2019年9月12日 21:21
KONAMIは9月12日、東京ゲームショウのスペシャルステージにて、Nintendo Switch用ボードゲーム「桃太郎電鉄 昭和、平成、令和も定番!」の最新情報を公開した。ステージイベントの司会進行は次長課長が担当し、ゲストとして桝田省治氏とコナミ岡村憲明氏、「桃鉄」大好き芸人として、野性爆弾ロッシーさんとボンざわーるどさんの合計4人が招かれ、驚くような発言が次々と飛び出した。その様子を詳しくお伝えしよう。
次長課長のアナウンスでステージに登壇したのは約20年ぶりに「桃鉄」に参加することとなった桝田省治氏と、次長課長いわく“話がわかる”コナミ岡村憲明氏、そして「桃鉄」大好き芸人の野性爆弾ロッシーさん、さらには実家が「桃太郎電鉄」の物件になっているというボンざわーるどさんの4人。
最初に、今の気持ちを聞かれた桝田氏は「『桃鉄』の新しいところを当然聞かれるのですが、新しいところはあまりないです(笑)。僕らがやっている仕事というのはテレビの中を作るのではなく、あくまでテレビの前をどう演出するかということなので、その部分は昔から全然変わっていないため、やっていることは同じなんですよ」とクールに返答。続けて、話を振られた岡村氏は「本当に夢だったんです。僕はコナミで30年近く働いているのですが、「桃鉄」をやりたかったので凄く嬉しくて、日々楽しく仕事をさせてもらっています」と答えた。
続いて、「桃鉄」の魅力を問われた野性爆弾ロッシーさんが「日本を憶えられることと、日本が改めて好きになることですね。日本の地理を『桃鉄』で憶えました」と即答。これに「では、島根県の名産と言えば?」と突っ込まれると、「しじみ!」と一発解答するなど、実際に役立っていることを示してくれた。
「実家が『桃鉄』の中に入ってる」と紹介されたボンざわーるどさんは、「ケーキ屋である自宅に「桃鉄」の生みの親であるさくまあきら氏がたまたま立ち寄り、ヨーグルトケーキを食べて美味しかったというだけで、『桃鉄』の物件にしていただいたんです」と、その経緯を紹介した。あわせて、総監督/ゲームデザインを務めるさくまあきら氏から届いたというメッセージも紹介された。
ここから話題は、ゲームの話題へとシフトチェンジ。どのようなキャラクターが登場するのかと尋ねられた岡村氏は「今回はキャラクターが一新されます。僕が前回関わっていた『スーパーボンバーマンR』でもお世話になっていた、竹浪秀行さんになります」と紹介し、続けて最新のプロモーションムービーが上映された。
キャラクターについて、竹浪氏とどのように相談して決めたのかと問われると「正直なところ、土居さんのキャラクターが競合他社の顔になってしまったので使えないし、お互いに気まずい。そしてもう1つは、ここから先10年20年『桃鉄』というものを残していくためには、竹浪さんの方が良いかなと。つまり、前向きな判断をしたということです」と桝田氏は答えてくれた。
「正直、絵が変わるということに対しては、怖いです。プロデューサーとしても、どうすべきかもの凄く考えたこともありました。結果として、ここから先30年『桃鉄』を発売していくときに、しっかりと顔になるキャラクターにすべきじゃないかということで、さくま先生含めた製作陣として自信をもったキャラクターに変えました」と、岡村氏も続けた。
新しくなったキャラクターを見て、感想を聞かれた野性爆弾ロッシーさんは「可愛らしいですよね。皆に愛されるキャラクターになるわけですから、良いと思います」とコメントすると、このために被り物を身につけてきたボンざわーるどさんが「これが新しい貧乏神ですよ! びんボンがみですよ!」とすかさず被せ、笑いを誘う場面も。
気になるオンライン対戦や、音楽についても語られる
続いて話題に上ったのは、「桃太郎電鉄 昭和、平成、令和も定番!」の音楽について。「シリーズの音楽と言えば、サザンオールスターズの関口和之さんにBGMの作曲を手がけてもらっていますが、今回新たに参加される方が?」と振られた岡村氏は「刷新されるわけではないことは、あらかじめお伝えしておきます。皆さん、音楽は関口さんの曲でプレイされてきたと思うので、関口さんの楽曲はもちろん定番として入ります。それ以外に、今作では新曲を音楽クリエーターのヒャダインさんにお願いすることにしました」と答え、新情報を伝えてくれた。
今作に“定番”と入れることになったのは桝田氏のアイデアだと紹介されたあと、どのようなゲームになるのかを続けて聞かれると「これまでと基本的には変わりません。『桃鉄』のゲームデザインとして1番優れている点は、ゴールした瞬間に次の目的地が設定されるという、終わらないスゴロクを作ったことですね。パクるのであれば、そこの部分を大事にしてパクって頂きたいなと思います」と、ライバルタイトルに向けてと思われる強気のコメントを披露したのが非常に印象的だった。
オンライン対戦については「現状まだ入っていませんが、オンライン対戦は入れます! ただし、どのようなものにするのかはまだ試行錯誤中です。見知らぬ人と99年プレイ中、キングボンビーがついたら僕は止めてしまいますし(笑)。そのあたりをしっかり考えて、面白いオンライン対戦モードにしなければなりません。最終的に、これならばオンラインでもちゃんと遊べるよね、となるものを提案できるように考えていきます」と岡村氏が答えると、会場からは期待の声が上がった。
最後にコメントを求められた桝田氏は、「実を言うと、さくまさんと僕が死んだ後にも『桃鉄』が作れるようなシステムを構築しています。以上です」と、ここでもインパクト大の発言を披露。ゲスト陣がどよめく中、岡村氏も「フォローはできないです」と若干焦りが滲む表情で返すなど、話題を呼ぶコメントを残しマイクを置いた。続いて岡村氏は「本当にこの先30年続けていきたいと思っていますので、ぜひ新しい『桃鉄』を楽しんでください。決して『えー、こんなの!?』とならないように作っていますので、もう少しお待ちください」とした。
野性爆弾ロッシーさんは「発売は“あの時期”で良いんですよね? それまでにお金を貯めて、購入して、みんなで『桃鉄』を遊びましょう!」とまとめると、最後はボンざわーるどさんのコサックダンスでステージは終了となった。
©さくまあきら
©Konami Digital Entertainment
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