キューの選び方。
それはアコースティックギターと
同じである。
ギターが弾いてみないと分からな
いように、キューも撞いてみない
と分からない。
今の時代、ネットなどの通販で
キューを選ぶのはとてもリスク
を伴う。
見た事も触った事も無いキュー
を買う事になるからだ。
ギターを試し弾きしないで買う
人はギター弾きには一人もいな
いが、道具の場合でも、特に
ビリヤードのキューはゴルフク
ラブや車やバイクと違い、個体
差があり過ぎるので、選択には
実見して持って試し撞きしない
と判断はできない。
キューを試す時には着眼ポイント
がある。
1.サウンド
2.総重量
3.バランス位置
4.反発力
5.手玉のトビの個体差
6.打感(リニアか否か)
このうち、サウンドを第一に掲
げたのは、クリアな良音がする
キューに駄物はゼロだからだ。
クリアサウンドがしない物にも
良物はたまにあるが、クリアな
サウンドを出す物に駄物は無い。
ゼロ。
それは、物理的な理由による。
現象面から不動の物理特性の質
を把握する事ができる。
それの一つがキューの音だ。
また、この世の不見識として、
手玉のトビが少ない特性のキュー
やシャフト程良キューかと思い
込んでいる不見当がある。
それはキューの特性と好みの問
題でしかない。
本質は、手玉の軌道がどのよう
な特質を強く出すキューとシャ
フトであるのか、という問題に
属する。特性と好みの案件で
あり、キューの良し悪しとは
関係の無い事項なのである。
トビの大小でキューの良し悪し
は一切語れない。
ラーメンはスープや具だけが美
味だろうが、うまいラーメンと
はならない。キューも同じだ。
手玉直進性の強い性質のシャフト
のみが良いキューのシャフトと
するのは、極めて視野狭窄な事
であるのだ。
だが、世の中、間違いを本物と
思い込む不明の昏い思考が蔓延
っている。
鱗を落として眼を開こう。