六座のグル・ヨガ(ゲルグ派)
「グル・ヨガ」は、インドの本尊ヨガを元にチベットで生まれた瞑想法で、チベットの密教では非常に重視されます。
「グル・ヨガ」の特徴は、自分の師を各宗派の祖師の姿で観想し、加持を授かる観想を行うことによって、祖師と如来の悟りの境地を獲るきっかけとすることです。
チベットのゲルグ派では、密教の修行に入る前の準備の修行として「四前行」を行います。
その4番目に当たるのが「グル・ヨガ」です。
「グル・ヨガ」は「前行」の一部として行われますが、無上ヨガ・タントラの灌頂を受けた修行者は、「前行」の段階を終えても、「グル・ヨガ」を一生行い続けます。
ゲルグ派の場合、「ガンデン・ラギャマのグル・ヨガ」や「六座のグル・ヨガ」などを行いますが、それだけで前行全体を包括するように体系化されています。
「ガンデン・ラギャマのグル・ヨガ」とニンマ派のグル・ヨガについては、姉妹サイト「仏教の瞑想法と修行体系」の「四前行(ゲルグ派)」をご参照ください。
この2つの「グル・ヨガ」は、4つの灌頂を授かる観想を含むのが特徴です。
ここでは、よりシンプルな「六座のグル・ヨガ」を紹介します。
まず、準備の瞑想です。
眼前に自分の師をツォンカパの姿で、そして、その周りに様々な本尊や菩薩や聖者が集まっていると観想し、彼らに対して「帰依」の祈りを捧げます。
そして、「発菩提心」の誓願を立て、師から「菩薩戒」を授かったと自覚します。
次に、無概念・無イメージの空の状態を瞑想し、眼前の師たちを自分自身に収斂し、それによって自分の煩悩が浄化されたと念じます。
次に、本行の瞑想です。
眼前の極空に、自分の師を宝座の上の座す本初仏の持金剛仏父母尊の姿で観想します。
そして、マントラを唱えながら「智慧薩埵(イメージではない本体)」を勧請して眼前のイメージと一体化させます。
そして、「祈願」や「供養」を捧げます。
次に、持金剛仏が自分の頭頂に降りてきて、自分と「一体化」すると観想します。
この時、空の意識状態でいます。
さらに、自分自身の体を持金剛仏父母尊であると観想します。
次に、「菩薩戒(大乗戒)」の内容を想起して、戒を犯したことがあれば、懺悔をします。
さらに、「三昧耶戒(密教の戒)」の内容を想起して、戒を犯したことがあれば、懺悔をします。
これは、師を尊重する、密教の秘密を洩らさない、などの戒律です。
最後に回向の祈りを捧げます。
「グル・ヨガ」の特徴は、自分の師を各宗派の祖師の姿で観想し、加持を授かる観想を行うことによって、祖師と如来の悟りの境地を獲るきっかけとすることです。
チベットのゲルグ派では、密教の修行に入る前の準備の修行として「四前行」を行います。
その4番目に当たるのが「グル・ヨガ」です。
「グル・ヨガ」は「前行」の一部として行われますが、無上ヨガ・タントラの灌頂を受けた修行者は、「前行」の段階を終えても、「グル・ヨガ」を一生行い続けます。
ゲルグ派の場合、「ガンデン・ラギャマのグル・ヨガ」や「六座のグル・ヨガ」などを行いますが、それだけで前行全体を包括するように体系化されています。
「ガンデン・ラギャマのグル・ヨガ」とニンマ派のグル・ヨガについては、姉妹サイト「仏教の瞑想法と修行体系」の「四前行(ゲルグ派)」をご参照ください。
この2つの「グル・ヨガ」は、4つの灌頂を授かる観想を含むのが特徴です。
ここでは、よりシンプルな「六座のグル・ヨガ」を紹介します。
まず、準備の瞑想です。
眼前に自分の師をツォンカパの姿で、そして、その周りに様々な本尊や菩薩や聖者が集まっていると観想し、彼らに対して「帰依」の祈りを捧げます。
そして、「発菩提心」の誓願を立て、師から「菩薩戒」を授かったと自覚します。
次に、無概念・無イメージの空の状態を瞑想し、眼前の師たちを自分自身に収斂し、それによって自分の煩悩が浄化されたと念じます。
次に、本行の瞑想です。
眼前の極空に、自分の師を宝座の上の座す本初仏の持金剛仏父母尊の姿で観想します。
そして、マントラを唱えながら「智慧薩埵(イメージではない本体)」を勧請して眼前のイメージと一体化させます。
そして、「祈願」や「供養」を捧げます。
次に、持金剛仏が自分の頭頂に降りてきて、自分と「一体化」すると観想します。
この時、空の意識状態でいます。
さらに、自分自身の体を持金剛仏父母尊であると観想します。
次に、「菩薩戒(大乗戒)」の内容を想起して、戒を犯したことがあれば、懺悔をします。
さらに、「三昧耶戒(密教の戒)」の内容を想起して、戒を犯したことがあれば、懺悔をします。
これは、師を尊重する、密教の秘密を洩らさない、などの戒律です。
最後に回向の祈りを捧げます。