弁理士 博士 小池誠

研究業績

概略

マイクロ波聴覚効果の再発見
 電波は聞こえないという先入観、誤解及び疑似科学が一般社会に蔓延している。しかしながら、マイクロ波は電波であるが、条件によっては聞こえる旨を再発見した。
 マイクロ波聴覚効果とは矩形波のマイクロ波が音として聞こえる現象をいうが、1960年代にマイクロ波聴覚効果が学術論文として発表されており、1970年代にマイクロ波が聞こえる生理機構が解明されている。頭部に照射されたマイクロ波が音波に変換し、この音波が骨伝導で聞こえる.ちなみに、骨伝導は骨経路と非骨経路に大別されるが,マイクロ波聴覚効果は非骨経路に対応する.(2016年度電子情報通信学会、情報処理学会など)

マイクロ波聴覚効果と雷鳴と対比
 マイクロ波聴覚効果について説明するときに、雷鳴と対比して、熱弾性波の発生について説明した。雷では雷鳴が聞こえるが、光が聞こえるということもできる。空気が急激に熱膨張することで雷鳴が発生するが、同様に頭部組織に含まれる体液が急激に熱膨張することにより音波が発生する。(2018年度、日本化学会)

マイクロ波聴覚効果と電波妄想との関係
 2021年3月に日本社会精神医学会で発表予定

マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信
 人間の頭部にマイクロ波を照射して,マイクロ波聴覚効果により頭部に直接,音声を伝える通信方式(以下,テレパシー通信という)はパルス振幅変調,パルス周波数変調,パルス符号変調のいずれでも可能である旨を解明した.
これらの変調方式は米国特許が開示しているのだが、一部の米国特許は米国空軍が取得している。軍事無線通信は、秘密にされるものであるが、この米国特許は軍事機密を解除したものである。
 また、人間でなく、人工知能が言葉を発話し、この言葉がマイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信で人間の頭部に直接、伝えられ、幻聴が誘発されているという仮説を提唱した。(2016年度、電子情報通信学会、情報処理学会)

導波路とビーム形成
 マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信では、マイクロ波が拡散するので、頭部に直接、マイクロ波を伝達することができないという批判がある。そこで、フェムト秒赤外線レーザーから赤外線ビームを照射して、大気にプラズマを生成し、更に、このプラズマをマイクロ波の導波路に用いる手法を発見した。プラズマ導波路を活用することにより、遠方にいる人間に音声を伝送することができる。(2018年度、情報処理学会)

2周波レーダー
 マイクロ波聴覚効果が発生する周波数が無線通信の搬送波となるのでなく、二つの周波数を同時に使用するとともに、この周波数の差分でマイクロ波聴覚効果を発生する無線通信について紹介した。2周波レーダーということになる。

マイクロ波通信の実在性
 ある雑誌記事が米軍のテレパシー通信について紹介しているので,情報リテラシーという観点で雑誌記事の真偽を探求し,テレパシー通信が実在する旨を示した.更に,対空防衛システムに軍用マイクロ波レーダー及び通信システムが組み込まれているが,テレパシー通信が対空防衛システムに用いられている通信システムとして世界各国で配備されている可能性を指摘した.スペクトル拡散通信などを駆使して、信号がノイズに偽装されている。

双方向通信に拡張
 マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信では、送信機から遠方の人間の頭部に音声を伝送することができる一方、人間から遠方の通信機に信号を伝えることができない。そこで、対人レーダーをリモートセンシングに応用して、反射波から脳波を復調し、更に、ニューラルネットワークを使って、脳波を音声に変換する手法を探求している(米国特許7150715号など)。対人レーダーが音声対話システムを内蔵することにより、対話性幻聴を誘発することができる。(2019年度電子情報通信学会)

幻聴から幻視に拡張
 フェムト秒レーザーから赤外線ビームを頭部に照射すると、頭部組織に含まれている水が急激に熱膨張して、超音波が発生する。更に、この超音波はニューロンを機械的に振動させ、イオンチャンネルを開いて、ニューロンを発火させることができる。そこで、一次視覚野のニューロンに超音波を照射するときに音響ホログラフィを応用して、一次視覚野に3次元音場を再生することにより、映像を発生させることができる(米国特許6536440号、米国特許6584357号)。(2020年度、視覚科学フォーラム、東京生理学談話会)

防衛秘密
 通信技術も情報処理も法律より秘密にすることができ、秘密としては存在そのものが秘密にされることがある。マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信が、防衛秘密として存在秘になっている可能性を指摘した(電子情報通信学会2016年6月)。同様に、脳波ベクトルから音声ベクトルに変換するニューラルネットワークなどの信号処理が、防衛秘密として存在秘になっている可能性を指摘した(電子情報通信学会2017年7月)。

自然法による制裁
 法は実定法と自然法に大別することができ、実定法の典型例が制定法である。刑法は罪と罰に関する制定法であるが、罪刑法定主義が刑法の基本理念とされ、慣習刑法は禁止されている。
 しかしながら、罪刑法定主義に違反して、慣習刑法による制裁が社会実装されていると推測している。この慣習刑法は自然法に由来して、罪人に神の声を聴かせるという制裁を科しており、これが統合失調症の原因である。イマヌエル・カントの古典「純粋理性批判」は、純粋理性という名称の歯車式コンピュータが罪人を批判する旨を難解に公表している。(2020年度2月、電子情報通信学会)

物理化学、理論化学、マイクロ波化学
 マイクロ波聴覚効果の原理は水の熱膨張なので、液相の水の構造について理論的に探究している(日本化学会春季年会2021年3月21日発表予定)。また、マイクロ波化学、特にマイクロ波加熱による特殊効果も研究対象(日本化学会春季年会2020年3月)。

査読なし論文(査読あり学会発表含む)

49 小池誠、熱性テンカンと光過敏性テンカンの誘発,第98回日本生理学会大会,2021年3月発表予定

48 小池誠,液相における水クラスターの統計モデルの哲学;水クラスターとマイクロ波加熱,日本化学会第101春季年会,2021年3月21日(日)午後発表予定(公演番号;A26-3pm-01)

47 小池誠,電波妄想とマイクロ波聴覚効果を巡る科学リテラシー,第40回日本社会精神医学会、プログラム・抄録集、pp.145-145, 2021年3月4日(査読あり)

46 小池誠、マイクロ波聴覚効果という物理現象、第10回日本生物物理学会関東支部会、2021年3月3日午後発表

45 小池誠,気象災害を防止するための気象改変及び気象制御,電子情報通信学会技術報告、vol. 120, no. 362, AI2020-35, pp. 66-72, 2021年2月

44 小池誠,視覚野ニューロンの超音波刺激,第250回生理学東京談話会,Nov. 14, 2020

43 小池誠、雷による椎茸発生促進に関する考察、電子情報通信学会技術報告、vol. 120, no. 164, CS2020-46, pp. 57-59, 2020年9月.

42 小池誠,超音波による視覚野刺激と音響ホログラフィ,第23回視覚科学フォーラム研究会,Sep. 1, 2020

41 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した双方向無線通信をバックボーンネットワークに接続する理論的検討,電子情報通信学会技術報告,vol. 120, no. 89, RCS2020-77, pp. 111-116, 2020年7月.

40 小池誠,複製権及びその制限について-令和2年著作権法改正を中心に-,電子情報通信学会技術報告,vol. 120, no. 52, SITE2020-1, pp. 1-6, 2020年6月.

39 小池誠,特許法によるデータ保護-データとソフトウェア関連発明-,第34回人工知能学会全国大会,1F5-OS-4-02, 2020年6月.

38 Makoto Koike, Effects of microwave on human beings; theoretical analysis of microwave heating in polar solvent enhancing chemical kinetics,日本化学会第 100 春季年会(2020), Mar. 25, 2020

37 小池誠,チューリングマシン、情報理論及び心を読む機械を巡る温故知新,電子情報通信学会技術報告,vol. 119, no. 448, RCS2019-372, pp. 269-274, 2020年3月.

36 小池誠,データの分析と合成を巡るクワイン哲学-現代の観点から「経験主義の2つのドグマ」を再考-,電子情報通信学会技術報告,vol. 119, no. 413, AI2019-47, pp. 23-31, 2020年2月.

35 小池誠,心を読む機械の原理-対人レーダーを応用したブレイン・マシン・インタフェース-,電子情報通信学会 超知性ネットワーキングに関する分野横断型研究会,2019年11月

34 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信を単方向通信から双方向通信に拡張,電子情報通信学会技術報告,vol. 119, no. 244, RCS2019-201, pp. 127-132, 2019年10月.

33 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信におけるシングルビーム,情報処理学会研究報告,vol. 2019-SLP-128, no. 11, pp. 1-3, 2019年7月.

32 小池誠,データ登録制度の提案,第33回人工知能学会全国大会,2GS-OS-2b-01, 2019年6月.

31 Makoto Koike, The Myth concerning Not Hearing Radio-Wave, 日本化学会第 99 春季年会(2019), Mar. 18, 2019

30 小池誠,データの法的保護-平成 30 年不正競争防止法改正の紹介-,電子情報通信学会技術報告,vol. 118, no. 453, AI2018-38, pp. 5-10, 2019 年 2 月.

29 小池誠,マイクロ波聴覚効果;マイクロ波が聞こえる物理現象,第248回生理学東京談話会,Dec. 15, 2018

28 小池誠,請求項の記載を構造化する提案,アジア太平洋機械翻訳協会,日本特許情報機構,第5回特許情報シンポジウム,Dec. 7, 2018

27 小池誠,著作権法第30条の4に関する一考察-特許法及び商標法の法理論が著作権法に与えた影響-,電子情報通信学会技術報告,vol. 118, no. 345, SITE2018-59, pp. 1-6, 2018 年 12 月

26 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信におけるデュアルビームの活用,電子情報通信学会技術報告,vol. 118, no. 254, RCS2018-176, pp. 137-142, 2018年10月.

25 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用した無線通信の実現に向けて-科学がテレパシー通信を実現-,電子情報通信学会 革新的無線通信技術に関する横断型研究会,2018 年 9 月

24 小池誠,マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信におけるマイクロ波ビームの形成,情報処理学会研究報告,vol. 2018-MUS-119, no. 35, pp. 1-8, 2018年6月.

23 小池誠,自由意思、刑事責任及びマイクロ波ビーム照射による秘密の介入,情報処理学会第80回全国大会3F-05,pp. 4-399-4-400,2018年3月

22 小池誠,マイクロ波ビームを照射する行為と特別公務員職権濫用致傷罪の成否,情報処理学会第80回全国大会3F-06,pp. 4-401-4-402,2018年3月

21 小池誠,“ディジタルデータ取引と知的財産~著作権によるディジタルデータ保護およびその限界~”電子情報通信学会技術報告, vol. 117, no. 440, AI2017-28, pp. 61-65, 2018年2月

20 小池誠,“自然言語処理の起源を求めて-オートマトン,テレパシー通信及び統合失調症-”電子情報通信学会技術報告, vol. 117, no. 393, SP2017-69, pp. 17-25, 2018年1月.

19 小池誠,“テレパシー通信の実現性に関する考察~マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信~”電子情報通信学会通信行動工学研究会,国立情報学研究所,2018年1月18日

18 小池誠,”マイクロ波聴覚効果による電波妄想パラダイムの転換”第40回日本分子生物学会年会及び第90回日本生化学大会,3P-1210,2017年12月

17 小池誠,”人工知能が人間を制御するインタフェース”第16回情報科学技術フォーラム、第3分冊、pp. 123-126,2017年9月

16 小池誠,“秘密保護法と情報処理”電子情報通信学会技術報告,vol.117,no. 126, SITE2017-19, pp. 141-147, 2017年7月

15 小池誠,“テレパシー通信の哲学”情報処理学会研究報告,vol.2017-MUS-115,no.52,pp.1-5, June 2017.

14 小池誠,“GPS衛星の軍事利用”電子情報通信学会技術報告,vol. 117, no. 107, SANE2017-15, pp. 13-19, 2017年6月

13 小池誠、サイレントレーダー、電子情報通信学会技術報告, vol. 117, no.43, SANE2017-2, pp. 7-12, 2017年5月.

12 小池誠、テレパシー通信の理論-マイクロ波聴覚効果を応用したマイクロ波通信―、電子情報通信学会技術報告、vol. 117, no. 20, MICT2017-5, pp. 19-23, 2017年5月.

11 小池誠,情報リテラシーとテレパシー,情報処理学会第79回全国大会,pp.4-531-4-532,2017年3月

10 小池誠,“ブレーン・マシン・インタフェースが応用された音声対話システム”電子情報通信学会技術報告,vol. 116, no. 414, SP2016-65, pp. 1-9, 2017年1月.

9 小池誠,“リモートセンシングを入力インタフェースに応用した音声対話システム”電子情報通信学会技術報告,vol. 116, no. 378, SP2016-60, pp. 59-64, 2016年12月.

8 小池誠,“リモートセンシングによる脳波計測”電子情報通信学会技術報告,vol.116, No. 286, MICT2016-54, pp.35-42,2016年11月.

7 小池誠,“マイクロ波聴覚効果をインタフェースに応用した音声対話システム”電子情報通信学会技術報告,vol. 116, no. 279, SP2016-41, pp. 1-8, 2016年10月.

6 小池誠,“サイバネティックスと目的論”電子情報通信学会技術報告,vol.116, no. 234, SITE2016-32, pp. 1-9, 2016年10月

5 小池誠,”音声対話システムの斬新な出力インタフェース”情報処理学会研究報告,vol.2016-NL-228,no.5, pp.1-7,2016.

4 小池誠,“秘密保護法と通信技術”電子情報通信学会技術報告,vol. 116, no. 71, SITE2016-4, pp. 37-41, Jun. 2016

3 小池誠,”マイクロ波聴覚刺激の概説-電波が聞こえるというパラダイムに転換-”情報処理学会研究報告,vol.2016-MUS-111, no.35,pp.1-7, May 2016.

2 小池誠,“マイクロ波聴覚効果の解説~電波が聞こえる現象の再発見~”,電子情報通信学会技術報告, vol. 116, no. 13, MW2016-8, pp. 39-44, Apr. 2016.

1 小池誠、13C-NMRのカルボニル・クラスターへの応用、HOs3(CO)10(μ-CH3)/H2Os3(CO)10(μ-CH2)互換異性体の溶存状態における挙動、第38回有機金属化学討論会、1991年10月25日

査読付き論文

5 Makoto Koike, David H. Hamilton, Scott R. Wilson, and John R. Shapley, Reaction of (μ-H)2Os3(CO)9(PPh3) with Acetylene and Ethylene. Structures, Dynamics, and Interconversion of Two Isomers of the Vinyl Complex (μ-H)Os3(CO)9(PPh3)(μ-CHCH2), Organometallics, vol. 15, no. 23, pp. 4930–4938, 1996

4 Makoto Koike, John R. Shapley, The reaction of (μ-H)2Os3(CO)9(PPh3) with ethylene affords the ethylidene complex(μ-H)2Os3(CO)9(PPh3)(μ-CHCH3), Journal of Organometallic Chemistry, vol. 470, no. 1–2, pp. 199–205, May 1994

3 Makoto Koike, David G. VanderVelde, John R. Shapley, Solution Structure and Dynamics of (μ-H)Os3(CO)10(μ-CH3). New 1Hand 13C NMR Studies, Organometallics, vol. 13, no. 4, pp. 1404–1410, 1994

2 小笠原正道, 小池誠, 佐分利正彦, NMR テクニックの有機金属化合物への応用,有機合成化学協会誌,vol. 51, no. 6, pp. 484-490, 1993

1 H.-Thomas Schacht, Anne K Powell, Heinrich Vahrenkamp, Makoto Koike, Heinz-Josef Kneuper, John R. Shapley, Synthesis, characterization, and X-ray crystal structure of (μ-H)2Os3(CO)9(μ3-Te), Journal of Organometallic Chemistry vol. 368, no. 3, pp. 269–275, June 1989


過去の勉強会

2015年11月から月に一回のペースでマイクロ波聴覚効果に関連する技術について、勉強会を開催していました。慣例で東京都渋谷区にある氷川区民会館が会場になります。通常、月末の土曜日午後2時開始ですが、予約の都合により日時が変動することがあります。

2019年12月前後から単なる勉強会に留まらず、訴訟を通じた解決に向けた会合という要素が追加されました。即ち、会の目的の1つは、マイクロ波聴覚効果による被害者が加害者に対して訴訟を提起することになります。この目的を実現すべく、弁護士に法律相談をしています。

2020年4月後半から土曜日午後2時開始でインターネット会議システムを使ったオンライン勉強会に移行しましたが、2020年9月から休止しています。

ブログタイトルの経緯
2022年11月15日のブログにブログタイトルが変遷した経緯がまとめられています。

個別相談は有料(1時間で1万円及び消費税)になります。

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