8月3日(土)に電通四季劇場[海]で開幕する『ウィキッド』東京公演。その最終舞台稽古が、2日(金)に同劇場で行われました!
ブロードウェイに旋風を巻き起こし、瞬く間にプラチナチケットとなった“誰も知らない、もう一つのオズの物語”。2007年に日本初演を果たすと、ロングランは約2年3カ月もの長きにわたり、その後、大阪・福岡・名古屋と全国各地で劇場を熱狂で包んできました。そして、ついに実現した4年ぶりの東京再演! カレッタ汐留の劇場へと続く階段もすっかり『ウィキッド』のエメラルドに染まり、一歩ごとにこれから始まる舞台への期待が込み上げてきます。
劇場に足を踏み入れると、オズの国の地図が描かれた緞帳がお出迎え。その中心に位置するエメラルドシティは、緞帳でありながらもまばゆい光を放ち、観客を作品の世界に一気に導いていきます。舞台を取り囲むプロセニアムアーチの頂点には、巨大な機械仕掛けの「ドラゴン時計」! この舞台の壮大さが伝わってきます。
そして、多くの劇団関係者が集まった中、いよいよ最終稽古の幕が上がりました!
『オズの魔法使い』では“善い魔女”と“悪い魔女”とされていた二人の魔女、グリンダとエルファバ。この二人が「西の悪い魔女エルファバ」と「善い魔女グリンダ」になるまでの数奇な運命をドラマティックに描いています。
一着ごとにこだわりが溢れた豪華な衣裳、次々と目まぐるしく転換していく舞台美術と、それに合わせて多彩なシーンを演出する照明。きらびやかなパフォーマンスに、初めてこの舞台を観る方は思わず息をのんでしまうはず!
それだけではありません。何より観客を惹きつけるのは、『オズの魔法使い』に隠された真実の物語にあります。緑色の肌と天才的な魔法の才能を持って生まれた少女エルファバ。周囲から疎まれ、孤独の中に育った彼女は、足の不自由な妹ネッサローズの付き添いで入学したシズ大学で、何もかも自分とは正反対の少女グリンダと出会います。ブロンドの髪と天真爛漫でチャーミングな性格で一躍人気者となるグリンダ。それとは対照的に、孤独を深めていくエルファバ。しかし、奇妙な縁でルームメイトとなった二人は、徐々にお互いを理解し合い、友情を深めていくのでした。ところが、憧れのエメラルドシティで謁見したオズの魔法使いとの出会いが、二人の運命を大きく変えていき・・・。
『オズの魔法使い』とリンクする伏線が張り巡らされ、一瞬たりとも目の離せない驚きの連続の物語。さらに、ドラマティックなビッグナンバーがずらりと揃い、グラミー賞にも輝いた名曲の数々!
カーテンコールを迎えると、劇場は割れんばかりの拍手に包まれ、最終稽古の幕が下りました。3日(土)に開幕する待望の『ウィキッド』東京公演。どうぞお楽しみに!