製薬会社から医師が謝礼金を受け取っているなら、その会社の製品を処方するインセンティブがあると言えます。その金額から関係の深さを想像できます。
製薬会社が医師に営業を掛けて、謝礼金という形でお金を渡したりする。それも医師誰でも、ではなくて、まあまあ区別している。会社や個人の利益の面では当たり前でしょう。でも、そこで回るお金の多くは公的なお金ですから、一般人はざっくりとでもその様子を知りたいと思います。
日本の医療費は本人負担が一部だけです。高齢者はさらに負担割合が少ない。なので、ジェネリックを使う方がいい場合でも、お金をもらっている医師はそうしない可能性が高いと思われます。
こういう関係を利益相反と言います。
詳しい話はありますが、ひとまずここは、垂水中央病院のホームページに記載されているお名前をキーワードに検索してみます。
検索するのはワセダクロニクルのデータベースです。
製薬会社から医療関係者への支払い情報は、2016年度のデータで、所属や役職も当時のものです。
【科目】
氏名(ホームページ上の肩書き)/会社数/件数/金額
【内科】
竹中俊宏(院長)3社 12件 1,269,592円
【脳神経内科】
山口直喜(非常勤医師)1社 1件 50,000円
有銘工(非常勤医師)情報なし
【外科】
長谷茂也(副院長)情報なし
木原研二(記載なし)情報なし
【眼科】
柳田豊子(眼科部長)情報なし
松下裕亮(記載なし)情報なし
【泌尿器科】
有馬隆司(泌尿器科部長)情報なし
【循環器内科】
桑波田聡(循環器内科部長)2社 7件 966,420円
福本伸久(循環器内科非常勤)1社 1件 55,685円
桶谷直也(循環器内科非常勤)3社 7件 400,932円
【放射線科】
永田行隆(放射線科部長)情報なし
【整形外科】
吉永一春(整形外科非常勤)情報なし
末崎光一(整形外科非常勤)情報なし
田中和広(整形外科非常勤)情報なし
【血液膠原病内科】
有馬直佑(記載なし)1社 1件 33,411円
【消化器内科】
宇留島一郎(消化器内科部長)情報なし
【呼吸器内科】
三山秀夫(非常勤医師)情報なし
【呼吸器外科】
前田光喜(非常勤医師)情報なし
【リハビリテーション科】
天野夢子(非常勤医師)情報なし
【糖尿病内科】
鎌田哲郎(記載なし)12社 27件 2,189,360円
新中須敦(記載なし)5社 6件 267,288円
【在宅療養支援室】
才原啓司(記載なし)情報なし
いっぱいもらっている人はもらっていますね。200万円越え1人、100万円超え1人、90万円超え1人、40万円超え1人、この辺りが目立っていて、後はちょぼちょぼという感じでしょうか。ちょぼちょぼと言っても貧乏人にはばかにできない金額だと思います。権力ある人にお金も集まる感じもなんとなく分かります。
ちなみに、平成29年に垂水市の健康長寿のためのスーパーバイザーに就任された大石充医師を検索すると、「20社 94件 13,209,816円」と出ます。まさに桁違いです。このような方なら製薬会社の意向に沿わないはずはないと想像できるので、垂水市の健康長寿関係の方々はぜひご注意ください。
日本の医療費は単なる市場経済ではなくて公のお金がかなり入り統制経済なので、個々人に入るお金の情報は大切だと思います。でも製薬会社は企業なので、会社の利益を求めるのも当たり前です。だから製薬会社は医師というだけでみんなにお金を配るわけじゃなくて、会社の利益に沿う医師だけにお金をあげたいはずです。垂水中央病院でも、そういう医師がたくさんお金をもらっているということでしょう。