長野市の「デュナミス・レーシング」元経営者、３回目の逮捕 今回の容疑は認める ２００万円だまし取った疑い
長野市の自動車販売業「デュナミス・レーシング」を巡る新車購入代金詐取事件で、長野南署と県警捜査２課は１３日、上田市の３０代女性から現金２００万円をだまし取った詐欺の疑いで同社の元経営者、小谷徹容疑者（６３）＝さいたま市西区、別の詐欺罪で起訴済み＝を再逮捕した。
再逮捕容疑は、新車の普通乗用車１台の販売名目で昨年１１月、同社名義の口座に現金２００万円を振り込ませて、だまし取った疑い。同署などによると昨年１１月上旬に２０万円、下旬に１８０万円を振り込ませた。女性は小谷容疑者と連絡が取れなくなったため今年１月に同署に相談。小谷容疑者は契約した車をディーラー（販売店）に未発注だった。
小谷容疑者の逮捕は３回目。これまでの２回の逮捕容疑について当初は「だまし取ったつもりはない」などとしていたが、同署は現在の認否を明らかにしてない。今回の逮捕容疑は「間違いありません」と認めているという。
長野地検はこの日、須坂市の４０代男性から現金４００万円をだまし取ったとして詐欺罪で小谷容疑者を長野地裁に起訴した。起訴は小諸市の３０代男性から３２０万円をだまし取った詐欺罪に続き２回目。捜査関係者によると、逮捕、起訴された事件の被害者３人を含む６人から計約２千万円をだまし取ったとみられ、さらに被害相談は２億円余に上っているという。
