アーティスト活動にピリオドを打つことを表明している吉田拓郎(76)が16日、ニッポン放送「吉田拓郎のオールナイトニッポンGOLD」最終回(午後10時)に出演した。 冒頭で「最終回だからといって特別な企画があるわけじゃない」と切り出した。

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拓郎のオールナイトニッポンが最終回を迎えた。今夏に「52年のアーティスト活動にピリオドを打つ」と表明しており、自然な流れなのだろう。

それにしても拓郎はラジオが好きだったと思う。音楽とラジオの親和性の高さは誰もが言うことだが、リスナーに直接メッセージが届くことに意味を感じていたのだと思う。ラジオブースに入った拓郎はいたってフランク。昔の話だが、井上陽水を番組ゲストに招いた時など、ブースの中で記者が2人を囲んだことも。一緒に飲んだ際に大ゲンカした後だったが、拓郎は陽水を前に「だいたい僕が悪くて怒られるんです」って笑っていた。こんな近さがラジオの魅力。テレビだったら、制作陣以外に、編成やスポンサー、レコード会社など多くの人がからむ。でも、ラジオだから、普段着の拓郎と陽水が笑って取材に答えてくれた。

ラジオで自由に語った後、拓郎は銀座の街並みに消えて行く。ニッポン放送を好んだのも、銀座に近かったこともあると思う。一時、台場に移転した時にはスタジオから疎遠になったこともあった。

「オールナイトニッポン」は来年2月、55周年記念の55時間特番を放送する。個人的には、ラジオ好きの拓郎は再び出演してくれると思う。【竹村章】