3Dスティックへのこだわりタイトル その2のイメージ画像ミニ版


イメージ画像  コントローラのスタンダードを作り出してきたのは任天堂です。十字ボタンもLRボタンも、任天堂が提案したのちに、ほかのゲーム機に広く採用され、いまではすっかりと定 着しています。そこでNINTENDO64では、アナログコントローラという、あらたな提案をすることになりました。でも、アナログコントローラを標準装備にするためには、ずいぶんと試行錯誤が繰り返されました。

 最初に検討されたのが、当時の主流であった、ジョイスティックのボリューム方式ですが、コレは耐久性が不十分で、家庭用ゲーム機に採用するには問題がありました。不十分 とはいえ、数万回の使用に耐え得るものだったのですが、任天堂では、ケタ違いに長い期間使えるものを目指していたのです。
 そこで、マウスに採用されている非接触式(光学式)はどうか、という話になりました。しかし、この方式にも次のような問題がありました。ポイントを移動させたらさせっぱな しのマウスとは違って、3Dスティックは、動かしてから指を放すと、バネの力で自然にニュートラルなポジション(原点)に戻る構造になっています。ところが、スティックを 速く操作すると、光学素子の反応速度が遅いために読み取りミスが発生し、画面上の原点が次第にズレていくのです。スタッフは全力でこの問題を解決し、光学式の採用となりま した。紆余曲折の末、あの3Dスティックが誕生したのです。

 ちなみに、本体のスイッチを入れるときに、3Dスティックをいずれかの方向に倒しておくと、原点がその方向にズレるのをご存じでしたか? 使いようによっては、ゲームの攻 略にひと役買うこともあるでしょう。なお、デフォルトの原点に戻したいときは、L+R+スタートを押してください。


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