この記事は Google Developers Blog の記事 "Meet Rose Niousha, GDSC Waseda Founder& WTM Ambassador" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 ...
この記事は Google Developers Blog の記事 "Meet Rose Niousha, GDSC Waseda Founder& WTM Ambassador" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

Rose Niousha さんは、学生がさまざまな新しい技術を追求できるコミュニティを作りたいと考えました。そして、多様性への情熱から、Google Developer Student Clubs の支部を立ち上げる中で、Women Techmakers(WTM)プログラムの存在を知りました。

早稲田大学で情報理工学を専攻する Rose さんは、学校で学んだことを実際の企業の開発現場やインターンシップですぐに適用するのが難しいと感じている学生が多いことに気づきました。学業で学ぶことと、企業の開発で求められるスキルのギャップを埋めようと考えた Rose さんは、早稲田大学のキャンパスに Google Developer Student Club(GDSC)支部 を設立し、このギャップを埋める活動に取り組み始めました。彼女のリーダーシップは実を結び、GDSC Waseda はわずか 1 年で 170 名以上の現役メンバーが参加する日本最大の支部になりました。本投稿では、Rose さんがどのようにコミュニティで大きな成果をあげ、WTM アンバサダーになったのかを紹介します。

コミュニティでインクルージョンを重視する GDSC Waseda

Rose さんがこのコミュニティで最も重視したのが、ダイバーシティとインクルージョンです。 コアチームのメンバーを選ぶにあたって考えたのは、多様な視点を持てるようにすることと、さまざまな学歴を持つ人に参加してもらうことでした。また、他の専攻の学生も積極的に募集することで、コミュニティで疎外感を感じる人がいないようにしました。その結果、技術系を専攻する人も、そうでない人も参加するようになりました。技術 コミュニティでは珍しく、メンバーの内 47.8% が女性という男女同等の比率が実現しました。

2021-2022 GDSC Waseda コアチーム(日本、東京)

コアチーム結成後、Rose さんは、言語の壁を破ることでさらにインクルーシブなコミュニティを目指すことにしました。そこで、あらゆる背景を持つ学生たちがコミュニケーションを取り合えるようにするために、GDSC Waseda の主言語を英語にしました。早稲田大学は国際色豊かなので、学生が自信を持って英語で専門分野について議論できないという課題にも挑むことができました。また、学生同士の交流も活発になり、語学力の向上にもつながっています。

学生の教育、活性化、つながりに貢献するプログラムを開催

GDSC Waseda では、講演やハンズオン形式のプログラミング ワークショップなど、年間 30 イベントを超える活動が行われ、学生たちはそれを通して Flutter、Google Cloud Platform、Firebase などのツールを実践的に学んでいます。

Flutter セッションでは、ネイティブにコンパイルできるモバイルアプリの作り方を学ぶだけでなく、毎年開催されている GDSC Solution Challenge へ提出できるアプリ開発にも挑戦しました。Firebase セッションでは、ユーザー データベースを扱うバックエンド チームをサポートする方法や、NoSQL データベースの基本を学びました。新しく学んだ技術を導入することで、プロジェクトのスケーラビリティやデータ セキュリティを向上することができました。

GDSC Waseda は他の企業とも連携し、学生たちがコーディングやプログラミング、チーム マネジメント、デザイン思考といったさまざまな領域を体験できるようにしています。こういった体験は、学生がインターンシップ先を見つける際に役立っています。また、IT 業界の実践的な側面について知見を得られるため、文系を専攻している学生が IT 企業で UX/UI デザインや PM といった役割のインターンシップを確保する機会にも繋がっています。

GDSC Waseda のイベント参加者(日本、東京)


リーダーシップの発揮 : 日本から GDSC Solution Challenge に初挑戦

Rose さんは、GDSC リードとして、メンバーが GDSC Solution Challenge に参加することを積極的に促しました。彼女は Solution Challenge への提出を最終目標ではなく、出発点として見ていました。この積極的な姿勢が功を奏し、GDSC Waseda から 4 チームがプロジェクトを提出しました。そして、機械学習を使ったモバイル安全アプリ mimi4me チームが、日本で初めて世界トップ 50 入りを果たすことになりました。受賞後、mimi4me チームはこのソリューションをさらに拡大し続け、アプリを Google Play で近日公開する予定です。


Mini Solution Challenge の受賞チームに証書を手渡す Rose Niousha さん(日本、東京)

また、GDSC Waseda は Solution Challenge 後に Mini Solution Challenge というイベントを開催しました。すべてのチームが提出したソリューションについてプレゼンし、イベント参加者が気に入ったプロジェクトに投票しました。

そして、GDSC Waseda の別の学生チームは、GDSC の経験を活かし、GDSC Keio(慶應義塾大学)の学生と合同で e コマースのスタートアップ企業を設立しました。

これまでの成果を振り返る

Rose さんは、Google 関係のネットワークや LinkedIn などのツールを通して IT 業界で活躍しているたくさんの女性たちと交流するようになりました。国際女性デー(IWD)月間には、何週間も前からイベントの企画をし、何度も講演者と打ち合わせをしながら準備を進めました。IT 業界で活躍している現役女性エンジニアによる有益なセッションを通して、GDSC Waseda に参加し、IT 分野に興味を持つ女子学生が増加しました。現在、GDSC Waseda は、メンバーの男女比が同等の多様なコミュニティを持つことを誇りに思っています。

Rose さんは次のように語っています。「GDSC リードという役割に就くことで、信じられないようなチャンスが生まれました。私の活動の大きな目標の 1 つは、この GDSC コミュニティを通して IT 業界でのジェンダーの壁を打ち破ることでした。そこで、国際女性デー(IWD)月間に積極的にイベントを開催しました」


Rose Niousha さんと、Google デベロッパー コミュニティ プログラムのグローバル責任者を務める Erica Hanson(米国、ニューヨーク州ニューヨーク シティ)

WTM アンバサダーとしてインクルーシブな未来を築く

Rose さんは、Google ジャパンでコミュニティ マネージャーを務める Reisa Matsuda と協力し、多様で包括的なコミュニティを構築するという彼女の情熱を育みました。その過程で、Women Techmakers(WTM)プログラムについての話を聞き、このプログラムが提供するさまざまなメリットを活用することを勧められました。助言や指導を受けた Rose さんは、GDSC リードになって間もなく、アンバサダーとして Women Techmakers(WTM)にも参加しました。


GDSC リード卒業式での Reisa Matsuda と Rose さん

技術勉強会やイベントで活躍する女性スピーカーを育成するためのプログラム、Women Developer Academy(WDA)を修了した Rose さんは、WTM Tokyo が開催した今年の国際女性デーイベントでパネリストとして登壇することになりました。講演では、WDA プログラムでの体験や、WTM の IWD 2022「Progress, not Perfection」キャンペーンに関連する Rose さんのエピソードが共有されました。


Rose Niousha さんと、Google Women Techmakers の責任者 Caitlin Morrissey(米国、カリフォルニア州マウンテン ビュー)

Rose さんは、WTM プログラムの一環として、2022 年 5 月 11 日にショアラインから Google I/O にオフラインで現地参加しました。コロナ禍に活動していた Rose さんにとって、これが初めて参加した対面式 Google デベロッパー イベントでした。


「あまりの規模に驚きました。イベントの最初には、Google の CEO、Sundar Pichai のインスピレーションあふれるトークがありました。さまざまな講演を聞いたり、ネットワーキングし、充実した時間を過ごすことができました。カリフォルニアで多くのすばらしい学生や業界のプロと出会い、ユニークなアイデアを自分の GDSC 支部に持ち帰ることができました」と Rose さんは述べています。

 

お近くの Google Developer Student Club にご参加ください

Google Developer Student Club(GDSC)は、Rose さんのように Google のテクノロジーに関心のある学生向けのコミュニティです。GDSC は 112 か国に 1,800 以上の支部を持ち、技術ソリューションの構築を通じてコミュニティを支える Rose さんのような学生エンジニアをサポートすることを目的としています。Google Developer Student Club コミュニティに参加希望の学生の方は、こちらからお近くの支部をお探しください。または、プログラムのページにアクセスして、ご自分の地域に支部を作る方法をご覧ください

GDSC Japan 公式ウェブサイトはこちらからご覧いただけます

Women Techmakers の詳細

Google の Women Techmakers プログラムは、テクノロジー業界の女性たちに就業サポートやコミュニティ、学習資金を提供しています。Women Techmakers アンバサダーは、コミュニティに影響を与え、すべての女性がテック業界で活躍できる世界を作ることに情熱を燃やすグローバル リーダーです。


Posted by Reisa Matsuda and Takuo Suzuki - Developer Relations Team

この記事は Erica Hanson による Google Developers Blog の記事 "Let's meet the students coding their way to a better world" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。
この記事は Erica Hanson による Google Developers Blog の記事 "Let's meet the students coding their way to a better world" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

私たちが直面している身近な課題の 1 つ 1 つは、新しいソリューションを見つけるチャンスでもあります。Google が毎年開催している Solution Challenge コンテストでは、世界の Google Developer Student Clubs(GDSC)コミュニティが Google のテクノロジーを使って実社会の問題を解決することに挑戦しています。

今年の Solution Challenge の参加者は、人の雇用、経済成長、気候変動対策を推進することを目指す国連の 17 の持続可能な開発目標を実現することに取り組みました。

2022 ソリューション チャレンジ受賞者

Global Top 50 の準決勝進出者と、Top 10 の決勝進出者がこちらに発表されました。Demo Day では、決勝進出者が Google と世界中のデベロッパーに向けてプレゼンテーションを行い、その様子が YouTube でライブ中継されました。

Demo Day では、審査員によるプロジェクトの審査や質問を経て、3 組のグランプリ受賞者が選ばれました。こちらから Demo Day イベントのアーカイブ動画をご覧いただけます。

ここでは、10 組の決勝進出者とそのすばらしいソリューションを紹介します。

トップ 10 プロジェクト

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BloodCall - ギリシャ、ヘロコピポ大学(アテネ)

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進

BloodCall は誰でも簡単に献血を行えるようにするソリューションで、Android、Firebase、Google Maps SDK を活用しています。この仕組みを構築したのは、Athanasios Bimpas さん、Georgios Kitsakis さん、Stefanos Togias さんです。

「このアイデアは、2 つの気づきに基づいています。1 つ目は、特にギリシャにおいて、献血したい人は非常に多いにもかかわらず、情報が不十分なことです。2 つ目は、多くの人が SNS で自分や家族が献血を必要としていることを発信していることです。そこから、大きなニーズが存在すると考えました」


Blossom - カナダ、ウォータールー大学

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#4: 公正な教育、#5: ジェンダー平等と女性の能力強化、#10: 不平等の是正

Blossom は月経に関する正確な情報を若い女性に提供する統合ソリューションで、Android、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform を活用しています。この仕組みを構築したのは、Aditi Sandhu さん、Het Patel さん、Mehak Dhaliwal さん、Jinal Rajawat さんです。

「女性生殖器系について家族と話しづらいのは理解しています。そのため、早い時期からそのような会話を始めることができるように、若者向けのアプリを開発したいと思いました。Blossom なら、自分のデバイスで安心して学ぶことができます。自分の体についての知識が増えれば、それだけで自分に自信がもてるようになり、目標 5 のジェンダー平等と女性や女児の能力強化を図ることができるのです」


Gateway - ベトナム、ホア・セン大学

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#11: 持続可能な都市、#17: パートナーシップ

Gateway は、オープンな COVID-19 デジタル チェックイン システムです。モバイル アプリと連携し、Bluetooth 接続プロトコルで組み込みシステムと通信するオープンソースの IoT ソリューションを通過してチェックインを行います。Angular、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow、プログレッシブ ウェブアプリを使ってユーザーと COVID-19 デジタル チェックイン システムをつないでいます。この仕組みを構築したのは、Cao Nguyen Vo Dang さん、Duy Truong Hoang さん、Khuong Nguyen Dang さん、Nguyễn Mạnh Hùng さんです。

「私たちのコミュニティでは、COVID 関連の技術サポートが十分でなく、未だに問題が起き続けています。ワクチン接種結果の登録は手動(紙)で行わなければなりません。企業やコミュニティにとって、最大の課題は『オフラインに戻る』ことです。混雑している場所では、接触者追跡ソリューションは完全に過負荷状態になっています。オープンソースの自動チェックイン ゲートウェイを作り、より直感的にシステムを使えるようにすることで、混雑を改善したいと考えています」


GetWage - インド、G.H. ライゾニ工科大学(ナーグプル)

国連の対応する持続可能な目標 : #1: 貧困の撲滅、#4: 公正な教育、#8: 人間らしい雇用と経済成長

GetWage は、地方経済で失業や欠員に悩む人々を助けるため、日雇いの仕事を簡単に検索・募集できるツールです。この仕組みは、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を活用しており、Aaliya Ali さん、Aniket Singh さん、Neenad Sahasrabuddhe さん、Shivam さんが構築しました。

「コロナ禍において、一番大きな打撃を受けたのが日雇い労働者です。ラクナウ(インド北部の都市)のデータから、コロナ前はほとんどの労働者が月に平均約 21 日働いていましたが、ロックダウン後はそれが 9 日に落ち込んだことがわかりました。プネーの町では、月の平均労働日数は 12 日から 2 日まで落ち込みました。このような状況から、雇用者と労働者を繋げたり、労働者の教育を通じて、困っている人々を助けたいと思いました」


Isak - 韓国、順天郷大学校

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進、#12: 責任ある消費と生産

Isak は、ジョギングとゴミ拾いを組み合わせることで、ゴミ拾いの効果を高めることを目指すアプリです。この仕組みは、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を活用しており、Choo Chang Woo さん、Jang Hyeon Wook さん、Jeong Hyeong Lee さん、JeongWoo Han さんが構築しました。

「コロナ禍により家にいる時間が増えたことで、宅配注文が増え、使い捨てのゴミが指数関数的に増加しました。私たちのチームは、ゴミの削減と運動の両方の問題に取り組むことにしました。ジョギングをしながらゴミ拾いをすれば、健康と環境の両方に貢献でき、機能を追加すれば、ユーザーの興味を引いて参加を促すことができると考えました」


SaveONE life - ケニア、タイタ タヴェタ大学

国連の対応する持続可能な目標 : #1: 貧困の撲滅、#2: 飢餓の撲滅、#4: 公正な教育、#10: 不平等の是正

SaveONE life は、生活必需品、食品、衣類、教育関係の品物などを必要としているケニアの孤児院を探し、そこに寄付できるようにする仕組みです。Android、アシスタント / Actions on Google、Firebase、Google Cloud Platform、Google マップを利用しており、David Kinyanjui さん、Nasubo Imelda さん、Wycliff Njenga さんが構築しました。

「キャンパスのそばにある孤児院に行って院長の話を聞いたとき、食品に困っていることを知りました。子どもの学費を含め、十分な食品や水、衣類、教材がなく、栄養失調になっている子どももいます。主な利用目的として考えたのは、キャンパスの周辺にいる人々に、孤児院の場所や寄付の方法とタイミングについてよく知ってもらうことです」


SIGNify - カナダ、トロント大学(ミシサガ)

国連の対応する持続可能な目標 : #10: 不平等の是正、#4: 公正な教育

SIGNify は、すべての人が視覚的に手話を簡単に理解できるようにするインターフェースを提供します。Android、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow を利用しており、Kavya Mehta さん、Milind Vishnoi さん、Mitesh Ghimire さん、Wentao Zhou さんが構築しました。

「世界中の約 7,000 万人の耳が不自由な人が、手話を使ったコミュニケーションを行っています。しかし、手話を理解できる人がいなければ、コミュニケーションに支障をきたします。そのため、耳の不自由な人の 4 人に 1 人が差別を理由に職を離れるという事態になっています。手話を理解できなければ、耳の不自由な人が持つ知識や能力を学ぶ機会を失ってしまいます。手話を学び、職場で耳の不自由な人を雇うことで、権利の平等を推進し、障がいのある人の雇用機会を増やすことができます」


Starvelp - トルコ、イズミル経済大学

国連の対応する持続可能な目標 : #2: 飢餓の撲滅

Starvelp は、食品廃棄と飢餓の問題に取り組みます。Firebase、Flutter、Google Cloud Platform を利用しており、Akash Srivastava さんと Selin Doğa Orhan さんが構築しました。

「現在、非常に多くの人々が栄養不良に陥っています。自分や家族の食料が得られずに苦しんでいる人が多いのは、厳しい経済状況に関係しています。多くの国にたくさんのスラム地域があり、農業に従事するたくさんの人が十分な食料を得ることができずにいます。人々が毎年その影響を受けており、栄養不良により、さまざまな病気にかかっているというニュースを見るのは、大変衝撃的なことです。」


Xtrinsic - ドイツ、アルベルト・ルートヴィヒ大学フライブルク工学部

国連の対応する持続可能な目標 : #3: 健康と福祉の促進

Xtrinsic は、メンタルヘルスの研究と治療のためのアプリで、個人の習慣やニーズに合わせて周囲の環境を調整します。このアプリで目指したのは、ウェアラブル デバイスと TensorFlow を活用して日中や夜中のストレスを検出し、乗り切れるように行動を提案することです。Android、アシスタント / Actions on Google、Firebase、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow、WearOS、DialogFlow、Google Health Services を利用しており、Alexander Monneret さん、Chikordili Fabian Okeke さん、Emma Rein さん、Vandysh Kateryna さんが構築しました。

「これを思いついたのは、私たち自身がメンタルヘルスの問題を経験したからです。チームのメンバーのうち 2 人が、最近起こったシリアとウクライナの戦争によって直接的な影響を受けました。そして、私たち全員がパンデミックの際にメンタル ヘルス不調を経験し、その困難を通じて難しい状況を克服し、前向きであり続ける方法を学びました。そのノウハウと Google のテクノロジーがあれば、状況を変え、世界をより良くできると信じています」


Zero-zone - 韓国、淑明女子大学校

国連の対応する持続可能な目標 : #4: 公正な教育、#10: 不平等の是正

Zero-zone は、耳が不自由な人々の積極的なコミュニケーションや、読唇術を練習するサポートを行います。活用しているツールは、Android、アシスタント / Actions on Google、Flutter、Google Cloud Platform、TensorFlow です。この仕組みを構築したのは、DoEun Kim さん、Hwi Min さん、Hyemin Song さん、Hyomin Kim さんです。

「韓国では、耳が不自由な人の約 39% が、特別な学校に通っても読唇術を学ぶのは難しいと感じています。このプロジェクトは、耳の不自由な人がいつでもどこでも読唇術を学び、積極的なコミュニケーションが取れるように、読唇術を上達させることを目指しています。このツールは、会話を実践したい耳の不自由なユーザーに平等な教育の機会を与えます。さらに、耳の不自由な人が積極的なコミュニケーションを取ることで、自信を持てます。」


Solution Challenge に参加したい方や、Google Developer Student Clubs (GDSC)についてもっと知りたいと思った方は、ぜひ下記リンクをご覧ください。



Posted by Reisa Matsuda and Takuo Suzuki - Developer Relations Team

Google は、本日よりデジタルを通じて日本経済・社会の活性化に貢献するスタートアップを対象としたアクセラレーター プログラム「Google for Startups Accelerator Class 5」の募集を開始します。

Google for Startups Accelerator Class 5 では、Google の社員や外部のアドバイザーが、メンタリング セッション、ワークショップなどを通じてスタートアップの成長を支援します。 このプログラムは、デジタルを通じて日本経済・社会の活性化に貢献し、今後スケールする将来性があるスタートアップを対象にしています。

このプログラムは、すでに商品またはサービスを市場に投入し、市場的価値が見込まれ、スケールする将来性があるスタートアップを対象に、これからの成長に備えるためのサポートを提供します。テクノロジーを活用した社会、経済、環境といったさまざまな分野の問題解決への取り組みを加速し、ひいては、スタートアップの成長が日本経済のさらなる活性化につながることを期待しています。

ぜひご応募ください。


Google for Startups Accelerator 活用の利点

  • Google 社員と外部によるメンター制度 : Google Cloud、Google Ads チームをはじめとする、さまざまなチームのエキスパートからのアドバイスや Google のテクノロジーや製品、サービス、さらに人的ネットワークを活用する機会を提供します。ベスト プラクティスの共有に加え、企業や製品に関する大枠の戦略策定サポートも提供しています。

Google は、本日よりデジタルを通じて日本経済・社会の活性化に貢献するスタートアップを対象としたアクセラレーター プログラム「Google for Startups Accelerator Class 5」の募集を開始します。

Google for Startups Accelerator Class 5 では、Google の社員や外部のアドバイザーが、メンタリング セッション、ワークショップなどを通じてスタートアップの成長を支援します。 このプログラムは、デジタルを通じて日本経済・社会の活性化に貢献し、今後スケールする将来性があるスタートアップを対象にしています。

このプログラムは、すでに商品またはサービスを市場に投入し、市場的価値が見込まれ、スケールする将来性があるスタートアップを対象に、これからの成長に備えるためのサポートを提供します。テクノロジーを活用した社会、経済、環境といったさまざまな分野の問題解決への取り組みを加速し、ひいては、スタートアップの成長が日本経済のさらなる活性化につながることを期待しています。

ぜひご応募ください。


Google for Startups Accelerator 活用の利点

  • Google 社員と外部によるメンター制度 : Google Cloud、Google Ads チームをはじめとする、さまざまなチームのエキスパートからのアドバイスや Google のテクノロジーや製品、サービス、さらに人的ネットワークを活用する機会を提供します。ベスト プラクティスの共有に加え、企業や製品に関する大枠の戦略策定サポートも提供しています。
  • トレーニング プログラム : 参加企業は機械学習や人材獲得・育成、製品開発管理に関する各種トレーニングを受講できます。機械学習など技術の活用を中心としたものからリーダーシップ トレーニングに至るまで、スタートアップが必要とするサポートを幅広く提供します。
  • スタートアップ エコシステム(コミュニティ)交流の機会 : 異業種のスタートアップや VC、エンジニア コミュニティなどとの交流を通じ、人的ネットワークの拡大にも貢献します。


Google がスタートアップを支援する理由 :

Google はテクノロジーが社会をより良くしていくと考えています。私たちは社会の大きな課題を解決するためのアイデアを持つスタートアップをテクノロジーの力で支援したいと考えています。

Google for Startups Accelerator が求めるチーム

  • 技術およびビジネスのチームが確立している。
  • すでに商品またはサービスを市場に投入し、市場的価値が見込まれ、スケールする将来性がある。
  • 売上または資本金を持つ(6 か月以上の運転資金)。
  • 知識を共有し、Campus コミュニティおよび、より幅広いスタートアップエコシステムの成長に貢献する意思がある。
  • 将来の展開と影響力に関して、高い可能性を持つ。
  • 経営チームは英語でのコミュニケーションが可能である。
  • AI/ML を積極的に活用している。
  • Google Cloud や Google Play ストア(モバイルアプリ)を積極的に活用している

 下記のテーマで活躍されているスタートアップを探しています!

  • 地域創生に貢献するビジネスを行っている
  • 中小企業の DX を推進している
  • 大都市や場所に限らない多様な働き方を実践している


募集概要

  • 対象 : すでに商品またはサービスを市場に提供しているスタートアップ
  • 形態 : ハイブリッド(オフライン + オンライン)
  • 募集開始 : 2022 年 11 月 30 日(水)
  • 募集締め切り : 2023 年 1 月 31 日(火)18 時
  • 参加企業の発表 : 2023 年 3 月上旬頃を予定
  • プログラム実施期間 : 2023 年 4 月 上旬 ~ 2023 年 6 月末(予定)


Posted by Reisa Matsuda and Takuo Suzuki - Developer Relations Team

この記事は Google Maps Platform Product Manager の Nicholas DeMeuse による Google Cloud Blog の記事 "Address Validation API is now generally available" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

住所は、人や場所を見つけたり、商品を配達したり、場合によっては銀行口座を開設するために必要なものです。住所に誤字や脱字があると、その住所の特定が難しくなることがあります。住所は日々何気なく利用されるものなので、単純でわかりやすいものだと考えられがちです。しかし実際には、それぞれの国や地域の標準に合わせて修正や形式設定が行われていない住所情報は、ユーザー エクスペリエンスの低下、配達の失敗、費用のかかる大規模なカスタマー サポートにつながる可能性があります。

上述の状況を踏まえ、このたび Address Validation の一般提供リリースを発表することになりました(注 : この新しい API を使用することで、アカウントの登録や決済を円滑に行えるようになり、ユーザー エクスペリエンスが向上します。加えて、無効な住所が業務に与える影響が軽減されて日常業務の時間と費用を節約できます)。

この記事は Google Maps Platform Product Manager の Nicholas DeMeuse による Google Cloud Blog の記事 "Address Validation API is now generally available" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

住所は、人や場所を見つけたり、商品を配達したり、場合によっては銀行口座を開設するために必要なものです。住所に誤字や脱字があると、その住所の特定が難しくなることがあります。住所は日々何気なく利用されるものなので、単純でわかりやすいものだと考えられがちです。しかし実際には、それぞれの国や地域の標準に合わせて修正や形式設定が行われていない住所情報は、ユーザー エクスペリエンスの低下、配達の失敗、費用のかかる大規模なカスタマー サポートにつながる可能性があります。

上述の状況を踏まえ、このたび Address Validation の一般提供リリースを発表することになりました(注 : この新しい API を使用することで、アカウントの登録や決済を円滑に行えるようになり、ユーザー エクスペリエンスが向上します。加えて、無効な住所が業務に与える影響が軽減されて日常業務の時間と費用を節約できます)。

Address Validation の仕組み

Address Validation では、開発者が住所の欠落している部分や未確認の部分を特定して、不正確な住所を検出できます。Google Maps Platform のプレイスデータやローカライズされた住所形式に関する情報を基に、API が入力を標準化し、誤字の修正、町名の補完、地域固有の適切な形式設定などを行います。

Address Validation はさらに、住所の各構成要素とその正確性確認レベルに加えて、Plus Code、ジオコード、場所 ID など、処理済みの住所に関する有用なメタデータを返します。一部の地域では、Address Validation は住宅用住所と商業用住所を区別することもできます。これは、営業時間中に荷物を配達する上で重要です。さらに、Address Validation は、郵便サービスデータなど、複数のソースのデータを集約します。例えば米国では、Address Validation API は 米国においては USPS® から CASS CertifiedTM を取得しており、デベロッパーは米国郵政公社のデータと照合できるように構成されます。

よくある住所の間違いにこの API がどのように対応するかを、デモで確認することができます(注 : デモはサービス提供地域のみで動きます。現在、日本はサービス提供地域に含まれておりません)。


決済と注文確認時の Address Validation の代表的な使用例


Address Validation を使用するメリット

Address Validation は、業界を問わずさまざまなユースケースにメリットをもたらします。いくつか例を挙げてみましょう。

  • 小売・ e コマース企業は、買い物客が決済をより円滑に進められるよう、住所を簡単かつ確実に修正できる方法を提供できます。これにより、配達の失敗やミスのほか、注文のキャンセルやチャージバックなど、複雑で費用のかかる作業を減らすことができます。
  • 運送、物流企業は、注文受領時に住所の配達可能状況を評価し、部屋番号などの住所の構成要素をより正確に特定して、荷物が正しい目的地に届くようにすることができます。ドライバーは時間を節約できるだけでなく、配達にまつわる課題をより正確に予測できます。
  • 金融サービス企業は、住所証明書類を使用して、新しい口座所有者を認証できます。口座開設時に顧客の住所が存在するかどうかを確認することで、不正な登録を検出できる可能性があります。

Google Maps Platform は、Address Validation をはじめ、ジオコーディングや Place Autocomplete などのプロダクトによって、より包括的な住所と配達先の検証が可能なサービスとなります。

Address Validation を実装済みのお客様は、その優れた成果を実感されています。オンライン注文エンジン Slerp を使用すると、ホスピタリティ ブランド企業は自社の Web サイトから顧客と直接取引できます。クリック&コレクト、オンデマンド配達、全国配送など、さまざまな注文形態に対応する Slerp のビジネスにとって、住所は非常に重要です。

「Address Validation は、不正確な住所のどの構成要素に問題があるかを特定し、解決することで、オペレーション チームの作業効率を向上させることができます。エラーについては、より詳細な情報を入手しています。たとえば、ライン 1 やライン 2 に問題がある場合、オペレーション チームはそれに応じて修正できます。」 
Slerp シニア ソフトウェア エンジニア、Pedro Dias

Address Validation を使用すると、現実世界に関する Google Maps Platform の情報によって、住所が可能な限り正確であることを確認できるため、差別化されたエクスペリエンスの構築や、アプリ、サービス、ビジネス プロセスの運用効率の向上に集中的に取り組むことができます。Address Validation の詳細や開始方法については、Web サイトデモチュートリアル ドキュメントをご覧ください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。


1Google Maps Platform は、United States Postal Service® の非独占的なライセンシーです。 2United States Postal Service®、USPS®、CASS™、CASS Certified™ の各商標は米国郵政公社が所有し、許諾を得て使用しています。


この記事は  Google Maps Platform Product Manager の Mohit Moondra による Google Cloud Blog の記事 "Navigate more sustainably and optimize for fuel savings with eco-friendly routing" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 ...
この記事は  Google Maps Platform Product Manager の Mohit Moondra による Google Cloud Blog の記事 "Navigate more sustainably and optimize for fuel savings with eco-friendly routing" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

環境に優しいルート選択の開発者向けプレビュー版が公開されました。燃費を向上することで、車両の燃料使用量、エネルギー使用量と CO2 排出量を削減できます。また、ウェブとモバイルの両方に、環境に優しいルート選択を有効にするオプションが追加されます。

環境に優しいルート選択は Routes API の新機能です。環境に優しいルート選択を有効にすると、選択したエンジンの種類とリアルタイムの交通状況や道路状況などの情報を合わせることで、環境に優しいルートを選定できます。Routes API は通常、燃料やエネルギー効率を考慮しない、ルートを返しますが、今回、このデフォルト ルートに加えて、車のエンジンの種類に応じた、燃費やエネルギー効率の最も良いルートを示す環境に優しいルートも表示されるようになりました。

環境に優しいルート選択を有効した際の選択可能な オプションを示したサンプル


Google Maps Platform による燃料効率の推定方法

Routes API は、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所の知見と欧州環境機関のデータを用いて、燃料効率とエネルギー効率を推定します。この計算では、燃料消費量、エネルギー使用量、CO2 排出量に影響する次のような要因が考慮されます。

  • エンジンの種類(ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、電気)ごとの、各地域の代表的な自動車の平均燃料消費量またはエネルギー消費量
  • ルート上での坂の勾配
  • 少し進んでは止まるパターンの交通状況
  • 道路の種類(一般道路や高速道路など)

Routes API は、到着時間への影響を最小限に抑えて、最も燃料消費やエネルギー効率の良いルートを返します。燃料やエネルギーの節約量が少ない場合や、運転時間が大幅に増加する場合は、API はルート間の相対的な燃料やエネルギーの節約量を示すため、ドライバーはどのルートを取るべきかを判断できます。

環境に優しいルート選択と燃料節約量の見積もりの例を表示するサンプル


より効率的なルートは、ドライバーの効率向上、移動時間の短縮、燃料消費の低減を意味します。例えば、配送会社やライドシェアリング会社は、環境に優しいルートを利用して、1 回の移動、複数回の移動、あるいは保有する車両全体の推定燃料消費量と節約量を測定し、業績向上につなげることができます。環境に優しいルート選択は、Google マップ上で利用可能な場所であればどこでも利用でき、その範囲は今後も拡大していく予定です。環境に優しいルート選択と Routes API を始める場合は、こちらのドキュメントをご覧ください。

Google Maps Platform に関する詳しい情報はこちらをご覧ください。ご質問やフィードバックはページ右上の「お問い合わせ」より承っております。



Posted by 丸山 智康 (Tomoyasu Maruyama) - Developer Relations Engineer

この記事は Peter Zierhoffer – Antmicro による Open Source Blog の記事 "Co-simulating ML with Springbok using Renode" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。 ...
この記事は Peter Zierhoffer – Antmicro による Open Source Blog の記事 "Co-simulating ML with Springbok using Renode" を元に翻訳・加筆したものです。詳しくは元記事をご覧ください。

機械学習のソフトウェア ライブラリやモデルの世界は急速に進化しています。遅延、電力、セキュリティといった懸案に対処しつつ、増加を続けるメモリと計算能力の需要を満たすには、実行予定のワークロードと合わせて繰り返し試行しながらハードウェアを開発する必要があります。

RISC-V ISA は、オープンなアーキテクチャに基づき、カスタム命令をサポートし、柔軟なベクトル拡張機能を備えているので、このような協調設計にまたとない機能を提供します。また、RISC-V によるオープン ハードウェア エコシステムの活性化で、研究やイノベーションが推進され、チップ製造自体を改善する方法が生まれているため、この手法を活用してソフトウェアのニーズを今まで以上に満たせるようになっています。Google の OpenMPW Shuttle などの取り組みから、ML に特化したさらに充実したオープンなソリューションを生み出すためには、オープンでソフトウェア的なハードウェア開発のアプローチが鍵となります。

HW/SW 協調設計フローによる RISC-V ベースの ML アクセラレータ

この数か月、Google Research は Antmicro と連携して、効率的なハードウェアとソフトウェアの協働設計のひな形となるチップ プロジェクトを進めてきました。安全な ML ソリューションを開発するために、Google Research チームは Antmicro のサポートを受け、Antmicro のオープンソース シミュレーション フレームワークである Renode を使ってチップ開発前の高速な ML 開発フローを完全なオープンソースで開発しました。

昨年、Antmicro はこの協力関係を活用し、RISC-V ベクトル拡張機能の Renode サポートを実装しました。この拡張機能は、Springbok というコードネームを持つ Google チームの RISC-V ベースの ML アクセラレータに使われており、今回の開発はその結果をベースに行われています。プロジェクトの一環として、デベロッパー体験をさらに向上させるため、Antmicro は土台となる SoC のサポートの改善もしました。さらに、OS に対応したデバッグ、パフォーマンスの最適化、ペイロードのプロファイリング、パフォーマンス測定機能など、たくさんのユーザー指向機能にも取り組んでいます。

Springbok は、Google の AmbiML プロジェクトの一部です。このプロジェクトは、プライバシーとセキュリティを中心としたオープンソース ML 開発エコシステムの作成を目的としています。Google Research チームは、RISC-V ベクトル拡張機能を活用して、標準的でありながら柔軟な方法で ML ペイロードに欠かせない行列の積和演算を並列化しました。さらに、Renode のおかげで、情報に基づいた選択によって RISC-V の柔軟性を活用する厳密な方法を決めることができます。これは、Renode が生成したデータと、ハードウェアの構成や機能を数日ではなく数分で試すことができるテキストベースの設定機能を使い、現実的な反復処理でスピード、複雑さ、特殊性のトレードオフを分析することによってできます。

HW/SW 協調設計フローによる RISC-V ベースの ML アクセラレータの図

ML ソフトウェア側のエコシステムの中心にあるのは、IREE です。これは、LLVM MLIR をベースに、ML コンパイラと制約の強いデバイス向けのランタイムをオープンソースで開発する Google のリサーチ プロジェクトです。

IREE を使うと、TensorFlow や TensorFlow Lite などの一般的な ML フレームワークからモデルを読み込み、中間表現(MLIR)に変換できます。その後、それをグラフレベルで最適化し、LLVM コンパイル フローによって特定のターゲットに最適なランタイムにコンパイルします。IREE では、対象デバイスにモデルをデプロイする API が C と Python プログラミング言語の両方で提供されています。また、モデルの読み込み、テンソル管理、推論の起動を行えるよう、TFLite と同じ変換を提供する TFLite C API も用意されています。

こういったランタイムを使うと、対象デバイスや Renode などのシミュレーション環境で、モデルのデプロイやテスト、デバッグ、ベンチマーク、実行が可能になります。

Spring 2022 RISC-V Week でのフローのデモ

パリで開催された Spring 2022 RISC-V Week は、ここ数年で初めてとなるオープン ハードウェアの大規模カンファレンスでした。これに向けて、最初のバージョンの AmbiML ベアメタル ML フローがオープンソースとしてリリースされました。これには、インタラクティブに実行する機能とサンプル CI の両方が含まれています。サンプル CI は Antmicro の GitHub Renode Action を使っており、こういったワークフローをコミットごとに自動テストできることを示しています。現在、Google Cloud パートナーである Antmicro は、Google Cloud と連携して、このようなシナリオでの大規模な CI のテストやデプロイに Renode を利用できるようにする作業を行っています。

パリのイベントでは、Antmicro と Google はソフトウェア協調開発フローを発表し、1 つのコアで AmbiML Springbok ペイロードを実行し、別のコアで Zephyr を実行するという混在マルチコア ソリューションのデモをしました。

発表したシナリオでは、Springbok コアがメイン CPU から ML 計算をオフロードする装置となって MobileNetv1 ネットワークの推論をし、RISC-V カスタム命令を通じてアプリケーションのコアに作業結果を報告しました。Renode では、カスタム命令の追加や変更は簡単に行えます。Python や C# を使って 1 行で記述することも、RTL で協調シミュレーションもできます。

ML デベロッパーやチップ設計者は、Renode をソリューションのテストや実行に活用できます。それだけでなく、ソフトウェアが実際に何を行っているかを詳しく知るために利用することもできます。Antmicro と Google は、パリのデモの一環として、実行した命令数や特定のオペコードの使用頻度を数える方法を紹介しました。こういった機能は、ソリューションのパフォーマンスを評価するために活用でき、実行指標分析実行関数ロギング、そして最近開発された実行トレース生成と合わせれば、ML エミュレーション環境の詳しい挙動を把握できます。

このような機能が、Renode のさまざまなハードウェアやソフトウェアの協調開発ソリューションに加わります。そのようなソリューションの例として、Antmicro と Microchip が共同開発している RTL 協調シミュレーションや、Verilator 対応のカスタム命令のサポートなどが挙げられます。後者は、RISC-V Custom Function Units を担当している別の ML に特化した Google のチームとの共同開発によるもので、EU が資金提供する VEDLIoT プロジェクトでも使われています。

今後の計画

この取り組みは、ソフトウェアやハードウェアのコンポーネントや、安全な ML 開発のための協調設計エコシステムをサポートするツールをリリースするために、Antmicro が進めている Google Research チームとの幅広い活動の始まりでしかありません。Renode や RISC-V、協調開発を今後の ML 中心のプロダクト開発に役立てられると思った方は、ぜひご自分で AmbiML フローを試してみてください。

GitHub の iree-rv32-springbok リポジトリにアクセスし、ローカルにクローンして、README.md の手順に従ってください。

Renode リポジトリ

Renode は公式リポジトリからも取得できます。すぐに実行できるデモを試すことも、Renode のドキュメントを確認して Verilator 協調シミュレーションなどの ML アクセラレーション開発に役立つ機能について学ぶこともできます。


Posted by Johan Euphrosine and Takuo Suzuki - Developer Relations Team

Google は 11 月 25 日 (金)に、機械学習の分野で優れた活躍をする女性をフィーチャーするイベント「Google Cloud Women in ML」を開催いたします。

女性の目線によるデータのビジネス活用も重要になってくる可能性が高く、女性データサイエンティストのさらなる活躍が期待されます。データサイエンスに関わる女性技術者からいろいろな分野の話を聞き、技術者同士のネットワーキングを深めたいと考えております。

データサイエンスに関わるよりすぐりの女性スピーカーを集めてのイベントとなりますので、ぜひ Women in ML にご参加ください。

《イベント 詳細の確認、お申し込み》

https://goo.gle/3tpWRO8


《開催概要》

• 名 称 :「Women in ML」

• 会 期 : 2022 年 11 月 25 日(木)15 : 00 - 18 : 20

Google は 11 月 25 日 (金)に、機械学習の分野で優れた活躍をする女性をフィーチャーするイベント「Google Cloud Women in ML」を開催いたします。

女性の目線によるデータのビジネス活用も重要になってくる可能性が高く、女性データサイエンティストのさらなる活躍が期待されます。データサイエンスに関わる女性技術者からいろいろな分野の話を聞き、技術者同士のネットワーキングを深めたいと考えております。

データサイエンスに関わるよりすぐりの女性スピーカーを集めてのイベントとなりますので、ぜひ Women in ML にご参加ください。

《イベント 詳細の確認、お申し込み》

https://goo.gle/3tpWRO8


《開催概要》

• 名 称 :「Women in ML」

• 会 期 : 2022 年 11 月 25 日(木)15 : 00 - 18 : 20

• 会 場 : ハイブリッド開催

• 主 催 : グーグル・クラウド・ジャパン合同会社


《プログラム》

❏ AI / データ分析 の分野で活躍する女性エンジニアによるパネル ディスカッション

葛木 美紀 , Google Cloud AI Consultant

曲沼 宏美 , 株式会社インテージ DX 部 データサイエンティスト データエンジニア

福島 ゆかり , 株式会社電通デジタル PF 部門ソリューション戦略部 Senior Consultant

浦田 純子 , Google Cloud Software Engineer

野上 和加奈 , 株式会社ソウゾウ 機械学習チーム ソフトウェアエンジニア

栗原 理央 , 株式会社ブレインパッド アナリティクス本部 リード機械学習エンジニア


❏ Vertex AI 入門 ~ 実践

浦田 純子 , Google Cloud Software Engineer


❏ Vertex AI Forecast - AutoML ではじめる需要予測

栗原 理央 , 株式会社ブレインパッド アナリティクス本部 リード機械学習エンジニア


❏ 機械学習認定資格「TensorFlow Developer Certificate」のススメ

Fran Marmousez(フラン マーモセズ), Google Cloud Conversational AI Engineer - Strategic Cloud Engineer


❏ Vertex AI ではじめる「大規模言語モデル」

葛木 美紀 , Google Cloud AI Consultant