中国以外で法輪功の活動を
禁じている国は少ない

 中国以外でも、タイの観光地で同じような張り紙を見つけた。中国語(簡体字)で書かれているので、訴えたい相手は中国人なのだろうか。

駐日中国大使館も警鐘、地下活動を続ける「邪教」法輪功とは?タイのパタヤで見つけた「学習者を迫害する中共は滅びよ」と書かれたシール

 他にも、米ロサンゼルス国際空港の到着エリアで、アジア人乗客と見るや紙面を配布していた。受け取ると法輪功系の新聞『大紀元』だった。配布していた若い女性に、「これは大紀元ですよね?」と日本人であることを最初に伝えて中国語で尋ねると、「そうだ」と答えて、自分たちの活動についてマシンガントークで説明してくれた。

 法輪功が、中国政府が主張するようなカルト集団、危険な宗教かはここでは言及しないが、事実として言えることは、中国以外で活動が禁じられている国が少ないということだ。

駐日中国大使館も警鐘、地下活動を続ける「邪教」法輪功とは?米ロス空港で到着客へ配っていた中国語(簡体字)の大紀元

 公式サイトを見ると、アジアで活動拠点がないのは、カンボジア、ラオス、ミャンマーくらいで、いずれも中国資本が多く入り経済的な依存度が高い親中国家である。中国に配慮して規制しているとみられる。

 反セクト法を持つフランスでも、活動者数が少ないのか、法輪功には適用されていない。日本では2004年に「日本法輪大法学会」がNPO法人格を取得している。