和歌山南陵高、生徒募集停止 給料遅配などで法人に2度目の措置命令
山崎琢也
和歌山県日高川町の私立和歌山南陵高校で、教職員の給料の遅配などの金銭トラブルが相次いだ問題で、静岡県は27日、運営する学校法人南陵学園(菊川市)に対し、私立学校法に基づく措置命令を出した。同法人に対する措置命令は2回目。前回の命令への対応が不十分で、改善が認められるまでは新たな生徒の募集や入学を停止することを命じた。
県は学園への調査で、教職員の給与の遅配が発生したことや、理事長が決算や事業の実績を評議員会に報告していなかったことなどを確認。学校経営に必要な財産の確保や、理事会で決定した経営改善計画の提出などを求める措置命令を7月8日に出していた。
7月の措置命令に対し、学園が提出した計画は理事会での決定を経ておらず、学園の収支や財務状況を裏付ける資料の一部が存在しないといった不備があった。県は学園に対し、理事会で決定した具体的な改善計画の提出などを改めて求め、新たに財産目録の作成も命じた。(山崎琢也)
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