中国政府の監視下で
タブーとされる法輪功
法輪功について中国本土では言葉にすることも避けられる状態で、誰も話題にしない。中国のSNSや検索エンジン「百度(バイドゥ)」で法輪功と調べると、検索結果なしと一切の情報が表示されない。強力な検閲対象となっているからだ。中国滞在中に同キーワードで調べると、アラートが飛びIP情報が特定されて疑念を持たれるので注意したい。
それでも中国国内ではひそかに法輪功愛好者たちの活動は続いており、法輪功の理念や「中共(中国共産党)滅亡」「中共へ天罰を」などの政府批判を1元札や10元札など小額紙幣を中心に印字して流通させている。
この印字入り紙幣を中国人に見せると、印字しているのは法輪功関係者だと多くの中国人は知っているが、もし手にしたら優先的に使って手元に残らないようにする。

中国政府は人間を使ったアナログ監視からITや監視カメラ等を駆使したデジタル監視へ移行させて監視を年々強化させているので、うかつなことを口にできないと用心している中国人も少なくない。
さらに、中国では、紙幣以外にも法輪功のスローガンを書いた紙などを確認することができる。いずれも目立たないところに添付されていることが多く、監視カメラの死角を狙っている可能性もある。