2018年2月27日 15:06
「ホッピングマッピー」、「マーベルランド」、「イシターの復活」……思い出が蘇る名作の数々
ナックルヘッズ
ナムコ初の対戦格闘ゲームは、4人対戦も可能なかなりの個性派
・ジャンル:対戦格闘
・配信日:2009年8月18日
・発売年:1993年
・対応コントローラー:クラシックコントローラー
・必要ブロック数:69ブロック
アーケードにおける対戦格闘ゲームブームの最中にリリースされた、ナムコ初の対戦格闘ゲーム。ショーアップされたTV娯楽番組「ナックルヘッズ」に出場する6人の戦士たちの戦いを描いている。攻撃は上段と下段をボタンで使い分けるスタイルで、コマンドでくり出す必殺技の他に、ボタンを押しっぱなしにして溜めた気合で強力な攻撃を出せるという独自のシステムを採用。
ジャンプはボタンで、しゃがみの概念がないなど、当時の対戦格闘ゲームとは手触りがかなり異なっている。最大4人での対戦が可能で、画面に3人以上が登場するときは、ベルトスクロールアクションのような奥行きのある戦いが展開する。今遊んでみるとこれが意外に新鮮だ。キャラクター達が武器を持って戦う姿は、1996年にリリースされる「ソウルエッジ」への布石を連想させる。本作もVCACが初の移植タイトルとなる。
ホッピングマッピー
ホッピングに乗ったマッピー達の可愛さと、軽快なBGMが魅力
・ジャンル:アクション
・配信日:2009年6月2日
・発売年:1986年
・対応コントローラー:Wiiリモコン、クラシックコントローラー
・必要ブロック数:26ブロック
名作「マッピー」の続編で、タイトルの通り、主人公のマッピーはホッピングに乗って、ニャームコ達に盗まれたアイテムを取り返していくアクションゲーム。ゲーム画面が見下ろし型になり、敵のミューキーズ達は、ステージの特定の場所を移動しているだけで、前作のように追いかけてくることがなくなった。
その間を上手くすり抜けてアイテムを取っていくという、パズルアクションのようなゲームになっている。ちょっとメルヘンチックなBGMは、本作リリースの前年に発売されたナムコ所属のサウンドクリエイター陣によるゲームミュージックのアルバムに収録されたオリジナル楽曲が採用されたという、変わった経緯がある。
マーベルランド
遊園地のアトラクションやギミックをSYSTEM IIの拡縮回転で演出
・ジャンル:アクション
・配信日:2009年6月30日
・発売年:1990年
・対応コントローラー:Wiiリモコン、クラシックコントローラー
・必要ブロック数:39ブロック
さらわれてしまった4人の守護精を助けるために、ドラゴン族の王子パコが巨大な遊園地「マーベルランド」を進んでいく、横スクロールタイプのアクションゲーム。ステージには様々なアトラクションやギミックが存在し、業務用システムボード「SYSTEM II」の機能である拡大、縮小、回転のエフェクトが随所に使われ、遊園地らしさを演出している。
所々に隠れているナムコのキャラクターを見つけていくのも楽しい。体力制ではなく、敵に当たれば1発ミスになり、何度もやり直して覚えていくタイプのゲームで、難易度はかなり高めだ。1991年にメガドライブに移植されたが、ハードウェア性能の違いにより、演出はおとなしめだった。オリジナルが移植されたのはこのVCACが初めてとなる。
ファイネストアワー
慣れると楽しくなるクセの強いロボットアクション
・ジャンル:アクション
・配信日:2009年8月25日
・発売年:1989年
・対応コントローラー:Wiiリモコン、クラシックコントローラ
・必要ブロック数:49ブロック
ビームガンで武装したロボット「シグナス」を駆り、宇宙の支配者が建造中の宇宙最終兵器を破壊するミッションへと挑んでいくアクションゲーム。派手な効果音で盛り上げるロボットの戦闘描写や、スペースコロニーなどが登場する舞台背景は、「機動戦士ガンダム」などのロボットアニメからの影響が伺える。
操作もロボットらしい重みのある手応えで、慣れるまでは難しいが、コツを掴めるとかなり面白くなってくる。シグナスはダメージを受けても、制限時間内なら自動で回復するため、敵からの攻撃も多少ならば食らって上等という、激しい戦闘がくり広げられていく。「マーベルランド」と同様、SYSTEM IIでリリースされたタイトルで、ここで紹介している以外にも「アサルト」、「バーニングフォース」、「フェリオス」など、多くのSYSTEM IIタイトルがVCACに移植されている。
イシターの復活
異例のパスワードコンティニューを採用した「ドルアーガの塔」の続編
・ジャンル:アクション
・配信:2009年3月26日
・発売年:1986年
・対応コントローラー:クラシックコントローラー
・必要ブロック数:28ブロック
名作「ドルアーガの塔」のエンディング後のストーリーを描いた続編として、1986年にリリースされたタイトル。前作でギルに救出されたカイを主人公に据え、様々な魔法を駆使して塔を最上階から出口まで脱出するというゲームが展開する。2本のジョイスティックでカイとギルの2人を操作する斬新なゲームシステムに加え、当時としては考えられなかった、ゲームプレイでの成長要素とパスワードコンティニューが導入されたアーケードゲームとしてファンの間で話題になった。
いくつかのPCや「ナムコミュージアムVOL.4」にも移植されているが、このVCAC版はクラシックコントローラー操作になったことで、スティックを2本使ったアーケード版に近い感覚で操作が可能となっている。オリジナルや「ナムコミュージアムVOL.4」のパスワードとも互換があり、当時育てたカイとギルに再会できるかもしれない。
ソルバルウ
「ゼビウス」をコクピット視点で楽しめる唯一のタイトル
・ジャンル:シューティング
・配信日:2009年3月26日
・発売年:1991年
・対応コントローラー:Wiiリモコン、クラシックコントローラー
・必要ブロック数:56ブロック
表題と異なり、11本目になってしまうが、どうしてもこれも書きたいので追記させていただきたい。本作は、かの「ゼビウス」を3Dシューティングにした作品で、同作の自機「ソルバルウ」のコクピット視点でプレイする大型筐体のアーケードゲームとして1991年にリリースされた。モニターに映る3Dポリゴンで構成されたソリッドな「ゼビウス」のキャラクター達は新鮮で、見ているだけで楽しいゲームだったが、ゲームの難易度が高く、筆者はリアルタイムで遊んだ当時、大抵は要塞アンドアジェネシスが最初に出てきたあたりでゲームオーバーになってしまった記憶がある。
それまで家庭用ゲーム機などに移植されることがなく、VCで初めて配信され、ファンを驚かせた。ゲームは1人称視点で特定の軌道を飛行し、ザッパーとブラスターで敵や敵弾を撃墜していくレールシューティングだが、自機はエイムを向けた方向にある程度制御できるようになっている。このVCAC版は操作がWii向けにチューニングされ、Wiiリモコンのポインティングによるエイミングが快適だ。
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