2022.12.25
# 映画 # ドラマ

最後の黄門様・里見浩太朗「ゆっくりとでも一歩ずつ歩めばいいこともある」大石内蔵助を演じて至った境地

週刊現代 プロフィール

芝居もゴルフも、やればやるほど難しくなる

6月に銀座の画廊で開いた個展には、約50点の作品を展示。撮影/加藤雅昭
 

2022年6月、里見は水彩画の個展を銀座の画廊で開いた。3年半ぶり、2度目の個展開催だった。40年ほど前、京都在住の水墨画家・田中應吉(おうき)に手ほどきを受け、絵を描き始めたという。

「絵は芝居と似ているところがあるんです。たとえばバラを描くときは強く情熱的に。ユリを描くなら優しい気持ちで。そういうふうに気持ちの入れ方を変えるところが、芝居に通じると思った。そうしたら興味が湧いてきてね。

1枚の絵を仕上げるのに2〜3時間かかります。時間を忘れて絵に集中していると、女房に『ごはんよ』と呼ばれ、『いま大事なところなんだ』と答えて、気がつけば夜遅い夕食になったりすることもあります。

特に水墨画は、描き直しや塗り重ねをしない、一発勝負の緊張感を味わえる。それも醍醐味のひとつだと思っています」

自宅で創作に没頭。水墨画を描く際は、特製の和紙を使う
紫陽花の絵。撮影/加藤雅昭
 

若い頃は麻雀やテニス、野球をよくやった。

いまも続けているのはゴルフ。20代後半の頃に出会い、その約10年後に本格的にプレーするようになった。

「最近は、仕事が詰まっていなければ、週に3日コースに出ることもあります。ゴルフほど日々違うものはありません。いかに昨日よりいいゴルフができるかを考えながらクラブを振っているけれど、ゴルフも芝居も、やればやるほど難しくなる。奥が深いから面白いのでしょう」

ゴルフクラブのヘッドカバーには、黄門様の印籠にも彫られた「水戸三つの葵」の家紋が
2019年にはゴルフ発祥の地・スコットランドをゴルフ仲間と旅し、計7コースでプレーした

75歳を過ぎた頃からドライバーの飛距離は落ちてきたが、寄せとパターでカバーする。特に「パターには自信がある」と話す。

「名人と呼んでくれる人もいます(笑)。パターがうまくいく理由を自分なりに考えて、ふと気づきました。パターのときと、立ち回りをするときの手の感覚が似ているんです。立ち回りでは、剣先が相手の着物に触れるギリギリのところで切り返します。その微妙なタッチはパッティングと同じ。だから、パターをうまく打てるんじゃないかな、と」

コースに出ると「以前より疲れを感じる」と言うが、足腰はしっかりしている。だから新春放送のドラマで殺陣を演じることができるのだ。それでも最近、気をつけていることがある。

「姿勢です。いつも背筋を伸ばすようにして歩くことを意識しています。長く同じ体勢でいると姿勢が崩れていってしまうから、そうならないように気をつけています。年齢は隠すものではありません。その年齢なりに元気で堂々としていられるのが一番だと思っています」

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