チャンダリーの火
「チャンダリー(トゥモ)の火」は、母タントラ系の「究竟次第」の核となる瞑想法です。
また、チベットのカーギュ派の「ナーローの六法」の一つです。
ヒンドゥー系の「クンダリーニ・ヨガ」に似ています。
「チャンダリーの火」は、宗派などによって様々な行い方があります。
全体は「準備的な瞑想」、「瓶ヨガ」、「チャンダリーの火の点火」の3段階からなります。
1 準備的な瞑想
まず、準備的・副次的な瞑想として、「トンラ」を行います。
これは、自分の身体が空虚な壷である、あるいは虹のようであると瞑想します。
つまり、チャクラだとか中央管だとかを瞑想する前に、身体を実体として捉えないように訓練付けるのです。
また、「トゥンコル」と呼ばれる6種類の運動(動きのあるアーサナ)を行います。
次に、ラマとダキニ、ダーカへの供養と祈願と行います。
2 瓶ヨガ
ここからが本行です。
まず初めに、「瓶ヨガ」のための観想を行います。
体の中の気(風、プラーナ、ルン)が流れる主要な3つの脈管と4つのチャクラ(脈輪)を観想します。
脊髄に沿って体の中央を流れる中央管(ウマ)と、それに左右から巻きつくようにしてある2つの左右管(キャンマ、ロマ)です。
そして、左右管が中央菅に巻きつく場所である4つのチャクラです。
頭頂のチャクラ(32枚弁の大楽輪)、喉のチャクラ(16枚弁の受用輪)、心臓のチャクラ(8枚弁の法輪)、臍のチャクラ(64枚弁の変化輪)です。
頭頂のチャクラの中には「白い心滴」、臍のチャクラには「赤い心滴」、胸のチャクラには「不滅の心滴」があります。
「心滴(ティクレ、ビンドゥ)」は気の身体の種のような存在です。
次に、4つのチャクラに、月輪の中に文字(象徴的・原型的な文字である「種子」)を観想します。
頭頂に白い逆さの「ハム字」、喉に赤い「オーム字」、心臓に青い逆さの「フーム字」、臍に赤い「ア字」です。
これによって、気を導き入れることができるようになります。
4つのチャクラに集中することで、気をそこに集め、融解液を生むことができるようになります。
チャクラと言っても、集中するのは、中央管の中の位置です。
ここからが本格的な「瓶ヨガ」です。
4つの段階があります。
1)吸引
鼻からゆっくり息を吸い込みます。
2)充満
それと共に、気を左右管に入れます。
この時、中央管の弁は閉めておきます。
3)圧縮
左右管から、中央管に気を入れ、臍のチャクラに留めます。
さらに、肛門、尿道から吸い込んだ気を臍のチャクラに留めます。
この時、左右管の弁は閉じておき、臍のチャクラの場所に瓶があるとイメージします。
こうして、気を臍の部分に集めます。
4)矢のような放出
次に、中央管の中を気をゆっくり上昇させます。
以上を行う際、気を無理矢理動かしたり、留めたりせず、管脈を浄化することに集中します。
中央管に気が入ると、四大が解体して4つのヴィジョンを生じます。
3 「チャンダリーの火」の点火
まず、中央管の中に、4つのチャクラに文字を観想します。
これによって気を集めます。
性器のチャクラの気が臍のチャクラのア字に光明をともらせます。
つまり、臍の部分の気を増大・圧縮するようにします。
光明が上昇し、3つのチャクラの種子、心臓(フーム)、喉(オーム)、頭頂(ハム)を溶かします。
融解した文字は下降して、臍のア字と一つになります。
この時、この心滴で感じる歓喜に集中します。
臍のチャクラの中にある「赤い心滴」に集中すると、炎がともります。
炎の光明は中央管を上昇し、頭頂のチャクラの中にある「白い菩提心の心滴」を融かします。
その融解液(甘露、漏)は、まず、頭頂のチャクラを満たし、さらに下降して、3つのチャクラを満たしながら下降する時に歓喜を感じます。
これは順観の「四歓喜(歓喜・最勝歓喜・離喜歓喜・倶生歓喜)」と呼ばれます。
心滴の融解液を下降した際、臍のチャクラからさらに下ろし、性器先端まで導くこともあります。
臍のチャクラのア字に集中すると、チャンダリーの火はますます燃え上がり、再上昇して4つのチャクラで逆観の「四歓喜」を体験します。
この時、上昇するのは、赤白の心滴の融解液が混合したものになります。
歓喜を体験する時、言葉のない意識状態になるので、「空」の認識と結びつけて、「楽空無別の智恵」と呼ばれる知恵を得ます。
瞑想の後では、あらゆる存在を「楽空無別の智恵」と結びつけるようにします。
これによって報身(浄化され・活性化された魂と気の身体)を得ます。
以上の過程で、性ヨガ、性ヨガの観想を行う場合もあります。
また、サンヴァラ系の「究竟次第」では、火(気)が自分の身体から出て仏達の身体に入り、その甘露と共にまた戻ってくるという観想を行います。
そして、最終的にはヘソのチャクラに戻します。
また、チベットのカーギュ派の「ナーローの六法」の一つです。
ヒンドゥー系の「クンダリーニ・ヨガ」に似ています。
「チャンダリーの火」は、宗派などによって様々な行い方があります。
全体は「準備的な瞑想」、「瓶ヨガ」、「チャンダリーの火の点火」の3段階からなります。
1 準備的な瞑想
まず、準備的・副次的な瞑想として、「トンラ」を行います。
これは、自分の身体が空虚な壷である、あるいは虹のようであると瞑想します。
つまり、チャクラだとか中央管だとかを瞑想する前に、身体を実体として捉えないように訓練付けるのです。
また、「トゥンコル」と呼ばれる6種類の運動(動きのあるアーサナ)を行います。
次に、ラマとダキニ、ダーカへの供養と祈願と行います。
2 瓶ヨガ
ここからが本行です。
まず初めに、「瓶ヨガ」のための観想を行います。
体の中の気(風、プラーナ、ルン)が流れる主要な3つの脈管と4つのチャクラ(脈輪)を観想します。
脊髄に沿って体の中央を流れる中央管(ウマ)と、それに左右から巻きつくようにしてある2つの左右管(キャンマ、ロマ)です。
そして、左右管が中央菅に巻きつく場所である4つのチャクラです。
頭頂のチャクラ(32枚弁の大楽輪)、喉のチャクラ(16枚弁の受用輪)、心臓のチャクラ(8枚弁の法輪)、臍のチャクラ(64枚弁の変化輪)です。
頭頂のチャクラの中には「白い心滴」、臍のチャクラには「赤い心滴」、胸のチャクラには「不滅の心滴」があります。
「心滴(ティクレ、ビンドゥ)」は気の身体の種のような存在です。
次に、4つのチャクラに、月輪の中に文字(象徴的・原型的な文字である「種子」)を観想します。
頭頂に白い逆さの「ハム字」、喉に赤い「オーム字」、心臓に青い逆さの「フーム字」、臍に赤い「ア字」です。
これによって、気を導き入れることができるようになります。
4つのチャクラに集中することで、気をそこに集め、融解液を生むことができるようになります。
チャクラと言っても、集中するのは、中央管の中の位置です。
ここからが本格的な「瓶ヨガ」です。
4つの段階があります。
1)吸引
鼻からゆっくり息を吸い込みます。
2)充満
それと共に、気を左右管に入れます。
この時、中央管の弁は閉めておきます。
3)圧縮
左右管から、中央管に気を入れ、臍のチャクラに留めます。
さらに、肛門、尿道から吸い込んだ気を臍のチャクラに留めます。
この時、左右管の弁は閉じておき、臍のチャクラの場所に瓶があるとイメージします。
こうして、気を臍の部分に集めます。
4)矢のような放出
次に、中央管の中を気をゆっくり上昇させます。
以上を行う際、気を無理矢理動かしたり、留めたりせず、管脈を浄化することに集中します。
中央管に気が入ると、四大が解体して4つのヴィジョンを生じます。
3 「チャンダリーの火」の点火
まず、中央管の中に、4つのチャクラに文字を観想します。
これによって気を集めます。
性器のチャクラの気が臍のチャクラのア字に光明をともらせます。
つまり、臍の部分の気を増大・圧縮するようにします。
光明が上昇し、3つのチャクラの種子、心臓(フーム)、喉(オーム)、頭頂(ハム)を溶かします。
融解した文字は下降して、臍のア字と一つになります。
この時、この心滴で感じる歓喜に集中します。
臍のチャクラの中にある「赤い心滴」に集中すると、炎がともります。
炎の光明は中央管を上昇し、頭頂のチャクラの中にある「白い菩提心の心滴」を融かします。
その融解液(甘露、漏)は、まず、頭頂のチャクラを満たし、さらに下降して、3つのチャクラを満たしながら下降する時に歓喜を感じます。
これは順観の「四歓喜(歓喜・最勝歓喜・離喜歓喜・倶生歓喜)」と呼ばれます。
心滴の融解液を下降した際、臍のチャクラからさらに下ろし、性器先端まで導くこともあります。
臍のチャクラのア字に集中すると、チャンダリーの火はますます燃え上がり、再上昇して4つのチャクラで逆観の「四歓喜」を体験します。
この時、上昇するのは、赤白の心滴の融解液が混合したものになります。
歓喜を体験する時、言葉のない意識状態になるので、「空」の認識と結びつけて、「楽空無別の智恵」と呼ばれる知恵を得ます。
瞑想の後では、あらゆる存在を「楽空無別の智恵」と結びつけるようにします。
これによって報身(浄化され・活性化された魂と気の身体)を得ます。
以上の過程で、性ヨガ、性ヨガの観想を行う場合もあります。
また、サンヴァラ系の「究竟次第」では、火(気)が自分の身体から出て仏達の身体に入り、その甘露と共にまた戻ってくるという観想を行います。
そして、最終的にはヘソのチャクラに戻します。