排水管から水が漏れてる!
シンクが割れちゃった!
この記事では、軽度の水漏れなどをパテや接着剤を使用して、DIYで修理する方法をご紹介していきます。
パテとは?どんな種類がある?
パテは粘土のような物で、穴やヒビなど欠損した箇所を埋めて修復するために充填剤(じゅうてんざい)として使用されたり、接着剤として使用されたりする物です。
パテには非硬化タイプと硬化するタイプがあり、水回りに使用する事が多い硬化するタイプのパテは、完全に硬化した後であれば削ったり穴を開けられるなど、加工する事ができます。
金属用パテ 700〜2,000円前後
2種類のパテを混ぜて使用するタイプで、耐水性があり、耐久性に優れています。
価格は少し高め。
防水粘土パテ 500〜1,000円前後
練りやすく手にくっつきにくいので、扱いやすいのが特徴です。
また、金属・プラスチック・タイル・陶磁器など、使用可能な素材が幅広いので、自宅に1つ置いておくと様々な箇所の補修に使用できます。
水回りの補修に適しているパテには上記のような種類があり、水に強いパテを使用する事でしっかりと補修する事が可能になります。
この中でも金属用パテは最も耐久性が高く、耐水性な物がほとんどですが、その分価格も他のパテと比較すると少し高めなので、一時的に補修したいだけであれば、防水粘土パテを使用しておけば問題ありません。
パテの使用に適しているケース
- 蛇口の根元から、少量の水が漏れている
- 排水管に水が伝っている
- シンクにヒビが生じた
- 浴槽にヒビが入ってしまった
- 水道管に小さな穴が開いてしまった
パテの使用方法
ここでは、パテを使用しての一般的な補修方法をご紹介していきます。
準備
水が漏れ続けている箇所の修理の場合は、水漏れしている箇所を特定してから止水栓を閉め、水が出ない状態にしておきます。
また、パテを使用する箇所に汚れが付着している場合は汚れを拭き取るなどし、水分が残っている場合は乾かしておいてください。
油分などが残っていてもパテの付きが悪くなりますので、洗剤を使用したりエタノールなどを使用して油分・汚れ・水分が無いキレイな状態にしておきましょう。
パテを練る
商品によって異なりますが、基本的にパテは練り込んでおく必要があるので、適量を取ったら色ムラがなくなるまでしっかりと練り込んでおきます。
長時間練ってしまうと接着しづらくなってしまいますので、2〜3分程度練るようにしてください。
破損箇所にパテを塗布する
水漏れが発生している箇所や、ヒビが生じている箇所にパテを塗布していきます。
この時、空気が入ったり隙間ができないよう、破損箇所にグッとパテを押し込んで隙間を埋めるイメージで塗布してください。
水道管内などの水圧はとても強いので、ここでしっかりと破損している箇所を埋めておく事が大切になります。
また、破損箇所に塗布したパテは20分程度で固まり始めるので、この作業はなるべく手早く行うようにしてください。
乾燥させる
乾燥時間も商品によって異なりますが、おおよそ1時間程度で完全に固まる物が多いので、完全に固まるまでは止水栓も閉じた状態にしておくのが理想的です。
パテを使用する際の注意点
パテを使用する際は、いくつか注意ポイントがありますので、以下の点に気をつけて使用するようにしてみてください。
注意ポイント
気温や湿度に注意する
パテは寒さや湿気に弱い性質を持っているので、湿度が高くなる雨の日や、冷え込みが厳しい日にパテを使用して補修作業を行っても、上手く直らない事があります。
パテの中でも金属パテは、特に気温や湿度の影響を受けやすいので、緊急性を要する補修でない場合は、湿度が低く温かい日を選んで補修作業を行う事がベストです。
作業時間は短時間で済ませる
パテは破損箇所に塗ると、乾燥とともにどんどん固まっていきますので、手早く補修作業を行わないと、乾きなどにムラができてしまい補修に失敗してしまう事もあります。
湿度が低い日に作業を行う事が望ましいですが、その分固まるのも早くなりますので、極力手早く短時間で作業を終わらせるようにしてください。
シンクの割れには隙間用接着剤も可
洗面台のシンクなどにヒビが入ったり、割れが生じた場合は、パテではなく隙間用接着剤で補修する事ができます。
アロンアルファなどの瞬間接着剤でも、程度によっては補修できるかもしれませんが、水回りに使用可能で浸透性のある接着剤を使用した方が、しっかりと補修できます。
シンクは、陶器製・ホーロー製・ステンレス製・人工(人造)大理石製など、ご家庭によって使われている素材が異なるので、接着剤を購入する際は修理したいシンクの素材に合わせて選ぶようにしてください。
まとめ
小規模な水漏れや、ヒビ、割れなどであれば、パテで補修する事は十分可能です。
ヒビや割れなどは、放置しておくと広がっていく可能性があり、水が入りやすくカビや腐食に繋がる恐れがあるため早めの対処が必要になります。