杉田水脈政務官辞任に思うこと

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水脈議員とは当選同期でもあり、アパホテルの

温泉に一緒につかって、飲み明かした仲でもある。

でも今回は辞任でよかったと思う。

 

水脈議員の伊藤詩織さん(一般人)に対して

「女として落ち度がある」

という一連の発言がひどかったからだ。

 

女として落ち度があれば、「合意のない」セックス

が正当化されるとすれば、女性差別の極みだから。

詩織さんの行動は、「性的同意の必要性」に対する理解を

知らしめた点で、賞賛されるものだと私は思う。

 

 

実は私は、女子大生(22歳)だったとき

サイダー水に薬を仕込まれて、合意なきセックスに

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応じさせられた経験がある。

 

相手は、卒論を指導してくださった教授で

薬を仕込まれた場所は、日曜昼間の蕎麦屋であった。

「卒論が仕上がったお祝い」

として、一杯1000円くらいのそばをご馳走に

なった場での出来事であった。サイダーを勧められたあと

の記憶がなく、目が覚めた場所はラブホで、教授が上に

のっかって、裸の私の写真を撮ろうとした際の

フラッシュの光で目が覚めたのである。

 

その後ふらふらになりながらも、自宅に戻ったが

警察に届け出ようとは思わなかった。それどころか

当時は、自分が被害にあったという認識もなかった。

昼間の蕎麦屋だったとはいえ、二人っきりのランチを

同意したということは、性的同意をしたと思われても

しょうがないのだというふうに、無理に考えようと

していたと思う。私自身、教授に悩みをきいてほし

かったから、蕎麦屋についていったのだから。

何より、大したことがない出来事だと思いたかったし、

忘れたかった。

 

それから約20年、そのときのことはあまり思い出さずに

いた。2015年ごろに伊藤詩織さんが告発したニュースを

きっかけに思い出しはしたけど、

「女性が、性的同意を当たり前に主張できるいい時代に

なったんだな。」

と感慨深く思う程度のことだった。当時は結婚していたので

夫に話をきいてもらい、笑い話にして、そのまま忘れる

ようにしていた。

 

ところが、2020年に夫が逮捕され、離婚。そのころから

22歳の時に経験した(今となっては断言できる)性暴力の

ことが、繰り返しフラッシュバックするようになってしま

ったのだ。

 

カメラのフラッシュを浴びた感触、上にのっかっていた

教授の重さや顔の記憶が、毎日のように思い出されて

メンタルが不安定になり、とうとう心療内科に通うよう

になった。

 

元夫に、女性として妻として、深く傷つけられた経験が

古傷の性暴力の記憶まで、思い出させてしまった

ようである。

 

私は今日も、フラッシュバックと闘っている。

当時の教授を訴えるつもりはない。

(一部証拠はとってある。我ながら20年も

よく保存していたものだ)

ただどこかでこのblogを読むことがあったら

反省していただきたいものだと思う。

 

そして杉田政務官がおやめになったことは

本当によかった。

新年は、落ち着いた国会審議を望む。

 

 

 

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