「オメガラビリンス ライフ」レビュー
オメガラビリンス ライフ
はっちゃけた女の子たちが繰り広げる学園生活×ローグライク
- ジャンル:
- ローグライクRPG×スローライフ
- 発売元:
- ディースリー・パブリッシャー
- 開発元:
- マトリックス
- プラットフォーム:
- Nintendo Switch
- 価格:
- 7,800円(税別)
- 発売日:
- 2019年8月1日
2019年7月31日 00:00
2015年に発売されたお色気要素が強めなローグライクRPG「オメガラビリンス」シリーズの最新作である、Nintendo Switch版の「オメガラビリンス ライフ」とPS4版の「ラビリンス ライフ」が8月1日に発売される。
2タイトルの間には公式ページに差分についての記載があるように、表現や一部システムに違いがある。Switch版では一例として「パイタッチアクション(PTA)」ができたり、温泉シーンの"謎の湯気"が少なくなっていたりと、「人の目は気にしない『達観』バージョン」として販売される。一方PS4版の「ラビリンス ライフ」は「人前でも遊べる『実家』バージョン」として、セクシー要素が少し控えめな作りになっているかわりに、トロフィー要素やセーブデータが3つ保存できるほか、価格はSwitch版より2,000円ほど安くなっている。
本記事ではより過激な"「達観」バージョン"ことNintendo Switch版の「オメガラビリンス ライフ」についてご紹介する。先行公開されていたPVではセクシー要素にフューチャーした内容となっていたが、ローグライク部分に関しては攻略が楽しめ、歯ごたえのある練られたゲーム性を感じた。しっかりとしたゲーム性に裏打ちされた女の子たちとのウキウキ学園ライフを一足先に体験したので、紹介していきたい。
ありとあらゆるセクシーシチュエーション
「オメガラビリンス ライフ」は主人公「紅月ひなた」たち7人の個性豊かな女の子が「ベルフルール女学園」で学園生活を繰り広げる。超お嬢様学校であるこの学園に創設以来初めてとなる転校生「紅月ひなた」。彼女が転校してきた翌日に学園の庭園に咲いていた美しい花たちが枯れてしまい、彼女は原因を究明すべく、ダンジョンに足を踏み入れる。というストーリーになっている。
本作の最大の特徴は、全ての事象がセクシー要素に繋がるその徹底した姿勢だ。女の子たちの「胸」のインパクトは大きいが、小ネタや連想させる所など、中学生の妄想のように、全てがセクシーに向かうところは感動を覚える。
本作のキャッチコピーは「ローグライク×スローライフ×おっぱい 胸ふくらむ乳(NEW)学園生活!」。これを聞いて「これは真面目でシリアスなゲームだ!」と思う人はまずいないだろう。まさにその通り、ゲーム序盤に流れるオープニングムービーから女の子たちが肌もあらわな姿が出てくるし、おっぱいは揺れまくっている。今後このCGに出くわすことができるのかとこの時点で期待せずにはいられない。
本作「オメガラビリンス ライフ」はセクシー要素満載の作りになっている。そのボリュームはまさに圧倒的で、学園にいるときだろうと、ダンジョンにいるときだろうとセクシー方向に全力である。
例えば、戦闘中はある程度レベルが上昇するごとに女の子のバストのカップが上昇する。主人公は最初CカップでD、E、F……Zと上昇してゆく。気の抜けないダンジョン中だろうとしっかと成長の様子が表現され、シャツに収まっていた胸がだんだん収まりきらなくなり、最終的にはシャツのボタンなど弾け飛ばし、たわわに成長してゆく。そんなおっぱいもダンジョンが終了し学園に戻ると、ローグライクゲームではお決まりだがレベルが1に戻ってしまうためカップも元に戻ってしまう。非常に残念である。
また、学園でキャラクターにスキルを覚えさせて冒険を有利に進めたいというときは「悶絶★開華」を行なう。これはゲーム内で集めた花のみつを使用してキャラクターに技を習得させるシステムなのだが、スキルを開花させる方法は、“女の子におさわりをすること”なのである。おさわりすることにより女の子の服がなぜか弾けて、なぜかスキルが習得できる。よく意味はわからないが、このために男は“みつ”を集めるといっても過言ではない。
ダンジョン中も気を抜いてはならない。ダンジョン中に体力を回復したりできる「温泉」が時折存在している。温泉はストーリーを進めると学園でも入浴することができるようになるのだが、ここでは女の子たちの入浴シーンを楽しむことができる。当然ながら温泉なので湯気が充満しており湯気にカバーされてしまう。
しかし、ここで重要になるのが先ほども述べたカップの上昇である。カップが上昇した状態で温泉に入るとしっかりとそれが再現されており、おさわりした時にこの上なく豊かに揺れる。
そして女の子が会話している途中も「おさわり」することができる「PTA(パイタッチアクション)」が存在する。Switch版は会話中だろうと、イベント中だろうとタッチスクリーンもしくは、+ボタンを押して手のカーソルを表示させることで「おさわり」を楽しむことができる。アイテム鑑定もおっぱいの谷間に鑑定したい謎のアイテムを挟み込むことでアイテムが判明するといったようなシステムになっており、はっきり言って開発者の手の込みようは半端ない。
こういったメインシステムだけでなく、本作はいたるところにいわば”セクシーへの道”が用意されており、普通の会話シーンですら「おっ!?」と思わせるようなシーンが出てきて全てが楽しい作りになっている。
そしてこのゲームの魅力はセクシー要素だけでないところが楽しいところだ。ゲームの幹の部分であるローグライク要素もしっかりと作りこまれており、そしてそちらでもセクシー要素の融合がきちんと為されているのだ。次の章では面白く、かつ楽しいゲーム部分について語りたい。
しっかりと作りこまれたローグライク
ローグライクRPGである本作はしっかりとローグライク要素を踏襲した作りになっている。ダンジョンでは敵を倒し、階層を下ってゆき、ボスを倒す。という手順を踏んでクリアを目指す。ダンジョンに落ちている武器や防具、アイテムを集めて、襲い掛かる敵を着実に倒し、しっかりと準備をしてボスに挑まなければ痛い目を見ることになる。ダンジョンで体力が0になってしまえばアイテムを何も持たない状態で学園に戻されることになる。
ダンジョンには基本的にキャラクターを2人選択してスタートすることになる。敵の強さもしっかりと考えられて作られており、適当にプレイしているとあっけなくやられてしまう。また、モンスターフロアも数多く存在し、体力が減っている状態で部屋に入ってしまったり、回復アイテムを持たない状態で入ってしまったりするとあっという間に全滅してしまう。
ローグライクは死がすぐ隣にある過酷なゲームだ。しかし本作では、セクシー要素が雰囲気を大きく緩和し、そしてプレーヤーのやる気を増している。新要素「おっぱいじゃんけん」は、ダンジョンで手に入れた報酬を増やすボーナスと死んでしまった時の救済の両方を兼ね備えているもので、道中で「じゃん券」を拾うことでダンジョン終了時にじゃんけんができる。
なにをするのかというとおっぱいを揺らしてじゃんけんをする。じゃんけんに勝つことでクリアした時は獲得したポイントに倍率がかかって獲得でき、体力が0になってしまった時はアイテムを持ったまま学園に戻ることができる。セクシー要素が難しいダンジョンを少し優しくしてくれている。本作は“お色気”をこんなところにもしっかりと落とし込みプレーヤーに対しての救済措置となっているところが素晴らしい。
枯れてしまった花壇はダンジョンを踏破するごとに復活し、そこにお花を育てることができる。お花を育てる要素も作業になりがちになってしまうかと思いきや、前述した「悶絶★開華」を行なう際にみつを使用するためお花をしっかりと集めなければならず、こういった要素も無駄にはなっていない。むしろ率先してお花を育ててしまう。
また、個人的に感心したのはゲームを開始してすぐにキャラクターを操作できるということだ。これのおかげでどちらかというとセクシー要素よりもローグライクを楽しみに購入した人はすぐにローグライクのゲームプレイをチュートリアルを挟みつつ遊ぶことができ、ローグライクの作りこみをすぐに理解できる。本作がローグライク要素も売りにしているのも頷ける作りで、筆者が今まで遊んできたゲームの中でもトップクラスの早さだった。
セクシーもローグライクも細部まで作り上げられた作品
本作はいたるところにセクシー要素が存在していて、ネーミングセンスやトーク部分の言葉選びに関しては脱帽する。ただのCGではなく、ほとんどの場面でおさわり要素があるためプレーヤーを飽きさせない。どのセクシー要素もレーティングに引っかからない限界に挑んでおり、製作者がこの作品をNintendo Switchで発売する挑戦的な心意気を忘れてはならない。
また、バカゲーのようなセクシー要素とは反してゲームとしてもしっかりと遊べるように創りこまれた作品であり、ローグライクやスローライフ要素がしっかりと結びついている。難しくなりがちなローグライクを初心者にもクリアしてもらえるようにしっかりと救済要素を取り入れた本作は間違いなく素晴らしい作品であったと言えるだろう。製作者の異常なまでのお色気に対する執着がむしろ清々しい。是非とも気になった方は癒しとセクシーを求めて手に取っていただきたい。
©2019 Matrix
©2019 D3 PUBLISHER
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