今回の不当会計をメディアが取り上げないのはなぜ?

 示現舎の三品純さんが指摘されている通り、官公庁への食い込みの一端はこれらの活動家人脈に加えて、上野千鶴子さんやNPO法人抱樸の奥田知志さんといった、かなり純化した人物像が浮かび上がってきます。これ自体は適法なのですが、利益相反の構造がここにあるとするならば問題です。

Colaboの裏に潜む明治学院大学「国際平和研究所」人脈(https://note.com/jigenshaspinoff/n/n3f6e1e988f20)

 さらには、一連の事件では、先の暇空茜さんからColaboへの暴言に対して名誉毀損訴訟をやるという記者会見だけは毎日新聞や朝日新聞、東京新聞などお馴染みの左派系メディアが大きく取り上げておりました。これは単純に私人間(しじんかん)の民事の問題であり、刑事告訴のようなネタでもないのになぜこんなの取り上げているんだろうというのは思いました。

 他方で、今回の暇空茜さんの住民監査請求が通ってColaboの経理が一部不当とされ、期限を切って報告書の再提出や経費の返還を勧告した件は、地方行政の中でも前述のNPO詐欺事件にも匹敵する問題とも言えます。これなんで報じないの?

 さっそくこれらの新聞社の人に聞いたところ、返ってきた答えは総じて「新聞社の記事考査のプロセス上の問題」とか「社会的に認め得る証言者が不在」などの返答でした。つまりは暇空茜さんが大勝利したにもかかわらず、社会的に不思議な人過ぎて記事として触れないぞということのようです。

 さすがに政府会議のオブザーバーに警察庁がいたり、日本財団が活動助成してることに対し「全部グルだ、ナニカだ」と騒いでいるツイートを見たら、報じるメディアから見ると、あまりまともな人ではないと判断されてもおかしくないとは思います。

 また、もともとのコンテクストとして、仁藤夢乃さんがのりこえねっとなどで「キモいおじさん」などのコンテンツを放ち、性的問題を起こした前川喜平さんや米山隆一さんを公然と罵倒し、さらに二次元コンテンツの好きなオタクたちを公然と批判し、イラストにすぎないものを女性への性的略取と捉えるなど、先鋭的な議論を長年積み重ねてきたことへの反動もまた大きかろうと考えます。

 こういうコンテクストは、新聞社で事件を追っているような記者には読者に伝える言葉を持たないのかなとも感じるわけですよ。

 ただ、1月4日以降東京都が住民監査請求の結果を公表すれば東京都監査局をソースとして記事が出るであろうこと、また、なんなら暇空茜さんも社会的に認知され得る弁護士を並べて記者会見すれば産経新聞とかHANADAとかが書いてくれるんじゃないかと思いました。

 私も本件はお腹抱えて笑いました。まだ黒煙が上がっている、いい事件です。皆さん、良いお年をお迎えください。