アラブ首長国連邦（ＵＡＥ）のドバイで広島県産かんきつが高評価を得た。ＪＡ広島果実連は、日本青果物輸出促進協議会が開いたサッカーワールドカップ（Ｗ杯）の関連イベントに参加した。日本食レストランで現地の消費者やバイヤー、シェフ、マスコミ関係者に「広島レモン」と県産かんきつのジュースを紹介した。

　現地では食の多様化とともに、かんきつの需要が増加傾向にある。スライスして蜂蜜漬けにした「広島レモン」は、苦味が少なくまろやかな酸味が評価された。県産「はるか」「広島みかん」などのストレートジュースは高品質で濃厚と注目され、パンフレットや見積もりの依頼もあった。

　ＵＡＥでは、コロナ後の経済復興に向けた施策が始まり、海外観光客の増加に合わせて品質が優れた食材の需要が高まるとみられている。

　広果連の下岡正販売部長は「世界から高品質な食材が集まるドバイで評価された県産かんきつのブランド強化と需要拡大に向けて輸出に挑戦したい」と話す。（広島・南部）