量子コンピューターの実用化に欠かせない「量子インターネット」の開発が加速している。量子情報を相互にやり取りすることで分散処理が可能になるなど、性能向上に役立つ技術だ。欧米は量子インターネットの開発に向けた大型プロジェクトを立ち上げており、日本も産学連携のコンソーシアムを中心に実証や国際連携を進めている。
日本の産学連携コンソーシアム「量子インターネットタスクフォース(QITF)」は、量子インター...
高強度で成形しやすい「革新鋼板」、CO2削減へ需要増
革新鋼板は、高い強度と成形性の良さを併せ持つ「ハイテン(高張力鋼板)」の次世代冷間プレス材である。日本の大手鉄鋼メーカー3社(日本製鉄、JFEスチール、神戸製鋼所)は既に基礎研究を終えており、クルマのボディー骨格への適用を目指して、量産技術の開発を進めている。 高張力鋼板は一般的に、強度が高くなると成形性が悪くなる。革新鋼板の「高い強度」とは引っ張り強さが1.5GPa級、「成形性の良さ」とは59
編集者の視点 「ファンドがSaaS企業を買収」など3本
日経クロステックと日経コンピュータの副編集長の中田敦です。今回は2022年12月に米国で報道されたSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)企業の買収の話題や、テック大手によるリストラの最新動向やそれが学生に与える影響などを紹介します。 支出管理SaaSの「Coupa」をトーマ・ブラボーが買収 投資ファンドの米Thoma Bravo(トーマ・ブラボー)が2022年12月12日(米国時間)に、企
IBM、半導体で知財事業拡大 ラピダス向け2nm糸口に
米IBMの半導体戦略が注目されている。独自に開発した2nm世代半導体の技術を、日本で先端半導体を手掛ける新会社Rapidus(ラピダス、東京・千代田)にライセンス提供し、次世代半導体の実用化を目指す。半導体の設計開発に特化して技術力を磨き、半導体メーカーなどへのIP(知的財産)ライセンス提供で利益を得るビジネスモデルを拡大していく。 IBMがラピダスに提供する2nm世代技術は、GAA(Gate