(株)シンエンス

私は大学卒業後、バイクレースで自分の実力を試すため、3年間プロレーサーとして活動をしていました。
大きなケガをして引退を考えていた時、商店街で電動車いすに乗る高齢者の方とお話しする機会がありました。その商品には、自分のバイクと同じメーカーの名前が入っていました。
当時は、今のように福祉用具が普及しておらず、祖母も外出には苦労をしていましたので、直感的に「これはいい！普及する」と思いました。
バイクレースはその年限りで引退し電動車いすの販売会社に就職。7年経験を積んだ後、2004年にシンエンスを立ち上げました。
それまで一般的ではなかった「レンタル卸」という仕組みを強みにこの事業をスタート。多くの企業様から評価をいただき、設立以来17年間前年比二桁成長を続けています。

当社の取引先は福祉用具取扱企業様ですが、実際に商品を使用されるのは、その先にいる自宅で生活される高齢者の方々です。
少しでも安全に使っていただくために、納品時には使い方を詳しくご説明しますし、レンタル中のアフターサポートにも力を入れています。
お分かりいただけるかと思いますが、当社の仕事はビジネスの「A to Z」、すなわち企業様との折衝から、実際に商品が使われている現場までを経験する事ができます。これは、将来当社の仲間となっていただく皆さんにとって、仕事の幅をひろげる事にもつながり大きなやりがいとなると思います。自分が開拓した得意先企業を通して供給した商品を使っているエンドユーザーが見えるお仕事なのです。

現在当社では13の拠点で事業を行っていますが、今後は更に拠点の開設を行い全国対応可能な体制を整えていきます。
また、電動車いすIoTモニタリングシステム「モニスタ」を自社開発し、今年上半期にはサービスを開始する予定です。このシステムは、電動車いすにデバイスを搭載してご利用者の毎日の使用状況を可視化するものです。具体的には現在地や通ったルート、走行距離や時間、安全運転度合いなどをデータ化し得意先やご利用者家族に提供する事で、より安全な利用を促すだけでなく見守り機能としても役立ちます。業界初のシステムで当社としても大きなチャレンジです。
今後ますます進む高齢化社会の中で、事業を通して私たちとチャレンジし成長していきましょう。