近年、原発性肺癌においては既存の手術治療や放射線治療、殺細胞性抗癌剤を中心とした薬物療法に加え、EGFR・ALK等の遺伝子変異を対象とした分子標的治療が実臨床に応用されています。これら分子標的治療薬には各種の耐性獲得機構が報告されており、耐性獲得後の治療戦略構築には、再生検によって耐性メカニズムを明らかにすることが必要となっています。本研究では、再生検症例の病理診断、治療経過、遺伝子変異情報等を前向きにデータベース登録することで、再生検症例における臨床情報の解析を行い千葉県内の肺癌診療の均等化および患者さんにより良い肺癌診療を提供することを目標としております。
研究の目的および意義
- 肺癌症例における遺伝子標的薬治療の実情を解明し、遺伝子変異別の有効な治療アルゴリズムや再々生検等を含めた診療方針の新たな治療戦略の開発を目指します。
- 単施設では再生検を行うことが困難な症例に関しても、多施設で協力しあい生検診断をつけていくことにより、千葉県内の肺癌診療の均等化およびより良い肺癌診療を提供していくことを目標とします。
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