兵庫県警薬物銃器対策課と加東署は８日、覚醒剤取締法違反の疑いで、神戸市灘区の牧師の男（６４）を逮捕した。男は指定暴力団の組員から牧師に転身した異色の経歴を持ち、兵庫県内で教会やＮＰＯ法人を運営。非行歴のある少年少女の立ち直り支援や、元組員の就労支援などに取り組み、罪を犯した受刑者と面会して更生を手助けする教誨師としても活動していた。

　逮捕容疑は１１月２９日～１２月８日ごろ、県内かその周辺で覚醒剤を使用した疑い。調べに「全く思い当たりません」と容疑を否認しているという。

　同課によると、男が薬物を使っているとの情報を同署が入手し捜査していた。１２月８日に任意同行を求め、尿検査で陽性反応が出たとしている。