宮嶋 梓帆
編集 ビジネス報道ユニット
2018年入社
政策学部卒
※所属部局は取材時点のものです
企業の動きを中心に取材するビジネス報道ユニットに所属しています。現在の担当はコンビニエンスストアとアパレル。暮らしや社会のトレンドを映す共通項があると思っています。最近の取材テーマは「健康的な消費」。注目しているデザイナーが掲げる服作りの基本概念です。まだ食べられるおにぎりや新品の服を大量廃棄する現実に企業はどう向き合い、変えていくか。こうした動きを追っています。
大学卒業後、全国紙の記者として10年半勤務しました。聞こえの良い言葉をそのまま書くな、弱い立場にある人を置き去りにしない、足で稼ぎ電話にはすぐ出る――。記者としての根っこの部分を育ててもらいました。縁あって通算7年半、事件や事故の取材をしました。大阪社会部で取材したベトナム人留学生の組織的な万引き事件や財務省の公文書改ざん問題が印象に残っています。捜査機関だけでなく被害者や被告にも話を聞いて、出来事の背景に迫って書くことにこだわってきました。
記者になって10年が過ぎ、今後進む道がぼんやりと見えるようになっていました。これまでとは違う世界も見てみたいなと思ったことがきっかけです。日経は文字通り経済を軸に扱う媒体です。ほぼ取材したことのない分野だったので、だったらこれまでと全く違うだろう、と。ただ裏を返せば畑違い。とりあえず応募してみるか、という気持ちでした。
いわゆる「日経っぽくない」記事も、意外とどこかで掲載してもらえることです。経済がカバーする領域の広さと言い換えられるかもしれません。流通や消費トレンドに特化した専門紙「日経MJ」では、犬のようにリードをつける猫の散歩が広がりつつあることを紹介しました。デスクが面白がってくれたのですが、まさか本当に載るとは。あとは外国語が堪能な記者が多いです。隣の席の後輩が突然、中国語で電話取材を始めることもあります。
日経に移って取材のいろはを教えてくれた上司は「ネットフリックスと動画で勝負できるようになりたい」と言っていました。そんなの無理だと思う人もいるかもしれませんが、その上司は結構本気です。コンテンツや記事の届け方など、新しい「日経らしさ」を作ろうとしている段階ではないでしょうか。そんな変化の波に思い切って飛び込んでほしいなと思います。