不当会計に関わっていたNPO会計のスペシャリスト

 今回の経費計上「不当」問題において、Colaboの貸借対照表を作成したのは公認会計士・税理士の矢崎芽生さんという方です。この方は、いわゆるNPO会計基準の会計スペシャリストでもあり、NPO法人会計基準専門委員として会計基準の策定にも関わっているとされる有識者の一人。一連の不当計上では、公認会計士協会による懲戒処分の対象となる恐れもあり、年明けにどうなるのか注目されます。

 言われてみれば、Colaboが義務付けられていた貸借対照表5年分の開示をしていなかった問題で、貸借対照表を作成したのが矢崎芽生さんであったにもかかわらず、この問題が露顕するや、数年にわたり運用していたTwitterアカウントを削除し、SNSからいなくなってしまったのを思い出しました。

 取材で都庁内や都議から出る内容を総合すると、このすり切り予算に加えて、公金が投入されているColaboで、仁藤夢乃さんが沖縄・辺野古基地建設反対運動に自身や被保護女性を連れて参加した件を含めれば、単に報告書に載っていた不当支出の経費項目が適正に再提出され一部の公金を返金することでは済まず、当面の間、関係者が公的事業から出禁になる恐れもある事案だと考えられます(忠実義務の違反や代表理事・業務執行理事の賠償責任)。

 さらに、この不当(不正)会計の問題は、厚生労働省などで実際に業務に携わる仁藤夢乃さんや困窮女性に対する支援を手がける「BONDプロジェクト」、ポルノ被害や性暴力などの相談に乗っているNPO法人ぱっぷすなどの利益相反問題に延焼していくだろうと思います。関係団体自らが利害関係者にもかかわらず、国の政策とその予算支出に直接関与していると見られるからです。

 これらの問題を整理して文春にまとめて書いておいたところ、不当経理はないとする一部のColabo関係者の皆さんからの抗議もほんのり頂戴しておりましたが、ボク言いましたよね。

◎(文春オンライン)仁藤夢乃さんとColaboをめぐる騒動、「本当の問題」は何だったのか #1(https://bunshun.jp/articles/-/59413)