優秀な修行者に関するコメントがあったので、これもついでに書いておこう。
ヴァヤヴィヤの補足の話になるが、おそらく誰もマネ出来ないと思う。
麻原のやり方を見れば修行者なら驚くと思うのだが、どうすればこんなやり方が出来るのかが分からない。
麻原は完全に脱力して行っているのだ。
まるで宮本武蔵の構えの様に、肥田春充の強健術の様に、どこにも力が入らずに激しい呼吸を行っている。
胸・腹・腰・背のよっつが、ひとつのものとなって、風船の様に膨らみ縮むを繰り返している。
その時に、余分な力を一切使っていない。
こんな事を書くとまたお叱りを受けそうではあるが、どれほどの努力を積めば麻原と同じような呼吸が出来るようになるのかが分からない。
僕は修行の監督をやったことがないので、後輩のサマナたちのヴァヤヴィヤがどんな感じなのかはよく知らない。
しかし、自分の周りを見渡した限りでは、麻原と同じ呼吸が出来る優秀な修行者というものは見当たらなかった。
まあ、考えてみれば当たり前のことなのだろうと思う。
ラージャヨーガで使われるプラーナーヤーナであるスクハプールヴァカは、快適な調気法という意味である。(笑)
30秒で吸って、2分間呼吸を止めて、1分かけて吐く。
こんな呼吸を1時間も2時間も繰り返して、快適だなどとふざけたことを言っていられるのは、完全に脱力出来ていなければ不可能だろう。
ヴァヤヴィヤの極意は脱力、スクハプールヴァカの極意もまた脱力。
ヨーガも武道も同じことなのだろうと思う。