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剣道部員死亡の裁判記録、遺族が最高裁に意見書提出 「紙きれ同然に廃棄された」

産経ニュース / 2022年12月13日 18時48分

大分県立高校で部活動中に男子生徒が死亡した事故を巡る民事裁判の記録が廃棄されていたのを受けて、裁判の原告だった遺族が13日、廃棄された原因の解明や記録を復元する委員会の設置などを求める意見書を最高裁に提出した。重大少年事件の記録が各地の家裁で廃棄されていた問題に絡み、最高裁が11月に公表した、大分地裁で廃棄された6件の裁判記録に含まれていた。

廃棄されていたのは、大分県立竹田高校2年の工藤剣太さん=当時(17)=が平成21年8月に剣道の部活動中に熱中症で倒れて亡くなった事故を巡る国家賠償請求訴訟の1審大分地裁の裁判記録。地裁は顧問の過失を認定して県などに賠償を命じる判決を言い渡し、27年に最高裁で確定した。

廃棄された記録は、事実上の永久保存に当たる「特別保存」の対象となっていた。遺族側によると、これまでに地裁から廃棄に関する説明はなく、福岡高裁や最高裁での審理を含む記録全体が廃棄されたのかも不明という。

提出後、東京都内で会見した遺族は「声を上げて勝ち取ったものが、紙きれ同然に廃棄された」と憤った。父親の英士(ひでし)さん(57)は、剣太さんの死後間もなく部員らから聞き取り調査し、証拠を集めて訴訟を起こしたと説明。「これからの子供たちを守るための裁判をしてきたので悔しい」と話した。

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