前回、湯沢のリゾマンを買うならこれだけは意識した方が良いという話をしました。
苗場の物件が0円で取引されている話や、民泊マンションが損益ベースで話にならないことなどメッセージいただき勉強させてもらいました。感謝です。
売りたい時に売れる人気物件の探し方を一度おさらいします。
・苗場は避ける。(これだけで物件の半数以上が除外される。怖っ)
・狙っているマンションの売り物件(ワンルームを含めて)に100万円以下の部屋がないこと。
・そのマンションの人気の部屋の向きやフロアを把握して、買おうと思っている部屋が該当するかチェックする。(わからない場合不動産屋に聞く。さすがに嘘はつかない。)
以上の3条件をクリアしたら
・ランニングコスト(管理費 + 修繕積立金 + 固定資産税)が年額50万円程度以下
これをクリアして初めて手放したい思ったときに売れる。
そういう話でした。売りたい時に売れないとどうなるか?
エンゼル不動産の売り物件に何年も載っている物件が多数あります。
手放したいと考えてから、ずっと管理費や修繕積立金を払い続けている訳です。3年?5年?
3年間なら180万、5年なら300万。使ってないのに毎月コスト負担がある訳ですよ。これは相当つらくないでしょうか?
それでも最終的に売れれば良いですよ。出口が見えないコスト負担って恐怖すら感じますよ。
それらならば、購入価格が多少高くても売りたい時に手放せる人気がある物件を買うべきだというのが前回の話の趣旨です。マルバツ不動産を名乗っていますが、本当は不動産屋ではないので不動産屋さんが教えてくれない情報を話しても痛くも痒くもないのです。そして物件が売れても何の見返りもない。善意の第三者と言うやつです。
越後湯沢のリゾマンの魅力って何でしょうか?
軽井沢や伊豆箱根と言った別荘地とは違う、田舎の生活をこれほど便利に、安価に楽しめる場所はありそうでないものです。少し流行しているようでいて、そのブームが続かない田舎暮らしの欠点は都会の人が田舎の社会に溶け込めないことが最大の理由です。知り合いにも何人か地方に移住した人がいますが、ほぼ全員が田舎の人間関係にほとほと疲れ果てています。
ほら良く近所の人が野菜を持って来てくれるとか聞くじゃないですか?それだけ聞いたら『良いね』ボタンを押したくなりますが、野菜を持ってきた方は見返りを求めてきます。それがモノで済むならまだマシですが、消防団に入れだの、どぶさらいに参加しろだの、労務提供を強いられるようになると便利な都会で不便なことは金で解決してきた人には耐え難いことになってきます。
この手の話を始めると、枚挙に暇がないのでこのあたりで止めますが、都会の人間関係と田舎の人間関係って全く違うものです。村八分なんて言葉がありますけれど、近所付き合いをせずに安穏と好きなことだけやって暮らしていける田舎なんてありません。
その点でリゾートマンションは、生活拠点は都会に持っていて、休みだけ利用する訳ですから周囲も同じような都会の人なので感覚も似ています。休みたい時に好きな事だけして過ごしていても誰にも咎められることがありません。区分所有ですから大浴場などの施設も安価に利用できるので、別荘感覚が少ない初期投資で手に入れられること。そして掃除や修繕管理のような面倒なことを管理人がお金で解決してくれること。本当に便利です。行きたい時に行って、即楽しめる訳ですからね。
避暑地に別荘を持っている話は以前にもしましたが、シーズン前に一度行って大掃除をしないととてもではないですけれど寝泊りできません。特に虫の死骸やクモの巣や湿気がひどいのでベッドを干したり、タオルやシーツを洗濯したり・・・休みに来ているのか働きに来ているのかわからないくらいです。別荘族の中には奥さんが別荘に行きたがらないところも多いと聞きます。特に旦那さんが家事を奥さん任せにしているとそうなりがちです。水抜きって知っていますか?冬に氷点下になるような避暑地の別荘は、冬が来る前に水回りのパイプの中の水を全部排出しないと凍結した水が膨張してパイプを破壊するんです。これが面倒なので夏以外は行かなくなる。そうすると虫の天国になるという訳です。
リゾートマンションは到着直後にお風呂に入れますよね?こんなこと別荘では考えられない。お風呂もきれいに掃除されて、マンションによっては旅館レベルの綺麗さです。別荘を冬に利用したことがあります。別荘地ってほとんどが私有地ですから前面の道路が除雪なんてされていないんですよ。家の前まで除雪をしてやっとクルマを停めて、次に駐車場から出入り口まで雪かきです。部屋は暖まるまで、もの凄い時間が必要で、到着してからダウンを脱げるようになるまでトータルで半日必要でした。それから30年間、冬に別荘は利用していません。もうコリゴリです。
越後湯沢のリゾートマンションは雪かきもされてパっと行けば、すぐ部屋でくつろげるわけで、これはウインタースポーツをする人にとっては別荘とは比較にならないほど大きなメリットです。スキー場も近いしね。部屋を出て30分後には滑ってるなんて、湯沢では珍しいことではないでしょう。実際に昼食を食べに部屋に戻ったり、午後は部屋で昼寝してナイターを滑りに行ったりなんて、ぐうたらなマルバツさんでも何度も経験があります。
ここまで書いた部分では、湯沢町にあるほぼすべてのリゾマンがクリアしていると思います。
1990年頃にスキー用のリゾートマンションとして建てた訳ですから当然です。大浴場が温泉でないマンションは半分くらいあるかな?でもだからと言って価値がないとは思いません。スキーやスノボの拠点としてはこの上なく便利です。
でも裏返して考えると、冬以外の利用に不便なマンションが多いんですね。代表的な事例がエアコンです。越後湯沢の夏は短いけれど暑いです。30℃なんて午前中に突破します。窓用エアコンで凌げるのは狭いワンルームくらいで、前回勧めた1DKの広さになると使い物にならない。川遊びで暑さをしのげるかもしれないけれども、雨の日は家族に文句を言われてやるせないのもどうかと思います。夜も眠れない。エアコンが好きに設置できるベランダ付きの物件を勧めるのは、この経験からです。
旅行に行って不快な時間を過ごすのは、旅行自体の満足度も下がります。結局リゾマンの満足度も下がります。満足度の高いマンションは誰でも欲しがるので、それなりの値段が付いている。
このカラクリを理解して、初期投資を惜しまないことが湯沢のリゾマンを満喫するうえでは一番大事なのではないかと言うことです。