汚染水道水の訴えを市が放置、住民から怒りの声…「数年前から油臭く飲めたものではない」
読売新聞 / 2022年12月14日 10時46分
北海道室蘭市高砂町1の住宅街の水道水が汚染されていた問題で、市は10日、町会会館で住民への個人説明会を開いたが、参加した住民からは対応が後手後手に回る行政に対する怒りの声が上がった。
「数年前から油臭く、飲んだ後、口の中がコーティングされたような違和感を感じていた」と話す50歳代男性は、市に「とても飲めたものではない」と何度も電話で訴えた。しかし、市の担当者からは「家のトイレタンクの故障では」などと言われるだけで、その後も放置され続けたという。
この男性は「説明会で、数値は標準値より下、数日から数週間で体外に排出されるので安心してと言われた。でも、今回の血液・尿検査は水道水の供給ルートが切り替えられた7月8日以降に実施されたので、それ以前はもっと高かったはずだ」と不信感をあらわにした。
市が6月中旬に現地で異常を確認し、土壌調査を始めた後も、汚染された水道水はしばらくそのまま供給され続けた。
説明会で尿中フェノール値が高いと知らされた60歳代女性は「過去に大病を患ったので、夜も眠れないほど心配。市は住民の安全を考えず、何もしてこなかった」と憤った。
青山剛市長は6日の市議会で「住民の皆さんの不安を軽減し解消することが最優先。引き続き住民に寄り添った対応を継続していきたい」と話していた。
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