今回は、ハイランドモルトから、グレンカダム10年を飲みます。
グレンカダム蒸溜所は、ハイランド地方の南東部にあるブレヒンという街にあります。
設立は1825年で、1959年に改修がされました。改修を行ったのは、その5年前にこの蒸溜所を買収した、カナディアンクラブで有名なハイラムウォーカー社でした。
現在はペルノリカール社が所有しています。
そしてこのモルトは、「ザ・スコッチ」の異名を持つバランタイン17年のキーモルト、「魔法の七柱」の一つとなっています。
蒸溜に使うポットスチルは初溜よりも再溜の釜の方が大きくなっていて、これが「大麦のクリーム」と言われるほどのクリーミーさを出していると言われます。
今回採り上げる10年ものでは、バーボン樽で熟成されたものが主に使われているようです。
液色はシャンパンゴールドです。
味わいは、アルコールからの辛みが強めで、その後は酸味がしっかり訪れます。
味わいは、ほろ苦さの後に酸味、スパイシーさが続きます。
味わいは、酸味が先行した後で多少の渋味を感じつつも甘さが奥から広がる印象です。
田のシングルモルトと比べても個性がしっかりしているので、新鮮な感動が欲しい人にとっては選んでもいいように思えます。
700mLでアルコール度数46度、価格は5000円です。
昨今では世界的な原酒不足に加えて円安によって割高になりつつありますが、その中での10年もののシングルモルトとしては妥当な価格帯ではないかと思います。
大麦のクリーム
設立は1825年で、1959年に改修がされました。改修を行ったのは、その5年前にこの蒸溜所を買収した、カナディアンクラブで有名なハイラムウォーカー社でした。
現在はペルノリカール社が所有しています。
そしてこのモルトは、「ザ・スコッチ」の異名を持つバランタイン17年のキーモルト、「魔法の七柱」の一つとなっています。
蒸溜に使うポットスチルは初溜よりも再溜の釜の方が大きくなっていて、これが「大麦のクリーム」と言われるほどのクリーミーさを出していると言われます。
今回採り上げる10年ものでは、バーボン樽で熟成されたものが主に使われているようです。
テイスティング
グラスからの香り、液色
グラスからはリンゴ、ブドウ、ナシの香りが入り交じって鼻へと押し寄せてきます。液色はシャンパンゴールドです。
ストレート
リンゴの香りが広がり、ピートからのスモーキーさを感じつつ、ブドウやなしのフルーティな香りが続きます。その奥からはシナモンやバニラの甘い香りも続きます。味わいは、アルコールからの辛みが強めで、その後は酸味がしっかり訪れます。
ロック
リンゴとブドウの香りが広がります。ストレートほどのスモーキー感はありませんが、シナモンや黒胡椒のような香りが続きます。味わいは、ほろ苦さの後に酸味、スパイシーさが続きます。
ハイボール
リンゴ、ブドウ、モモの香りが広がり、奥からバニラの甘い香りも加わることで、とても穏やかで柔らかい香りを楽しめます。味わいは、酸味が先行した後で多少の渋味を感じつつも甘さが奥から広がる印象です。
クリーミーと言うよりフルーティ
全体的にはフルーティな香りが前にあって、まろやかさは希薄、飲み方によってはスモーキーさやスパイシーさがあって、バラエティ豊かでそれなりの癖を感じる印象でした。田のシングルモルトと比べても個性がしっかりしているので、新鮮な感動が欲しい人にとっては選んでもいいように思えます。
700mLでアルコール度数46度、価格は5000円です。
昨今では世界的な原酒不足に加えて円安によって割高になりつつありますが、その中での10年もののシングルモルトとしては妥当な価格帯ではないかと思います。
<個人的評価>
- 香り B: リンゴ、ブドウ、ナシ、モモのフルーティさにピート、バニラやシナモン、黒胡椒と豊か。
- 味わい C: ほろ苦さとスパイシーさがあり、後から酸味が広がる。
- 総評 B: 他にはない個性があって、クセのあるウイスキーが好きな人にはもってこい。