「在日3世」の私が、「日本をついに抜いた」韓国に日本から“移住”したら「日本のほうが韓国よりいい」とわかった“ヤバすぎる理由”…!
「在日3世」の私が韓国で見た「詐欺する人たち」
私は「在日3世」としていま韓国に住んでいるが、「韓国人は息を吐く様に嘘をつく」「100回嘘をつけば真実になる」という声を聞くことがある。
言い過ぎだろうという指摘もあるかと思うが、私の在住経験上も、韓国人はしょうもない嘘をつくと感じてしまうことは少なくない。
なぜそんな嘘を…? photo/gettyimages
私は商売をしているので、金銭的揉め事に巻き込まれることがある。
たとえば詐欺に遭うとすると、日本では詐欺を仕掛けてくる相手は本人なりに考えて、それ相応のストーリを作ったりする。
が、韓国人の嘘、詐欺は「そんな嘘をつくか?」という低レベルのものがあって、驚くことがある。
実際、私は韓国に来た最初の7~8年くらいは、毎年大なり小なり詐欺にあって来た。私の周りでも詐欺を経験した人は多く、中には聞いていて驚くような内容もあるので、今回はそれを紹介しよう。ちなみに、韓国では「損をした事柄」の総称として「詐欺」と使うので、私もそう言う意味で詐欺として話を聞いてもらいたい。
だまされた「在日3世」の後輩
私の後輩は日本で旧車(ヨーロッパ車)が好きで、韓国での活動として日本の自動車文化を伝えようとイベントを組んだ。
そんな後輩はFB(フェイスブック)である韓国人と知り合った。何度も会っていて友人と呼べるほどにあったが、その男からある日、自分が務める会社の社長を紹介されたという。
その会社は、ソウルでも老舗として有名だったタイヤ販売店だった。社屋は梨泰院近くで5階建ての持ちビル、またタイヤ販売以外にも車のコーティング、洗車場を営み、年が若かったこと以外は立派な経営者に見えた。
車のコーティング、洗車場には、自動車愛好家が集まれる様にカフェも併設予定だということで、建築業者も紹介を受けて、計画も順調よく進んでいるかの様な話だった。
そんな社長から後輩が持っている車を韓国に持ち込んでイベントをしないかと誘われたというのだ。後輩は信用している友人の紹介だったこともあって、快くそのイベント開催を承諾した。
そして、その話から約3ヵ月かけて計画を練り、イベントは韓国内で約1ヶ月行われた。イベントとしては大成功で、ドイツの有名自動車メーカー(韓国法人)からも思わぬ依頼があったという。
返済が滞っている、と…
ちなみに、韓国では2005年までは規制なく古い車が輸入できたが、2005年以降は国内メーカーの圧力によって中古車の規制が信じられないほど厳しくなった。現在は2010年以前の中古車は輸入ができない。韓国で旧車を楽しむということは年々難しくなっている。
そんな事情もあって、ドイツの自動車メーカーから、日本から状態が良い自社メーカーの60年~90年式の車を10台紹介して欲しいとの話があったというのだ。
当然両手をあげて喜んだのだが、その話が出てきたあたりから、間に入っているタイヤ販売店の社長の様子がおかしくなったというのだ。
じつは、1ヵ月行なったイベントも、経費を計算してみたら700万円ほどになっていて、ほとんどが後輩の持ち出しで行われていたという。
後輩はもちろんイベントに関する契約書は交わしていたが、支払いがなくてもイベント期間中は毎日顔を合わせ一緒にいるので、後での清算でも構わないと思っていた。
また、その時はドイツの自動車メーカーからの依頼もあり、有頂天になっていたと話す。
タイヤ販売店社長は後輩に、会社の出資者や自分を信用していた周りの知人、友人の紹介をし続けたという。そんな流れで後輩も安心し切っていた時に、紹介を受けたある出資者から変な話を聴くことになった。
タイヤ販売店社長から出資者たちへの返済が滞ってるーーというのだ。
ビルの謄本を見ると…
後輩は何か嫌な予感がして(その予感自体遅いのだが…)、知り合いの不動産会社社長に頼み、この自社ビルの謄本と不動産屋社長の友人にタイヤ販売店社長の信用調査をしてもらった。
韓国の不動産屋は24時間ネットで謄本が取れることをこの時初めて知り、韓国は便利だなぁと気楽に考えていた後輩のもとに、不動産会社社長から20時頃、慌てて連絡が来た。
電話で話すには長すぎるから外で会うことになったが、その内容に驚愕した。まず自社ビルであるタイヤ販売店の会社は、競売により第三者の手に渡っており、いわゆる不法占拠状態だったのだ。
また洗車場、ボディーコーティングの場所の家賃はすでに1年滞納で、裁判になっている。またタイヤ販売店社長自身は、破産していた。
不動産会社社長が調査した謄本と信用調査の資料も40ページ近くあり、よくこの状態を隠してみんなに嘘で塗り固めていたなと感心すらする内容だった。
その事実を知ってそれまで紹介された人たちに事情を聞いたが、みんな騙されていた。後輩には「10年来の幼馴染」としていた友人出資者たちもまた、数ヵ月前に知り合った人たちだったのだ。
おカネを貸して「消えた女性」
この人たちも後輩同様にビルを見せられ、洗車場を見せられ、計画を話され、まんまと騙されてしまった人たちだった。
結局は後輩たちは被害者の会を作って、刑事、民事と裁判を起こしたが、後輩は裁判に出席するために韓国に居座ることになったと話していた。
まったく別の話では、こんなこともあった。
韓国を行き来していた折に何度かみんなで食事をして、少し親しくなった女性が、友人が席を外した間にわたしに相談を持ちかけて来た。
聞けば、携帯の支払いができないから、3万円貸して欲しいとのことだった。酒も入っており、また滞在中に返すとの約束で貸したのだが、その時は返済されたのだ。
するとこの女性は、その後も韓国へ行くたびに、借金を頼んでくるようになった。しかも、あの手、この手の理由で金額も少しずつ増えて、最終的に10万円ほどになった頃に連絡が取れない状態になった。
「一人当たりGDP」で韓国は日本を超えた…?
そんな話を韓国に住み始めた頃、知り合いの日本人に話すと、結構な割合でみんなが同じように騙されていたのには笑いで流すしかなかった。
韓国に住み、こういった光景を体験したり、目にしたり、聞いたりしていると、騙される方が悪いのか騙した方が悪いのかそんな明確な答えにも迷ってしまったりするようになるのだ。果たしてそれでいいのかどうか…。
韓国は「日本を超えた」「先進国になった」と騒いでいるし、最近では一人当たりGDPで韓国が日本を超えるという報道も出てきた。しかし、実際に日本から韓国に移りすんで私が感じるのは、日本のほうがずっとよかったということだ。少なくとも、日本ではこのように“騙そうとする人”に会ったことなかったのだから―ー。
さらに連載記事『「在日3世」の私が、韓国に移り住んでわかった「韓国は日本を超えた」発言への“強烈すぎる違和感”』では、そんな韓国で私が直面したまた別の“違和感”についてレポートしよう。