2020NAMMで発表された、Stories Collection Eric Johnson 1954 “Virginia” Stratocasterが店頭に並んだので、実際に弾いてきました。ギターの紹介と試奏レポです。
※撮影許可は頂いております。
Fender Stories Collection
新シリーズとなるストーリーズコレクションは、著名ミュージシャン達がかつての名盤に使用したFenderギターをオマージュするシリーズです。その第一弾がエリックジョンソンのかの有名なバージニアストラトです。カスタムショップとレギュラーラインで数量限定生産とのこと。まだカスタムショップ製は出回っていないようなので今回はレギュラーラインを試奏しました。
Eric Johnson 1954 “Virginia” Stratocasterスペック
Eric Johnsonモデルといえばすでにフェンダーからシグネイチャーモデルが出ています。初代EJモデルとバージニアのスペックを下記表で比較してみます。
- | 初代EJモデル | バージニア |
---|---|---|
ストリングガイド | 無し | 有り |
バックパネル | 無し | 有り |
ボディ材 | ライトアルダー | サッサフラス |
ピックアップ | カスタムショップ製EJオリジナル | Fender ’57/62 single-coil Strat、ディマジオHS2 |
塗装 | ラッカーフィニッシュ | ラッカーフィニッシュ |
カラーバリエーション | 2toneサンバースト/red/black | 2toneサンバースト |
両モデルとも開発意図が違うので、似た見た目ですが細かい箇所が異なっています。
初代モデルはストリングガイドがなかったり、オリジナルPUだったりしていますがバージニアはエリック・ジョンソンが使っていたモデルのスペックを忠実に再現しています。
試奏の印象
バージニアのほうが軽く生音が大きい印象を受けました。ササフラスボディの影響でしょうか?アンプを通した音はバージニアのほうがビンテージライクで好みでした。
ブリッジにはスタックハムのhs2が搭載されているのですが、センター、フロントとの音量差も無く甘いEJサウンドが出ましたよ(^o^)
ネックはバージニアの方が細いVな気がしました。初代EJはVネックなんですがエリック・クラプトンモデルと比べてかなり太いVなんですよね。今回のバージニアはECモデルと初代EJモデルの中間くらいの太さでした。個人的にはこっちの太さの方が好み。
しかし、フロント+センターのミックスやセンター+リアのミックスサウンド時に音量が小さくなりすぎる‥
体感、ブリッジ時やリア時の半分くらいまで音量が下がる印象でした。初代EJモデルはこういったことはなかったのでバージニアの仕様なのでしょうが、僕はあまりにも使いづらすぎると思いました。
ブリッジやフロントの音はすごく良かったし、生音もでかくて弾いてて気持ちよかったんですけどね。
とはいえ、こういった仕様込のマニアックなストーリーズコレクション。バージニアの売れ行き次第では引き続き新製品が出ることでしょう。エリック・ジョンソンファンの方は是非購入されてみてはいかがでしょうか!
個人的にはこのシリーズでエリック・クラプトンのブラッキーや、ジョン・メイヤーのNo1がリリースされるのが楽しみです。