国立アイヌ民族博物館アイヌ語アーカイブ

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ari
アリ 【ari】 焚く. エ・オナハ イペルスイ コロ イワク ナンコロ ナ ホクレ アペ アリ.ク・スケ クスネ ナ=お前の父が腹をすかせて帰ってくるだろうから早く火を焚け.私が煮炊きをするから. (出典:萱野、方言:沙流)
hasa kane wa iwak nankor
ハサカネワ イワクナンコロ 【hasa-ka newa iwak-nankor】 口を開けて帰って来るだろう,腹を空かせて帰って来るであろう. エユピウタラ ハサカネワ イワクナンコロナ ホクレスケワアヌ=お前の兄たちが腹を空かせて帰って来るであろうから,早く煮炊きをしておけ.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
kor 3
コロ 【接助】①…しながら、 …しつつ。 suke kor an スケ コラン 煮炊きしている。 cís=an kor a=eyáykopuntek チサン コロ アエヤイコプンテク 私は泣きながら喜んだ。 iku kor sinotcaki kor an イク コロ シノッチャキ コラン 彼は酒を飲みながら歌を歌っている。 ②…すれば、 …すると、 …する/したときは。 pon a=yupíhi ekimne kor a=turá ポン アユピヒ エキムネ コロ アトゥラ 小さい兄が山へ行くときは私も一緒に行った。 kesto an kor ケシト アン コロ 毎日毎日。 mata réra ruy kor méan マタ レラ ルイ コロ メアン 冬に風が強ければ寒い。 {E: ①while. ②if; when.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
kusuyep
クスイェプ 【kusuyep】 山バト(キジバト). クスイェプ エネ レク ヒ "クスイェプ トイタ フチ ワッカタ カッケマッ スケ ポントノ イペ"=山バトがさえずる声は「山バトが畑を耕し.おばあさんが水を汲み,淑女が煮炊きをし,若殿が食べる」.*事実そのように聞こえるものである.昭和10年代のアイヌの子供たちは、山バトの声を聞くと「クスイェプトイタ」と真似をして一緒に声を出しながら遊んだものであった. (出典:萱野、方言:沙流)
nankor
ナンコロ 【nankor】 〜であろう,〜はず. エク ナンコロ=来るであろう.アラパ ナンコロ=行くであろう.エ・オナハ イペルスイ コロ イワク ナンコロ ナ ホクレ アペ アリ.ク・スケ クスネ ナ=お前の父が腹を空かせて帰って来るだろうから早く火を焚け,私が煮炊きをするから. (出典:萱野、方言:沙流)
rek
レク 【rek】 さえずる,鳴く. クスイェプ エネ レク ヒ "クスイェプ トイタ フチ ワッカタ カッケマッ スケ ポントノ イペ"=山鳩がさえずる声は「山鳩が畑を耕し,おばあさんが水を汲み,淑女が煮炊きをし,若殿が食べる」.*私萱野茂の父親は,アレクアイヌ(ア・座る レク・さえずる アイヌ・人 →座ってしゃべる人,雄弁な人)という名であった. (出典:萱野、方言:沙流)
suke
スケ 【自動】[su-ke 鍋・(自動詞形成)] 炊事をする、 煮炊きする、 食事をつくる。 ku=suke okere na hokure ipe=an クスケ オケレ ナ ホクレ イペアン 食事のしたくができたからさあ食べよう。(W) suke eaykap! スケ エアイカプ! 料理のへたくそ!(ののしりの表現)。(S) ☆参考 suwe スウェ [単]/súpa スパ [複]は[他動]…を煮る/炊く。 suke スケ は[自動]、 ごはんを炊いたりおつゆをつくったりすることを含めていろいろして食事の用意をすることを言う。 {E: to cook, make a meal.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
suke
スケ 【suke】 煮炊きする,炊事する,料理する. エ・オナハ イペ ルスイ コロ イワク ナンコロ ナ ホクレ アペ アリ.ク・スケ クスネ ナ=お前の父が腹を空かせて帰って来るだろうから早く火を焚け.私が煮炊きをするから. (出典:萱野、方言:沙流)
suke-ussiw
スケウッシウ 【名】[suke-ussiw 煮炊きする・召使] 台所仕事をする召使い(お手伝いの人)。 {E: a kitchen servant, helper.} (出典:田村、方言:沙流)
sukekotekkankari
スケコテッカンカリ 【suke-ko-tek-kan-kari】 手早く煮炊きをする. ▷スケ=煮炊き コ=それ テッ=手 カン=上 カリ=回る,動く *煮炊きのために忙しく手が動くこと.(補遺編) (出典:萱野、方言:沙流)
sukep
スケプ 【名】おこげ。 ☆発音 suke p スケプ《煮炊きする者》と同じ発音。 {E: burnt rice.} (出典:田村、方言:沙流)
sukeusi
スケウシ 【名】[suke-us-i 炊事する・いつも…する・所] 炊事場(「台所」の訳語として出た)。 ☆参考 昔はいろりに鍋をかけて煮炊きをした。 この語を記録した1950年代には、 台所が別になっている家もあった。 {E: a cooking place; a kitchen.} ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)
suwat
スワッ 【名】[su-at 鍋・かかる] 炉かぎ(いろりの上に鍋をかけるために上から下げてある棒、 鍋のつるをひっかけられるように刻み目をつけてかぎにしてある)。 cikuni suwat チクニ スワッ 木の炉かぎ。 káne suwat カネ スワッ 金(かね)の炉かぎ(先がかぎになっている)。 su suwat or wa atte ス スワッ オロ ワ アッテ 鍋を炉かぎにかけなさい=鍋をしまいなさい。(W) ☆参考 昔は煮炊きするためにも鍋を片づけるためにも炉かぎにかけた。 {E: a hook, a fire hook, a metal hook suspended above a fire or brazier for holding pots etc.} (出典:田村、方言:沙流)
yayparosuke
ヤイパロスケ 【自動】[yay-parosuke 自分・に食事を与えて養う]自分の食事を自分で煮炊きする。(Sユーカラ) ☞par(o) osuke パラ/パロ オスケ ⦅テープ⦆ (出典:田村、方言:沙流)