“漫才日本一”の称号と賞金1000万円をかけ、5カ月間にわたって繰り広げられてきた「M-1グランプリ2022」。
昨年、最年長王者となる錦鯉が優勝した影響なのか…おじさんたちが起こした奇跡に呼応するかのように、M-1ドリームを掴むべく史上最多となる7261組がエントリーした。
8月から始まった大会は、全国8地区で1回戦がスタート!
母数が大幅に増えた分、予選は例年にないほどハイレベルな激戦となった。
2回戦、3回戦、準々決勝、準決勝と勝ち進んだファイナリストたちは、まぎれもなく日本のトップ漫才師と言っていいだろう。
今大会の決勝戦は、初出場組が5組という大混戦必至の顔ぶれであった。
史上最大の激戦を制し、第18代王者に輝いたのは、コンビ結成14年のウエストランド。
昨今の主流となっている“傷つけない笑い”の真逆を突き進むような、毒舌を小気味よく織り交ぜた時事ネタが観客と審査員を大いに沸かせた。
そして、決勝を彩った漫才師はウエストランドだけではない。10組の漫才師たちは何を思い、何を追い求めてきたのか?そして決勝の舞台で、どのような“4分間”で己を証明してみせたのだろうか?
舞台裏に密着したカメラの累計は数百台で、撮影時間も数百時間と非常に膨大だ。
さらに歴代大会の膨大な密着ライブラリの中からも1カット1カット丁寧に取材映像を積み重ねた。
この”ドキュメンタリー”は、これまでどんな逆境にも決して折れることなく、漫才師としての信念を貫き通してきたM-1戦士たちの真の物語だ。