掛川市職員がストーカー行為 知人の車にGPS 簡裁から罰金命令

2022.12.13

 掛川市は12日、産業経済部の男性主事(32)が知人女性の車に衛星利用測位システム(GPS)機器を取り付けたとして袋井署に摘発され、浜松簡裁からストーカー規制法違反罪で罰金30万円の略式命令を受けていたことを明らかにした。市は同日、主事を停職1カ月の懲戒処分にした。
 市によると、主事は2021年8月に女性の車にGPS機器を取り付け、発覚する同10月までに計9回、位置情報を取得した。市は浜松区検が同簡裁に略式起訴した22年11月17日に事態を把握したと説明。主事は罰金を即日納付したという。
 11月に市役所の女子更衣室に小型カメラを設置して盗撮したとして、県迷惑防止条例違反罪で掛川簡裁から罰金40万円の略式命令を受けた危機管理部の男性主事(36)についても、停職6カ月の懲戒処分にした。
 処分を受けた2人は12日付で依願退職した。久保田崇市長は「立て続けに2件の処分事案を報告する事態となり、公務への信頼を損なうばかりでなく、不信の念を与える結果になったことを心からおわび申し上げる」とのコメントを出した。

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