これはまったくの私見であり、エビデンス的なものは1ミリもないので、どうか突っ込まないでもらいたいのだが、最近のバンドって、なんか滅多なことでは解散しないと思いません?
若者が好む今のバンドが事なかれ主義の仲良しグループで、まったく骨がないから……などと老害的なことを述べるつもりはない。
50代の僕が若い頃に聴いていたバンドで、一旦は弾けるように解散した人たちも、いつの間にか再結成し、目立たないながらも安定的に活動していたりするし。
これは一体、どうした現象なのだろうか?
真面目に考え出すと沼にハマり、なかなか今回の主題が始められなくなりそうなのでやめておくが、ともあれ、バンドが解散せずに長く活動し続けてくれることは、音楽ファンにとってはありがたいことだ。
何しろ、好きなバンドの解散劇は一大事。
青天の霹靂で、しばらくはショックのあまり何も手につかなくなってしまうこともある。
個人的なことでいえば、本文でも紹介するハードコアパンクバンド、カーゼの今年11月の解散は大変な衝撃だった(で、このコラムテーマを思いついたのだが)。
そこで今回は、アラフィフロック好きおじさん(筆者)が完全な独断と偏見で、見事に散っていった12の潔いバンドをピックアップ。
彼らが解散ライブあるいは解散の決意を胸に秘めた実質最後のライブで、特に重要な意味を持つラストソングにどの曲を選んだのかを調べてみた。
まずは別格級のこのバンドから。
いきなりラストソング! キャロル、RC、ブルーハーツ…(俺的)伝説のバンドが、最後の最後にライブで演奏した曲は何だったのか
好きなバンドの解散はファンにとって衝撃的大事件だ。その解散ライブ、あるいは解散の決意を胸に秘めた実質最後のライブで、もっとも重要といってもいい「ラストソング」にはどんな曲が選ばれているのだろうか。
解散ライブのラストソング―邦楽バンド編
90年代デビューのTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT、
SUPERCAR、ナンバーガールのラストソング
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(1991―2003)
ラストソング「世界の終わり」
人気絶頂期の2003年9月1日に、突如解散を正式発表したミッシェル・ガン・エレファントは、その後の1ヶ月余りで全国ラストツアーを敢行。10月11日に幕張メッセでおこなった最終ライブは、3万7000人もの観客を動員した。
ラストソング「世界の終わり」は1996年に発表したデビューシングルにしてバンドの代表曲。バンドの始まりも終わりも“世界の終わり”というのは、なんともミッシェルらしい感じがする。
SUPERCAR(1995―2005)
ラストソング「Trip Sky」
ジーザス&メリーチェインやライドを彷彿とさせる轟音ギターサウンドでデビューし、徐々にエレクトロテイストを取り入れて進化していったスーパーカーは、2005年2月26日、東京・新木場のスタジオコーストでおこなったラストライブをもって解散。
最後の最後までMCをまったくおこなわず、シューゲイザーらしい態度を保ったまま去っていった彼らのラストソングは、1998年発表のデビューアルバム『スリーアウトチェンジ』に収録されている「Trip Sky」。ハウリングギターの轟音と幻想的なメロディが印象的な曲で、最後は突如として静寂が訪れる展開。このバンドのあり方そのものを表しているようだ。
『スリーアウトチェンジ』(CD)/SUPERCAR
ナンバーガール(1995―2002)
ラストソング「IGGY POP FAN CLUB」
同(2019―2022)
ラストソング「透明少女」
2002年9月に解散を表明したナンバーガール。同年11月30日に札幌PENNY LANE24でおこなわれたラストライブは、1997年リリースのファーストアルバム『SCHOOL GIRL BYE BYE』に収められた名曲「OMOIDE IN MY HEAD」からの「IGGY POP FAN CLUB」という流れで締めくくった。
2019年には再結成したが、2022年12月11日に横浜のぴあアリーナMMでおこなわれたライブを持って再解散。ラストソング「透明少女」は1995年に発売されたデビューシングルで、ライブではもっとも盛り上がる曲だ。
『サッポロOMOIDE IN MY HEAD状態』(DVD)/ナンバーガール
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