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司法書士試験の受験者数の推移を解説!減少傾向の理由は?

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昨今、司法書士試験の受験者数が減少傾向にありますが、その理由はいかなるものなのでしょうか。

司法書士という資格が魅力的なものではなくなったということなのでしょうか。

当コラムでは、司法書士試験受験者数の推移を分析しつつ、減少傾向の理由について解説します。

司法書士という職に興味のある方、司法書士の資格取得を迷われている方はぜひご参考ください。

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司法書士試験の受験者数の推移

まず、2011年以降の司法書士受験生数の推移を参照し、減少傾向にあるのか検証します。

年度 受験者数
2011年 25,696人
2012年 24,048人
2013年 22,494人
2014年 20,130人
2015年 17,920人
2016年 16,725人
2017年 15,440人
2018年 14,387人
2019年 13,683人
2020年 11,494人
2021年 11,925人
2022年 12,727人

直近10年間における司法書士試験の受験者数推移を参照すると、年々減少傾向にあります。

特に、2011年と2021年を比較すると半数以上も減少していることがわかります。2022年は、若干増加しました。

司法書士の受験者数が減っている理由は?

では、司法書士試験の受験者数が減少傾向にある理由は、いかなるものなのでしょうか。

以下、考えられる理由を挙げます。

①安定志向の高まり

リーマンショック以降、日本を含めた世界全体が不景気となりました。

景気は回復傾向にはありつつも、いまだ好景気といえるほどの経済状態ではありません。

そのため、安定志向が高まっているといえます。

司法書士においては、将来性や安定性を心配する情報も一部でみられることから、受験者数が減少した可能性が考えられます。

②一般企業の就活状況の改善

リーマンショックに伴い、2008年以降の一般企業の就職活動は氷河期と呼ばれるほど厳しい状況でした。

しかし、徐々に景気も回復傾向となり、企業の求人数も増加しました。

一般企業に就職するという選択肢をとることが十分可能となってきたことから、難関資格を取得するよりも一般企業に就職する選択をする方が増え、受験者数が減少した可能性が考えられます。

③少子高齢化に伴う新規受験参加者層の母集団の減少

日本は少子高齢化の状況にあり、年々出生数が減少しています。

これに伴い、新規に司法書士試験を受験しようとする新規参加者層(およそ20代~30代)の母集団自体が減少しています。

そのため、司法書士試験の受験者数も当然減少していると考えられます。

以上3つの理由を挙げましたが、それぞれの理由は相反せず、密接に関連していると思われます。

このようなそれぞれの理由が複合的に重なったことで、司法書士試験受験者の数が年々減少傾向にあるものと思われます。

まとめ

たしかに、司法書士試験の受験者数は直近10年間の推移を見て明らかなとおり、減少傾向にあります。

もっとも、それは新規受験者層の減少や、不景気に伴う敬遠や安定志向が可能性として考えられ、決して司法書士という職自体の魅力がなくなったからではありません。

司法書士は不動産登記手続や成年後見事務、多重債務者の救済など、日常生活における法的手続や法的助言をする重要な役割を担う職です。

国民生活にとって不可欠な職であり、強いやりがいのある職であることは現在においてもなんら変わることはありません。

受験者数が減少しているとしても、司法書士は大変魅力的な職業です。

また、受験者数が減少していることは一概に悪いことともいえません。

司法書士資格を得た後、実務家として働くうえで業務の案件を十分に確保できる機会が増加するからです。

以上のように、司法書士試験合格を目指すことは十分に魅力的で価値の高いものだといえます。

ぜひ司法書士試験を目指してみてはいかがでしょうか。

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