参加しなければならないケースも。
しかし、マンション管理組合の理事会や総会は平日の夜や週末などに開催されることが多く、子供がいると一番家を空けにくい時間帯となっています。
そのため、育児をしながらマンション管理士の仕事を行うとなると両立が難しく、このようなケースでは家族の協力が欠かせません。
一方、マンション管理士試験の女性受験者の近年の傾向としては、女性受験者の割合は徐々に増えてきていることが分かります。
また、女性合格率は男性合格率より低かったものの、2021年には逆転しています。
マンション管理士は女性にも注目されつつある資格だと言えるのではないでしょうか。
※関連コラム:マンション管理士試験・管理業務主任者試験の概要
マンション管理士は女性でも活躍できる?
女性の割合は他の不動産関連資格と比較して低くなっていますが、マンション管理士は女性でも活躍できる資格です。
マンション管理士の仕事内容は、主に以下のようなもの。
- 管理規約・使用細則・長期修繕計画等の素案の作成
- マンションの住民同士などの区分所有者間のトラブル解決に向けての予備的交渉
- 大規模修繕計画や工事の実施・居住者の義務違反・管理費の滞納等へのアドバイスなど
これらの仕事に対し、女性ならではの視点から指摘や助言を行うことができます。
マンション居住者の約半数は女性であるため、女性のマンション管理士が果たせる役割は決して少なくありません。
また、人数も少ないからこそ、より沢山の活躍の場が広がっていると言えます。
女性でも活躍でき、かつ可能性に溢れているマンション管理士。
是非目指してみてはいかがでしょうか?